セサミストリート展 -カーミット-

1999年5月4日 撮影
カーミット - セサミストリート
セサミストリートのマペットのデザインは、ジム・ヘンソン(Jim Henson、1936年(昭和11年)9月24日~1990年(平成2年)5月16日)が担当した。
そもそも「マペット」という言葉がヘンソンの造語で、「マリオネット」と「パペット」を組み合わせた言葉である。
カーミット関連
カーミット - セサミストリート
ジム・ヘンソンが、母親の緑色のコートの使って作った最初のマペットがカエルのカーミット(Kermit the Frog)だ。
カーミットはセサミのゲストキャラであり、今回は、専用の展示コーナーが設けられていた。

カーミットは、アメリカ南部のミシシッピにある沼で、数千匹の兄弟と共に生まれたという設定。1955年(昭和30年)にジム・ヘンソンにスカウトされ、アメリカのローカル番組「サム&フレンズ」に出演したところ人気が大爆発。いきなりエミー賞まで受賞してしまった。
カーミット - セサミストリート
その後、「マペット放送局」のメインキャスターや、「マペットショウ」などで活躍し、「セサミストリート」にはゲスト出演していた。
彼が歌った「レインボウ・コネクション」は、ビルボードチャートで最高25位を記録し、後にカーペンターズやたまがカヴァーした永遠の名曲である。また、カーミットはハリウッドのウォーク・オブ・フェームに星を持っている。
カーミットは、1994年(平成6年)に、英オックスフォード大学の弁論部で講演を行った。2005年(平成17年)にはデビュー50周年を記念し、ワールド・ツアーが開催された。
2006年(平成18年)現在、日本のBMWのCMに出演していて、華麗なドライビング・テクニックを披露している。

ジム・ヘンソンカーミットに特別な思い入れがあり、彼自身がカーミットの声優をつとめていた(それにしても、よく喋るカエルである)。
1990年(平成2年)にジムが急死した後は、息子のブライアン・ヘンソンがカーミットを操っている。

ちなみに、1980年代、パソコン通信で利用された通信プロトコル「KERMIT(カーミット)」は、米コロンビア大学のFrank de Cultzによって考案されたものだが、その名称はカエルのカーミットに由来する。

カーミットそっくりの新種カエル

Diane's Bare-hearted glass frog
2015年(平成27年)、美しいライムグリーンの体を持つ半透明のグラスフロッグの新種が、コスタリカで発見された。カーミットにそっくりと話題になっている。

新種を報告した論文の筆頭著者であるブライアン・クビッキ氏の母の名にちなみ、ダイアンズ・ベアハーテッド・グラスフロッグ(Diane's Bare-hearted glass frog、学名:Hyalinobatrachium dianae)と命名された新種は体長2.5センチ。

近隣の情報

(この項おわり)
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