恐竜博2005の目玉はティラノサウルス「スー」の全身複製骨格

2005年5月2日 撮影
ティラノサウルス「スー」
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国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)で開催されている「恐竜博2005 ~恐竜から鳥への進化~」(2005年3月19日~7月3日)を見てきた。
展示の目玉は、ティラノサウルス「スー」の全身複製骨格である。日本初公開。

ティラノサウルスは史上最大級の肉食恐竜だが、その中でも「スー」は最大級。9割以上の骨が発見された希少性と保存の良さから、1997年(平成9年)10月4日、米フィールド自然史博物館(1893年に米シカゴに設立)は、ニューヨークで開かれた大手競売商サザビーズのオークションで手数料合わせて836万ドル(約10億円)の高値で競り落とした。この落札には、ハンバーガーチェーンのマクドナルドやウォルト・ディズニーなどが資金を提供し、同博物館は極秘に参加した。
スーは、全長約12.8メートル。生存時の推定体重は約6.4トン。頭蓋骨の長さは1.5メートル、重量272キロ。約6700万年前の馳走から発見された。
同博物館では、スーのための特集サイト「Sue at The Field Museum」 を組み、詳しい情報を発信している。これまでスーは雌と言われてきたが、性別は確定できないとしている。
恐竜から鳥へ-恐竜博2005
近年、「恐竜は絶滅せずに鳥へと進化し、現代にもつながっている」という説が支持されている。
恐竜博2005では、さまざまな全身骨格や化石によって、最古の恐竜から現代の鳥までの進化の過程を、進化の流れを示した系統図に沿ってたどることができる。最後には、ダーウィン自身が研究に使用し、進化論の誕生に大きな役割を果たしたハトの骨格も展示。恐竜たちが長い年月をかけて、羽毛やかぎ爪など様々な特徴を獲得しながら、鳥へと進化していく姿を紹介している。
恐竜博2005
中国で発見された羽毛をもつ恐竜の化石や、始祖鳥は鳥の直接の祖先でないかもしれないという研究成果など、われわれが子どもの頃に習った恐竜のイメージとはだいぶ変わってきたようだ。
新しい情報を仕入れておかないと、こぱふぅに間違ったことを教えてしまう。ままぱふぅは、館内のショップで子ども向けの図鑑を2冊買い込んだ。

交通アクセス

【鉄道】
  • JR「上野」駅公園口から徒歩5分
  • 東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅から徒歩10分
  • 京成線「京成上野」駅から徒歩10分
ティラノサウルス関連

近隣の情報

(この項おわり)
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