


庭園は鎌倉時代の様式とされ、平庭には心字池を配し、また高庭は自然の地形を巧みに利用した独特の作風で、国の名勝に指定されている。


公的行事に利用される部屋には大納言格式を示す「縁金折上格天井」の「大納言の間(別名:御前の間)」を配している。広間の襖には、家紋である平家定紋の「丸に揚羽蝶」を金箔で描いて連ねている。

江戸初期から300石の豪農として、天領大庄屋を務め、天保2年(1831年)に21代当主が現在の巨大で格式高い屋敷を28年かけて建造した。

江戸初期から300石の豪農として、天領大庄屋を務め、天保2年(1831年)に21代当主が現在の巨大で格式高い屋敷を28年かけて建造した。
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2009年6月24日 写真:こぱふぅ
座敷の境上部には両面彫りの欄間を飾り、御前の間の欄間は蜃気楼を描いた珍しいものとなっている。

主屋は桁行29.1mと、高さ18m、建坪189坪に及ぶ。総欅造り唐破風の正面玄関も民家では珍しい。

土間は40坪あり、この巨大な建物を支える柱・梁組と、萱ぶき大屋根の内側構造を見ることができる。

籠が掛けられている梁は、松の芯材だけを使っており、その外径は2メートルにも及ぶ。
ここから屋根の最長部をのぞき見ることができる。

土間は40坪あり、この巨大な建物を支える柱・梁組と、萱ぶき大屋根の内側構造を見ることができる。

籠が掛けられている梁は、松の芯材だけを使っており、その外径は2メートルにも及ぶ。
ここから屋根の最長部をのぞき見ることができる。

土間に接する大広間には、神仏混交の大きな神棚が設置されている。

私用部分の部屋には、現在は展示品を陳列している。大庄屋の公務用品、千石船用品、日用品などで、ごく初期の輪島塗の器は美術品として評価が高い。

25代目当主が、邸内にある土産物売場で販売をしておられる。

交通アクセス
【鉄道+バス】
- 輪島駅前から北鉄バスで約35分、「下時国」バス停で下車。780円
参考サイト
- 時國家
- 平大納言時忠の末裔 - 上時国家:T-BLOG
- 能登 上時国家の大ハマグリ:ゲジデジ通信
近隣の情報
- 上時国家は平家の子孫:ぱふぅ家のホームページ
- 窓岩は日本海の荒波が作り出した奇岩:ぱふぅ家のホームページ
- 道の駅すず塩田村では手塩にかけた粗塩を実演販売:ぱふぅ家のホームページ
- 白米千枚田には1,004枚の棚田:ぱふぅ家のホームページ
- 寄り道パーキング 大谷から能登の里山里海を眺める:ぱふぅ家のホームページ
- のと里山空港(能登空港)はオンリーワン空港:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)
現存する近世木造民家では最大級で、国の重要文化財に指定されている。