南三陸町震災復興祈念公園・南三陸311メモリアル

2024年9月7日 撮影
南三陸町震災復興祈念公園
南三陸町震災復興祈念公園
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旧南三陸町防災対策庁舎 - 南三陸町震災復興祈念公園
旧南三陸町防災対策庁舎
南三陸町震災復興祈念公園(宮城県南三陸町志津川字塩入31)は、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災で犠牲となった人々の追悼・鎮魂の場として整備され、2020年(令和2年)10月に全体開園した。写真は、15.5メートルの大津波により流出し、鉄骨のみ残った旧南三陸町防災対策庁舎だ。
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八幡川 - 南三陸町震災復興祈念公園
八幡川
防災対策庁舎は、チリ地震の2.4メートルの津波にも対応できるよう、3階建てになっており、2階に危機管理課があり、高さ約12メートルの屋上が避難場所となっていた。震災当日、津波の高さは6メートルの予想で、62回に渡り防災無線で住民に避難を呼びかけ続けた。
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八幡川 - 南三陸町震災復興祈念公園
八幡川
しかし、高さ予想は10メートルとなり、庁舎に勤務していた130名のうち53名が屋上へ避難したが津波にのみ込まれ、43名が犠牲になった。
庁舎は、一番太い鉄骨は原形を保っているが、それ以外はほとんどが曲がっており、津波の力の大きさを実感する。
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近くを八幡川(志津川)が流れており、防災庁舎は志津川湾の河口から約600メートルの位置にあった。
震災復興祈念公園の中心には「祈りの丘」と名付けられた築山があり、震災で犠牲になった町内の犠牲者804名の名簿を納めた「名簿安置の碑」と、町の復興を祈念して設えられた「復興祈念のテラス」が設置されている。
八幡川 - 南三陸町震災復興祈念公園
八幡川
2014年(平成26年)7月から南三陸町志津川地区の復興工事がはじまり、021年9月に竣工した。あらたに街や公園と一体化した防潮堤が築かれ、左岸側にさんさん商店街、右岸側に震災復興祈念公園が整備され、八幡川には隈研吾が設計した中橋が架かる。
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中橋 - 南三陸町震災復興祈念公園
中橋
中橋は、橋長80.6メートル、木材と鋼管を組み合わせたレンズトラス形式で、ダブルデッキになっている。2020年(令和2年)10月12日には、南三陸町震災復興祈念公園全体開園式と中橋開通式が行われた。
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中橋 - 南三陸町震災復興祈念公園
中橋
中橋の下段は写真のようにウッドデッキのような造りになっている。歩くと、少し揺れを感じる。
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南三陸311メモリアル
南三陸311メモリアル
隈研吾は、震災後から南三陸町の復興を支援しており、写真の南三陸311メモリアルも設計した。「海と山、過去と未来を繋ぐ船」として防災と共存しながらも海と陸が切り離されないようなグランドデザインを目指した。館内には震災の記録や関連アートが展示されている。入場有料。
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外階段で2階に昇ると、震災復興祈念公園さんさん商店街を一望できる展望デッキがある。こちらは無料。
南三陸さんさん商店街
南三陸さんさん商店街
南三陸さんさん商店街は、2012年(平成24年)に仮設商店街として始まり、2014年(平成26年)7月に天皇・皇后両陛下が訪問された。2017年(平成29年)に本、隈研吾が設計した本設商店街に移行。南三陸311メモリアルに隣接し、八幡川の堤防沿いに商店が建ち並ぶ。
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南三陸さんさん商店街
南三陸さんさん商店街
南三陸311メモリアルの展望デッキからさんさん商店街を見下ろす。
2024年(令和6年)9月現在、28店舗が営業しており、飲食だけでなくお土産も売っている。コンビニのミニストップもある。 
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南三陸キラキラ丼 - 弁慶鮨
南三陸キラキラ丼 - 弁慶鮨
さんさん商店街にある弁慶鮨で「南三陸キラキラ丼」をいただく。塩釜の仲卸市場に水揚げされる最高のネタと、山形のブランド米「つや姫」を使った最高のシャリを使い、板前さんが絶対に妥協しない寿司や丼を提供する。
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1983年(昭和58年)創業。震災で店舗が流出するが、2012年(平成24年)12月にさんさん商店街で営業再開。南三陸キラキラ丼に次ぐ名物として、2023年(令和5年)10月から「南三陸さんごめし」を提供開始。
道の駅「さんさん南三陸」
道の駅「さんさん南三陸」
2022年(令和4年)10月1日に、南三陸311メモリアルを挟んでさんさん商店街の反対側、駐車場の前に道の駅「さんさん南三陸」(宮城県本吉郡南三陸町志津川字五日町200-1)がオープンした。
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24時間無料で利用できるトイレなどの休憩場所が用意されている。トイレの脇には、道の駅スタンプが設置されている。切符やスタンプブックなどのグッズは、観光案内所・交流施設「南三陸ポータルセンター」で販売している。
JR志津川駅
JR志津川駅
道の駅内にJR志津川駅がある。1977年(昭和52年)に国鉄気仙沼線の駅として開業したが、東日本大震災の津波で流出。2012年(平成24年)8月20日に気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)の停留所として仮復旧した。2017年(平成29年)3月3日に現在地に移転。
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交通アクセス

【バス】
  • JR志津川駅(BRT)から徒歩3分
【自動車】
  • 三陸自動車道「志津川IC」から約5分
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:南三陸町震災復興祈念公園
 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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