東寺・五重塔と部分月食/2021年11月19日

2021年11月19日 撮影
月食 - 東寺
2021年(令和3年)11月19日、日本の広い範囲で部分月食を見ることができた。部分月食と言っても、食分は97%で、ほぼ皆既月食だった。

食の最大は18時頃で、全国どこでも月の高度は低かったが、地上の建造物と一緒にしたショットが撮れたと思う。写真は、京都のシンボルにもなっている国宝の東寺 (とうじ) 五重塔(京都府京都市南区九条町1)を背景に撮影したもの。この五重塔の高さは54.8メートルあり、木造のものとしては日本一を誇る。
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月食 - 東寺
東寺は東寺真言宗の総本山で、教王護国寺 (きょうおうごこくじ) とも呼ばれる。
平安京遷都にあたり、左京と右京を守る王城鎮護の寺として、正門にあたる羅城門の東西に東寺と西寺の建立が計画された。東国と西国とを守る国家鎮護の寺という意味合いも込めて、この名が付いた。

五重塔の北側にある瓢箪池に、五重塔と月が反射して、幻想的な風景となった。
瓢箪池は五重塔とともに池泉回遊式庭園の要素になっている。
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月食 - 東寺
東寺は796年(延暦15年)に建立され、823年(弘仁14年)、空海に下賜された。この頃には金堂が完成していたと考えられている。826年(天長3年)、空海は五重塔の建設に着手するが、資金不足などで工事は難航し、完成したのは50年後、空海が没した後であった。

1055年(天喜3年)に落雷で焼失。その後も落雷や不審火で焼失・再建を繰り返し、現在の五重塔は5代目で、1644年(寛永21年)、徳川家光の寄進で建設された。内部には、心柱を大日如来に見立て金剛界四仏像と八大菩薩像が安置され、壁や柱には金剛界曼荼羅や八大龍王、真言八祖像が描かれている。
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月食 - 東寺
屋根から突き出ているように見える相輪という部分から土台まで、3本の木を継ぎ足した心柱 (しんばしら) が貫いている。心柱は各階を支えているわけではない。
地震が起きたときには各階が揺れ、心柱が制震の役割を果たす。
この仕組みのおかげで、創建以来、五重塔は地震で倒壊したことはない。

心柱制震の仕組みは東京スカイツリーにも導入されている。
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交通アクセス

【鉄道】
  • 「京都駅」八条口より徒歩15分
  • 近鉄・京阪電車「東寺駅」より徒歩10分
【バス】
  • 市バス18系統、71系統、207系統「東寺東門前」より徒歩1分
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:東寺
東寺 関連

参考サイト

近隣の情報

過去の天文現象アルバム

月食予報

年月日 状況 地域 備考
2022年11月19日 皆既月食 全国 18~22時頃
2023年10月29日 部分月食 全国 4~6時頃,食分0.128
小笠原諸島などでは月が欠けたまま沈む月入帯食
2025年3月14日 部分月食 関東以北 ~18時頃,食分0.116
月出帯食
2025年9月8日 皆既月食 全国 1~5時頃
2026年3月3日 皆既月食 全国 19~22時頃

この付近でネットができる宿

(この項おわり)
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