睡眠と健康 2024年版

2024年5月5日 作成

睡眠が6時間未満だと2型糖尿病のリスクが上昇

寝不足・夜更かしの男性のイラスト
2024年(令和6年)3月、1日の睡眠が6時間を切ると2型糖尿病のリスクが高くなることが、アメリカ医師会の医学誌・JAMA Network Openに発表された。
研究チームは、成人247,867人の健康を10年以上にわたって追跡した調査のデータを分析した。睡眠時間が5~6時間の人は、7~8時間の人と比べて2型糖尿病の発症リスクが16%高く、3~4時間ともなると41%もリスクが上昇していました。
睡眠時間の短さが2型糖尿病のリスクを高くする正確なメカニズムは明らかになっていないが、次の仮説が提唱されている。
  1. 睡眠不足が血糖値を調節する働きを持つホルモンであるインスリンの働きを阻害している。
  2. 体内時計が乱れ、体内で糖の代謝を調節しているさまざまなホルモンの分泌が妨げられる。
これについては、「睡眠不足は肥満になる――睡眠と健康 2022年版」で触れている。

参考サイト

(この項おわり)
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