うつ病100万人超す
参考書籍
心の体温計:携帯やパソコンで危険判定、自殺防止に
ストレスやうつ病などによる自殺を防ごうと、静岡県松崎町は12月1日から携帯電話やパソコンを使った「メンタルヘルスチェックシステム(心の体温計)」を導入する。通信料金以外は無料で、同町に住んでいない人も利用できるという。

IT系メンタルヘルス会社「エフ・ビー・アイ社」(東京都)が、東海大医学部付属八王子病院健康管理センターが開発したシステムを基に、携帯電話でも利用できるようにした。すでに東京都世田谷区や神奈川県平塚市が導入している。

IT系メンタルヘルス会社「エフ・ビー・アイ社」(東京都)が、東海大医学部付属八王子病院健康管理センターが開発したシステムを基に、携帯電話でも利用できるようにした。すでに東京都世田谷区や神奈川県平塚市が導入している。
毎日新聞,2009年11月30日より
子どもの自殺が過去最多に

「2009年版自殺対策白書」によると、2008年(平成20年)中の自殺者は3万2249人で前年より844人減ったが、学生・生徒(小学生を含む)は99人増え、統計をとり始めた1978年(昭和53年)以降最多の972人となった。学生・生徒の自殺は2003年(平成15年)以降、増加傾向にある。
自殺の理由(1人あたり複数)が特定された中では、学業不振や進路の悩みなど学校問題が337人、うつ病など健康問題が284人、家庭問題が81人だった。
年代別の自殺者数は、50歳代が6363人(19.7%)と最多で、60歳代5735人(17.8%)、40歳代4970人(15.4%)。40~50歳代男性の自殺理由の約4割が経済・生活問題だった。
年代別の自殺者数は、50歳代が6363人(19.7%)と最多で、60歳代5735人(17.8%)、40歳代4970人(15.4%)。40~50歳代男性の自殺理由の約4割が経済・生活問題だった。
朝日新聞,2009年11月17日より
参考サイト
- メンタルヘルスチェックシステム:静岡県松崎町
- 自殺対策白書:内閣府
- 『セロトニン欠乏脳』(有田秀穂,2003年12月)
- 『雅子さまと「新型うつ」』(香山リカ,2009年03月)
- 『誇大自己症候群』(岡田尊司,2005年09月)
(この項おわり)
長引く不況などが背景とみられる一方、新しい抗うつ薬の登場が患者増につながっていると指摘する声もある。