出し平ダム・小屋平ダム

2017年9月20日・2018年8月13日 撮影
出し平ダム
2017年9月21日 撮影
出し平 (だしだいら) ダム(富山県黒部市宇奈月町黒部奥山国有林)は、1985年(昭和60年)に竣工した、黒部川水系の発電用ダムの中では最も新しい。堤高76.7メートル、堤頂長136.0メートル、総貯水量は900万m3である。
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出し平ダム
2018年8月13日 撮影
宇奈月湖畔にある柳河原発電所に送水し、最大出力4万1千kWを発電する。
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出し平ダム
2017年9月21日 撮影
ダム湖の堆砂を排出する排砂ゲートを備えた日本最初のダムでもある。
1991年(平成3年)12月に排砂放流試験が行われたが、予想に反して湖底に積もったヘドロが排出された。その後も繰り返し排砂放流が行われたが、黒部川河口周辺の漁業者などが漁業被害を起こしたとして、2002年(平成14年)12月、関西電力を相手取り排砂の差し止めと、排砂による損害の賠償を求める訴訟を起こした。
2011年(平成23年)4月、名古屋高裁で和解が成立し、排砂放流のタイミングや、宇奈月ダムとの連携排砂が行われるようになった。
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小屋平ダム
2017年9月21日 撮影
小屋平 (こやだいら) ダム(富山県黒部市宇奈月町黒部奥山国有林)は、1936年(昭和11年)に竣工した発電用ダムで、堤高54.5メートル、堤頂長119.7メートル、総貯水量は210万m3である。
建築家・山口文象がデザインしたが、ダムには近寄ることができず、トロッコ電車からわずかに上部が見えるだけである。
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黒部川第二発電所
2017年9月21日 撮影
黒部川第二発電所は、小屋平ダムから取水し、最大7万2,000kWを発電する。
手前の赤い鉄橋は目黒橋と呼ばれており、建物の直線的なデザインとは対照的な角を曲線としたデザインになっている。小屋平ダムと同じ山口文象のデザインになる。
黒部川第二発電所の大きな写真大きな写真
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黒部川第二発電所は1936年(昭和11年)に発電開始した。手前にある赤い鉄橋は、資材を運搬するためのもので、1934年(昭和9年)に完成した。
橋脚部分が鉄道より大きく見えるが、じつは、これは橋脚ではなくダムであった。ここから、黒部川で初めての発電所で、1927年(昭和2年)11月に発電開始した柳河原発電所 (やながわらはつでんしょ) (黒部川第一発電所)へ水が送られた。宇奈月ダムの建設に伴い柳河原発電所は水没し、その隣に新柳河原発電所が建設された。

交通アクセス

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目的地:出し平ダム

近隣の情報

参考サイト

(この項おわり)
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