伊勢神宮は国家総鎮守

2013年3月23日・2023年11月17日 撮影

目次

伊勢神宮 外宮

伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮 2023年11月17日撮影
伊勢神宮は、太陽を神格化した天照大御神 (あまてらすおおみかみ) を祀る内宮 (ないくう) 皇大神宮 (こうたいじんぐう) ,三重県伊勢市宇治館町1)と、衣食住の守り神である豊受大御神 (とようけびめ) を祀る外宮 (げくう) の2つの正宮 (しょうぐう) がある。
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伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮 2023年11月17日撮影
外宮 (げくう) (三重県伊勢市豊川町279)は豊受大神宮 (とようけだいじんぐう) とも呼ばれ、『古事記』に登場する食物・穀物を司る女神、豊受大御神を祀っている。天照大神のための食堂という位置づけだ。
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伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮 2023年11月17日撮影
伊勢参詣(お伊勢参り)では、まず外宮を参詣し、次に内宮を参詣する。内宮の祭儀に先だって豊受大御神に食事を奉る習わしのため。皇族はこの逆で、内宮外宮の順に参詣する。とくに内宮では、国家鎮護すなわち皇室繁栄以外の祈願ができない。
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伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮 2023年11月17日撮影
豊受大御神は、伊邪那美命 (いざなみのみこと) から生まれた和久産巣日神 (わくむすひのかみ) の娘とされており、衣食住、産業の守り神としても崇敬されている。
社地面積は内宮の10分の1ほどで、30分ほどで別宮まで見て回ることができる。
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火除橋 - 伊勢神宮外宮
火除橋 2013年3月23日撮影
神域の入口には、防火のためにつくられた掘川が流れ、火除橋 (ひよけばし) が架かっている。
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伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮 2023年11月17日撮影
外宮の参道は左側通行だ。内宮は反対で、右側通行になっている。
手水舎 (てみずしゃ) の位置も、外宮は左側に、内宮は右側に用意されている。
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手水舎 - 伊勢神宮外宮
手水舎 2013年3月23日撮影
火除橋をわたり神域に入ると、左側に手水舎がある。左手、右手の順に清めた後に、左手で口をすすぎ、再び左手を洗い、最後に、ひしゃくを洗う。心身を清めたら、正宮へ向かう。
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一の鳥居 - 伊勢神宮外宮
一の鳥居 2023年11月17日撮影
手水舎を過ぎると、一の鳥居が見えてくる。一般的に鳥居は朱塗りのものが多いが、伊勢神宮の鳥居は朱に塗られていない。
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一の鳥居 - 伊勢神宮外宮
一の鳥居 2013年3月23日撮影
鳥居をくぐるときには、立ち止まって一礼しよう。
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伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮 2023年11月17日撮影
参道は静かで清々しく、玉砂利を踏みしめる音が響く。市街地の喧噪から離れ、まるで異世界のようだ。
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二の鳥居 - 伊勢神宮外宮
二の鳥居 2023年11月17日撮影
伊勢神宮の正式名称は「神宮」と短い。神社ではないところに注意しよう。
昔から最高の位にある神宮で、現在は神社本庁の本宗 (ほんそう) として、すべての神社の上に立つ神社、日本国民の総氏神というポジションにある。

他の神宮を区別する意味で、伊勢の神宮、お伊勢さん、大神宮さんなどとも呼ばれる。
世の中が平和になり街道の治安がよくなった江戸時代に中期に入ると、民衆の間でお伊勢参りが流行する。貧しい人々は、旅行資金を持ち寄ったり積み立てたりして、代表者が参詣する伊勢講も広まった。1802年(享和2年)に刊行が始まった『東海道中膝栗毛』でも触れられている。
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神楽殿 - 伊勢神宮外宮
神楽殿 2023年11月17日撮影
二の鳥居を抜けると、右側に銅板葺の神楽殿 (かぐらでん) が見えてくる。正宮を参拝した帰りに、ここで、祈祷や、御札、御守り、御朱印などを授かることができる。
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伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮 2023年11月17日撮影
伊勢神宮は、国家総鎮守として、125社を管理する。その内訳は、2内宮、外宮の2つの正宮、14の別宮、43の摂社、24の末社、42の所管社で、三重県内4市2郡に分布する。
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三ツ石 - 伊勢神宮外宮
三ツ石 2023年11月17日撮影
三ツ石 (みついし) は、文字通り3個の石を積み重ねてあるものだが、式年遷宮の際、三ツ石の前で、御装束神宝 (おんしょうぞくしんぽう) や奉仕員を祓い清める川原大祓 (かわらおおはらい) が行われる神聖な場所だ。けっして立ち入らないこと。
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伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮 2023年11月17日撮影
神域は、樹齢300年以上の神宮杉をはじめとする多くの樹木で覆われており、伐採は一切禁じられている。

