日本辺境論 | |||
著者 | 内田 樹 | ||
出版社 | 新潮社 | ||
サイズ | 新書 | ||
発売日 | 2009年11月16日頃 | ||
価格 | 880円(税込) |
| |
ISBN | 9784106103360 |
日本文化というのはどこかに原点や祖型があるわけではなく、「日本文化とは何か」というエンドレスの問いのかたちでしか存在しません。(22ページ)
概要
われわれ辺境人は、中国由来の漢字を“日本語”として取り込んだように、「外部から到来するものに対して本態的に開放性」(160ページ)はある。しかし反面、外国が当然のものとして持っていた国家や国旗を持っていなかったし、いまでも元首は存在しない(ということになっている)。
これを「ムラ社会」と呼び変えてもいいかもしれない。
ともかく、国際ルールでは当たり前になっていることが、“永久に”当たり前にすることができない国なのである。
外国の事物を受け入れやすいという長所は活かすとして、自国について何も考えないという短所は、そろそろどうにかしなければならない。
本書は末尾で「マンガ脳」と日本人の関係について触れている。これは面白そうな話題なので、今後、ぜひ論陣を展開してもらいたいところである。
これを「ムラ社会」と呼び変えてもいいかもしれない。
ともかく、国際ルールでは当たり前になっていることが、“永久に”当たり前にすることができない国なのである。
外国の事物を受け入れやすいという長所は活かすとして、自国について何も考えないという短所は、そろそろどうにかしなければならない。
本書は末尾で「マンガ脳」と日本人の関係について触れている。これは面白そうな話題なので、今後、ぜひ論陣を展開してもらいたいところである。
(2010年5月9日 読了)
(この項おわり)