
関門トンネルは山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ海底トンネルで、新幹線が通る「新関門トンネル」、在来線が通る「関門鉄道トンネル」、そして、「関門国道トンネル」の3つのルートがある。今回利用したのは、3つ目の「関門国道トンネル」である。
大きな写真

(1920×1418 ピクセル, 961 Kbyte)


関門国道トンネルと関門人道トンネルは、2009年(平成21年)9月1日午前0時から12月18日まで109日間、リフレッシュ工事のため全面通行止めになる。通行止め期間としては1958年(昭和33年)の開通以来最長という。
関門人道トンネルの長さは約780メートル。歩いて15分ほどで九州へ渡ることができる。
関門人道トンネルの長さは約780メートル。歩いて15分ほどで九州へ渡ることができる。


下関側から約400メートル進むと、福岡県との県境がある。ここが一番低くなっている。

氏子が少ないために経営的に苦しいため、2010年(平成22年)5月に納骨堂の建設を計画した。ところが景観を壊す恐れがあるということで、北九州市から待ったがかかっている。


旅立ちの鐘
2009年(平成21年)10月、九州鉄道の起点であるJR門司港駅の「0哩(マイル)標」の前に、旅人の出発を祝福する「旅立ちの鐘」が設けられた。1914年(大正3年)の現駅舎開業当時に、実際に発車ベルとして使われていたものを磨き直したものだ。午前9時~午後6時に限り、観光客が自由に鳴らすことができるという。
機雷
関門海峡周辺には、太平洋戦争中、米軍が日本の海上交通を封鎖するため機雷約5000発を投下した。関門海峡が朝鮮半島や中国大陸へ向かう重要な海上交通路だったことに加え、終戦前の1945年(昭和20年)春、瀬戸内海にいた戦艦大和が関門海峡を経て戦闘行動するのを封じ込める狙いもあり大量に投下されたとみられる。
戦後、処理が進められたが、海上自衛隊によると、関門海峡周辺には今も未処理の機雷約1700発があると推定され、爆発の危険性も残る。
戦後、処理が進められたが、海上自衛隊によると、関門海峡周辺には今も未処理の機雷約1700発があると推定され、爆発の危険性も残る。
早鞆瀬戸
関門海峡の最も狭い海域は早鞆瀬戸と呼ばれ、幅650メートルしかない海の難所だが、1日平均550隻の船舶が往来する。この10年の間、対向船に衝突したり、海岸に乗り上げたりする事故が14件起きた。

月に2度ある大潮の時には、潮流は19km/hにも達し、渦潮で有名な鳴門海峡に並ぶ速さだ。
太平洋と日本海では干満で変動する潮位が異なり、その差は大潮時で最大1.3メートルになる。満潮時は太平洋から日本海に、干潮時は逆に太平洋へ流れ込む。
潮の流れは日に4度向きを変える。湾曲した両岸や浅瀬にぶつかり、さらに圧流や逆潮と呼ばれる複雑な潮の流れが生まれる。

月に2度ある大潮の時には、潮流は19km/hにも達し、渦潮で有名な鳴門海峡に並ぶ速さだ。
太平洋と日本海では干満で変動する潮位が異なり、その差は大潮時で最大1.3メートルになる。満潮時は太平洋から日本海に、干潮時は逆に太平洋へ流れ込む。
潮の流れは日に4度向きを変える。湾曲した両岸や浅瀬にぶつかり、さらに圧流や逆潮と呼ばれる複雑な潮の流れが生まれる。
交通アクセス
【自動車】
- 中国道「下関IC」より壇の浦方面へ5分で、みもすそ川公園に到着。無料駐車場有り。
下関駅→関門トンネル人道→門司駅:12.8km
(車:19分,自転車:51分,徒歩:2時間34分)

JR下関駅からタクシーで下関側入口まで約4.5km(約8分)。
JR門司駅からタクシーでJR門司駅まで約11km(約18分)。
JR門司港駅の方が近いが、周遊切符(九州ゾーン)の入口指定の関係で門司駅までタクシーで向かった。
(車:19分,自転車:51分,徒歩:2時間34分)

JR下関駅からタクシーで下関側入口まで約4.5km(約8分)。
JR門司駅からタクシーでJR門司駅まで約11km(約18分)。
JR門司港駅の方が近いが、周遊切符(九州ゾーン)の入口指定の関係で門司駅までタクシーで向かった。
近隣の情報
- 関門トンネルを歩いてみる:ぱふぅ家のホームページ
- 関門トンネル人道は歩行者のための海底トンネル:ぱふぅ家のホームページ
- 壇ノ浦古戦場址と長州砲:ぱふぅ家のホームページ
- 火の山公園の回転展望レストランでフグを食す:ぱふぅ家のホームページ
- 門司港レトロは大正レトロな観光地:ぱふぅ家のホームページ
- 門司港駅にある幸福の泉と旅立ちの鐘:ぱふぅ家のホームページ
- 九州鉄道記念館の本館は旧・九州鉄道本社:ぱふぅ家のホームページ
- 巌流島は武蔵と小次郎の決戦地:ぱふぅ家のホームページ
- 関門海峡沿いライトアップ(2024年3月10日)
- 「東洋一のつり橋」開通50年、関門橋のライトアップ開始(2023年11月19日)
- レトロ×コスプレ=映え(2023年10月18日)
- 門司港レトロ地区一帯がおよそ30万球の幻想的な光に包まれる(2022年12月17日)
- 唐戸市場、週末のにぎわい復活(2020年6月29日)
- 金銀フグの開運御朱印、「ふくの日」に授与(2020年2月9日)
- 唐戸市場、大にぎわい正月用食材買い込み(2020年1月5日)
- 大正の活気再び門司港グランマーケット(2019年4月28日)
- 門司港駅、復元終え全面開業(2019年3月12日)
- 国重文の門司港駅、大正期の姿に復元ライトアップも(2019年3月11日)
- 寒桜つつくメジロ(2019年2月1日)
- 巌流島で関門対決海峡まつりの人出は過去最多(2018年5月7日)
- 関門トンネルが還暦に下関と門司で記念パネル展(2018年3月12日)
- 豊前海一粒かき 炭火焼きで堪能(2016年1月27日)
- 門司港駅1日100歳(2014年2月1日)
(この項おわり)