2013年(平成25年)に行われた式年遷宮で必要となる木材は、2005年(平成17年)に木曽の国有林(木曽森林管理署小川入国有林)において御杣始祭 (みそまはじめさい) を執り行い、樹齢300年以上のヒノキ2本を伐採し、御樋代木 (みひしろぎ) とした。
以前は神宮付近の山で伐採していたのだが次第に木材の確保が難しくなったためだ。神宮では、大正時代の終わりから宮域林で「200年後の御用材の確保」を目標に、ヒノキを育成している。
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伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮 2023年11月17日撮影
伊勢神宮は国家鎮護の場であることから、個人的なお供えものは禁じられている。お賽銭は私幣にあたるため、賽銭箱がない。とはいえ、賽銭を投げ入れる参詣客が後を絶たないため、拝殿の内側に、穢れを払う白い布がひかれており、ここに色の付いていない硬貨(50円、100円、500円)を静かに置こう。けっして投げ入れてはいけない。
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伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮 2023年11月17日撮影
正宮 (しょうぐう) の手前にある古殿地 (こでんち) は正宮と同じ広さがあり、前回の遷宮まで正宮が立っていた場所になる。2033年(令和15年)の次の遷宮まで静かにその時を待っている。
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伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮 2023年11月17日撮影
出雲大社は巨大な注連縄 (しめなわ) が有名だが、伊勢神宮には注連縄はなく (さかき) が祀られている。神道では、葉先の尖った植物が神様の依り代になる(神様の力が宿る)と考えられている。

伊勢神宮参拝の基本作法は二礼二拍手一礼――神前で姿勢を正し、帽子等をはずす。そして、2回深くお辞儀をする。次に、胸くらいの高さで両の手を合わせ、肩幅程度に両の手を開け2回、柏手を打つ。最後に深いお辞儀をして、参拝終了となる。
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正宮 - 伊勢神宮外宮
正宮 2023年11月17日撮影
正宮 (しょうぐう) 内宮と同じで、唯一神明造 (ゆいいつしんめいづくり) である。鳥居の先は撮影禁止。
屋根は萱葺きで、9本の鰹木 (かつおぎ) がのせられ、先端の千木 (ちぎ) は内宮の御正殿とは異なり垂直に切られている。
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正宮 - 伊勢神宮外宮
正宮 2013年3月23日撮影
正宮は、拝殿の外側から板垣、外玉垣、内玉垣、瑞垣の四重垣に囲まれており、全貌を見ることはかなわない。天皇陛下も、即位の時以外は中へ入ることができない。
南北の門には宿衛屋が置かれており、神宮衛士が交代勤務で24時間体制で警備している。
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別宮 多賀宮 - 伊勢神宮外宮
別宮 多賀宮 2023年11月17日撮影
正宮の南側に、正宮に次ぐ格式を備えた別宮が3つある。

多賀宮 (たかのみや) は、豊受大御神荒御魂 (あらみたま) を祀る外宮第一の別宮。
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別宮 風宮 - 伊勢神宮外宮
別宮 風宮 2023年11月17日撮影
風宮 (かぜのみや) は、風雨を司る級長津彦命 (しなつひこのみこと) 級長戸辺命 (しなとべのみこと) を祀っている。内宮別宮の風日祈宮 (かぜひのみのみや) の祭神と同じである。
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別宮 風宮 - 伊勢神宮外宮
別宮 風宮 2023年11月17日撮影
土風宮 (つちのみや) は、別宮で唯一、東を向いており、地主の神である大土乃御祖神 (おおつちのみおやのかみ) を祀っている。
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まがたま池 - 伊勢神宮外宮
まがたま池 2023年11月17日撮影
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手水舎の奧には、まがたま池(勾玉池)がある。池の形が勾玉の形に似ていることから、この名が付いた。6月には花菖蒲が花をつけ、秋には舞台で観月会が催される。
池の畔には、せんぐう館がという式年遷宮を紹介する博物館がある。

