広島平和記念公園(広島県広島市中区中島町1丁目)は、1949年(昭和24年)の広島平和記念都市建設法の制定にともない、被爆した中島地区一帯を平和記念施設として整備する事が決まり、1956年(昭和31年)4月1日にオープンした。
大きな写真
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公園面積は約122,100平方メートル。設計は、丹下健三・東大助教授(当時)ほか3名の共同作品である。
公園内は広く、歩きやすい服装で訪れるといいだろう。ベンチが数多くあり、歩き疲れたら休むことができる。無料の無線LANが利用できる。
公園内は広く、歩きやすい服装で訪れるといいだろう。ベンチが数多くあり、歩き疲れたら休むことができる。無料の無線LANが利用できる。
1945年(昭和20年)8月6日、人類史上初めて投下された原子爆弾は、この地区の頭上で炸裂した。被爆時の住民は6500人だったと推定されている。
2017年(平成29年)9月24日、平和記念資料館の入館者数が7千万人を超えた。2016年(平成28年)5月のオバマ米大統領の訪問で注目度が高まり、2016年度の入館者数は過去最多の約174万人を記録。うち外国人が全体の2割超を占めるという。
7千万人目は、奇しくも8月6日が誕生日という滋賀県草津市の女性(41)。館長から記念品を贈呈されると、「改めて平和をかみしめ、核兵器の悲惨さを家族に伝えたい」と語った。
2006年(平成18年)に、西側の本館は重要文化財に指定された。建物の改装と展示の更新が行われ、2017年(平成29年)4月26日に東館が、2019年(平成31年)4月25日に本館が、それぞれリニューアルオープンした。
本館に入ると、被爆直後の広島のパノラマ写真が広がる。
この石段は、住友銀行広島支店の入口階段を切り出して移設したもの。
銀行の開店前に階段に腰掛けていた人は、近距離で原爆が炸裂し、逃げることもできないままその場で死亡したと考えられている。原爆の強烈な熱線により階段は白っぽく変色し、腰掛けていた部分が影のように黒くなって残り、「人影の石」と呼ばれる。
銀行の開店前に階段に腰掛けていた人は、近距離で原爆が炸裂し、逃げることもできないままその場で死亡したと考えられている。原爆の強烈な熱線により階段は白っぽく変色し、腰掛けていた部分が影のように黒くなって残り、「人影の石」と呼ばれる。
広島平和記念資料館には、燃えたり溶けたりした被爆者の遺品など展示しており、原爆の威力の凄まじさが伝わってくる。
この弁当箱と水筒は、爆心地から600メートル離れた作業現場で被爆した中学1年生のもので、骨になった遺体の下にあった。お弁当の中身は、米、麦、大豆を真沙汰ご飯と、千切りにしたジャガイモの油炒めだが、彼はこのお弁当を食べることができず息絶えた。
2016年(平成28年)5月27日に広島平和記念資料館を見学したアメリカのオバマ大統領は、展示資料と向き合い、岸田文雄外相の説明に熱心にうなずいていた。なかでも関心を示したのが、佐々木禎子さんの折り鶴。
オバマ大統領は突然、「実は折り鶴を持ってきました」と言い、「少し手伝ってもらったけれど、私が作りました」と、白と淡いピンクの2羽を小中学生2人に1羽ずつ手渡した。
4日後の原爆死没者慰霊式・平和記念式に備え、多くのテントが設営されている。
4日後の原爆死没者慰霊式・平和記念式に備え、多くのテントが設営されている。
交通アクセス
【鉄道】
- 市内電車「袋町」または「原爆ドーム前」下車、徒歩約10分
- 広島駅から路線バスで約20分
近隣の情報
- 広島平和記念公園・広島平和記念資料館:ぱふぅ家のホームページ
- 原爆ドームは世界遺産:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)