伊勢神宮 内宮

正宮 - 伊勢神宮内宮
正宮 2023年11月18日撮影
内宮 (ないくう) (三重県伊勢市宇治館町1番地)は皇大神宮 (こうたいじんぐう) とも呼ばれ、天照大神 (あまてらすおおみかみ) を祀る。日本神話の主神で、高天原を統べる主宰神で、皇室の祖先である女神だ。
垂仁天皇の26年(紀元前4年)に内宮が創建され、その500年後に外宮が創建された。
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宇治橋鳥居 - 伊勢神宮内宮
宇治橋鳥居 2013年3月23日撮影
内宮外宮の10倍の広さがあるが、一般参詣客が立ち入るエリアは限られており、1時間半あれば全てを見て回ることができる。
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宇治橋鳥居 - 伊勢神宮内宮
宇治橋鳥居 2023年11月18日撮影
五十鈴川 (いすずがわ) に架かる宇治橋の手前に、高さ7.44メートルの大鳥居がある。ここから先は神域だ。
内側の鳥居は内宮の旧正殿の棟持柱を、外側の鳥居は外宮の旧正殿の棟持柱を再利用して建てられている。
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宇治橋鳥居 - 伊勢神宮内宮
宇治橋鳥居 2023年11月18日撮影
前述の通り、外宮の参道は左側通行だが、内宮は反対で、右側通行になっている。
手水舎 (てみずしゃ) の位置も、外宮は左側に、内宮は右側に用意されている。
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五十鈴川 - 伊勢神宮内宮
五十鈴川 2023年11月18日撮影
五十鈴川御裳濯川 (みもすそがわ) も呼ばれ、倭姫命 (やまとひめのみこと) が御裳のすそを濯いだことから名付けられたという。神路山を水源とする神路川と、島路山を源とする島路川の二つの流れが、合流して五十鈴川となる。
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宇治橋鳥居 - 伊勢神宮内宮
宇治橋鳥居 2023年11月18日撮影
橋を渡りきると、外側と同じ高さ7.44メートルの大鳥居がある。
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伊勢神宮内宮
2023年11月18日撮影
日章旗が高々と掲揚されている。
伊勢神宮は皇室の氏神である天照大御神を祀るため、朝廷・皇室との結びつきが強く、三種の神器の1つである八咫鏡 (やたのかがみ) を御神体とする。
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 - 伊勢神宮内宮
2023年11月18日撮影
御料酒として選ばれた御神酒が並んでいる。

南北朝時代までは未婚の皇女が宮中から派遣され、神宮に奉仕する斎宮の制度があった。
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伊勢神宮内宮
2023年11月18日撮影
2023年(令和5年)は猛暑・残暑が続いたが、なんとか紅葉を見ることができた。

古代の律令体制下で保護されてきた伊勢神宮だったが、中世に入り律令体制が崩れたことで経済基盤が不安定となり、役夫工米 (やくぶくまい) という課税制度が設けられ、神宮の権威を保つとともに、荘園領主からの寄進も増えた。
戦国時代には祭祀が中断するが、織田信長や豊臣秀吉らの寄進により遷宮が再開される。太閤検地では伊勢神宮の検地は行われず、本州では唯一石高制が適用されない地域となった。
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伊勢神宮内宮
2023年11月18日撮影
1869年(明治2年)、明治天皇は在位中の天皇として、初めて伊勢神宮を参拝する。
神宮の組織は近代化が図られ、禰宜は5名、権禰宜は10名と大幅に削減され、江戸時代には360名程度いた神職が約90名に減らされた。
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伊勢神宮内宮
伊勢神宮内宮 2013年3月23日撮影
一方で、神道国教化政策により全国神社の頂点の神社として位置付けられた。
太平洋戦争後の政教分離で宗教法人神社本庁が発足し、伊勢神宮は全国神社の本宗となった。
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手水舎 - 伊勢神宮内宮
手水舎 2013年3月23日撮影
20年ごとに、内宮・外宮をはじめとする諸神社の正殿などを作り替え、神座を遷す式年遷宮 (しきねんせんぐう) を行っている。
持統天皇4年(690年)に第1回が行われ、2013年(平成25年)に第62回が行われた。
手水舎 - 伊勢神宮内宮の大きな写真大きな写真
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 - 伊勢神宮内宮
2023年11月18日撮影
手水舎で身を清めてもいいが、せっかくなので、その先で参道から右側に折れて五十鈴川の河原に降りて、御手洗場 (みたらいば) で清めていこう。ひしゃくはないので、手で水をすくい、左手、右手の順に清めた後に、左手で口をすすぎ、再び左手を洗おう。
身体を清めることができるよう、水深はかなり深い。滑って川に転落しないように気をつけて。
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伊勢神宮内宮
伊勢神宮内宮 2013年3月23日撮影
2013年(平成25年)は、正宮 (ごしょうでん) へ向かう参道は参拝客でごった返していたが‥‥。
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伊勢神宮内宮
伊勢神宮内宮 2023年11月18日撮影
2023年(令和5年)11月には、コロナ禍は開けたものの、ご覧のように参拝客は激減。意外なほど外国人観光客が少なかった。
2018年(平成30年)4月、伊勢市で路線バスが石灯籠に接触し、弾みで落ちた石が当たった男性が死亡するという事故が発生。
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御稲御倉 - 伊勢神宮内宮
御稲御倉 2023年11月18日撮影
御稲御倉 (みしのみくら) は、内宮の所管社のひとつで、倉稲魂命 (うかのみたまのみこと) を祀っている。神田から収穫した抜穂 (ぬいぼ) の御稲が納められ、祭典に際し大御饌 (おおみけ) として神前に供えられる。
建物の規模は小さいものの、神明造 (しんめいづくり) の特徴をうかがうことができる。
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外幣殿 - 伊勢神宮内宮
外幣殿 2023年11月18日撮影
外幣殿 (げへいでん) は、天皇以外のものから奉られた宝物を納めた建物である。高床式の神明造になっている。
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五丈殿 - 伊勢神宮内宮
五丈殿 2023年11月18日撮影
五丈殿 (ごじょうでん) は、雨天のときに祓所に代わって神饌 (しんせん) などを祓い清める場所である。その他にも、摂社以下の遙祀(離れた場所からお祭りすること)や式年遷宮のお祭りにおける饗膳の儀が行われる。
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神楽殿 - 伊勢神宮内宮
神楽殿 2023年11月18日撮影
神楽殿は、宇治橋と正宮の中間地点にあり、祈祷や御札、御守り、御朱印を授けている、また、次の式年遷宮のための寄付も受け付けている。銅板葺、入母屋造の建物で、向かって左側からお神札授与所、ご祈祷受付、御饌殿、神楽殿となっている。
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神楽殿 - 伊勢神宮内宮
神楽殿 2023年11月18日撮影
⼀般的な御祈祷「御饌」を行う御饌殿と、奏楽・舞を催す「御神楽」を行う神楽殿に分かれている。
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伊勢神宮内宮
2023年11月18日撮影
内宮と同じく、参拝の基本作法は二礼二拍手一礼――神前で姿勢を正し、帽子等をはずす。そして、2回深くお辞儀をする。次に、胸くらいの高さで両の手を合わせ、肩幅程度に両の手を開け2回、柏手を打つ。最後に深いお辞儀をして、参拝終了となる。
太平洋戦争後、GHQの神道指令などにより参拝者が激減したが、1950年代には200万人を超え、式年遷宮のあった2013年(平成25年)に1400万人、令和になった2019年(平成31年)には860万人を数えるほどになっている。
1947年(昭和22年)に、明治天皇第七皇女の北白川房子さんが女性初の祭主となり、以後、皇女が祭主を勤めるようになった。2017年(平成29年)6月からは上皇陛下第一皇女の黒田清子さんが務めている。
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正宮 - 伊勢神宮内宮
正宮 2013年3月23日撮影
外宮と同様、正宮唯一神明造 (ゆいいつしんめいづくり) という日本古来の建築様式で、屋根は萱葺きで、10本の鰹木 (かつおぎ) がのせられ、先端が水平に切られた4本の千木 (ちぎ) が高くそびえている。
正宮 - 伊勢神宮内宮の大きな写真大きな写真
(1920×1440 ピクセル, 1548 Kbyte)
正宮 - 伊勢神宮内宮
正宮 2023年11月18日撮影
唯一神明造は檜の素木を用いて高床式の穀倉の形式から発展したものといわれ、現在まで脈々と受け継がれている。石段から上は撮影禁止。
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荒祭宮 - 伊勢神宮内宮
荒祭宮 2023年11月18日撮影
別宮の荒祭宮 (あらまつりのみや) は、内宮の十所の別宮のうち第一であり、建物の規模も正宮に次ぐ大きさである。天照大御神の荒御魂 (あらみたま) を祀っている。
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自然を神格化した日本の神々は、その穏やかな働きを表す和御魂 (にぎみたま) と、荒々しい姿をあらわす荒御魂の2つの面がある。
伊勢神宮 関連

内宮への交通アクセス

【鉄道+バス】
  • 近鉄「宇治山田駅」からバス15分
【自動車】
  • 伊勢自動車道「伊勢西I.C.」より5分

外宮への交通アクセス

【鉄道+バス】
  • JR・近鉄「伊勢市駅」から徒歩5分
【自動車】
  • 県道伊勢市駅前で右折1分

外宮近隣の情報

参考サイト

(この項おわり)
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