ノートPC「VersaPro UltraLite タイプVN」

2023年9月 購入
VersaPro UltraLite タイプVN
2018年(平成30年)2月のPanasonicのノートPC「Let's note CF-SZ6」から「VersaPro VKT44/N-G」に乗り換えた。Windows 11 Proをプリインストールする。

ディスプレイサイズが13.3インチと一回り大きくなり、重量は約1.0kgで、やや重くなった。厚さは25ミリ→18ミリと3割近く薄くなり、その分、ずっしりとした手応えがある。
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目次

ディスプレイ

Let's note CF-SZ6
ディスプレイはスリムベゼル(狭額縁)を採用しており広く感じるが、縦方向の解像度は Let's note CF-SZ6 に劣る(1200→1080ドット)。 Let's note CF-SZ6 と同じアンチグレア(非光沢)で照明の映り込みを避けられる。最大輝度430cd/m2と明るい。
VersaPro UltraLite タイプVN
ディスプレイを開くことで、左写真のようにキーボードが斜めになり、打鍵位置を確保すると同時に、給排気の空間を確保する。底面の四隅にゴム足が1つずつ配置されており、打鍵中にしっかりと本体を支えてくれる。
厚さ17.9ミリという薄さだが、そこそこの重量感があって持ちやすい。

キーボード

VersaPro UltraLite タイプVN
キーボードはアイソレーションタイプの JIS標準配列の85キーで、タッチパネルにはボタンがないプレート方式。キーピッチは19mm、キーストロークは1.5mmとやや浅い。
頻繁にファンが回るが、排気は背面は向かって流れるようになっており、通常使用で気になならない。

インターフェース

VersaPro UltraLite タイプVN
左側に USB Type-C(充電兼用)、SDカードスロッド、有線LANコネクタ。
右側に、ケンジントンロック、HDMIUSB Type-C×2、ヘッドフォン・マイク兼用端子。
USB Type-Cは DisplayPortに対応しているので、15W以上(5V/3A以上)を供給可能なUSB PD給電対応ディスプレイをセカンドモニタとして接続すると、ケーブルの引き回しが1本で済む。
VersaPro UltraLite タイプVN
薄さの犠牲になっているのが有線LANコネクタ(1000BASE-Tに対応)で、引き出して使う形になっているが、メカニズムが華奢で、頻用するものではなさそうだ。
VersaPro UltraLite タイプVN

ACアダプタ

VersaPro UltraLite タイプVN
ACアダプタのサイズは約90×39×29mm、重量188g、出力45W。
カタログスペックでは約12時間バッテリ稼働できることになっているが、実運用では4時間前後と心許ない。
C133 65W GaN急速充電器
サブのACアダプタとして、1月に購入した「C133 65W GaN急速充電器」を利用することにした。給電用に USB Type-C ケーブル「MPA-CCL12NBK」(エレコム製,1.2メートル)を購入した。
USB Type-C ケーブル

第12世代Coreプロセッサ

CPUは第12世代Coreプロセッサー(開発コード:Alder Lake (アルダーレイク) )の Core i5-7300U を搭載している。
コア数10(うち、Eコアが8、Pコアが2)でスレッド数12。ターボ・ブースト利用時の最大周波数4.40GHz。キャッシュ容量は12Mバイト。ベースパワーは15Wと少ない。
内蔵GPUは インテル Iris Xe グラフィックスで、最大動的周波数は1.20GHz。最大解像度は、HDMI 4096×2304@60Hz、DP 7680×4320@60Hz。

C++ で円周率を計算する」で作ったプログラムを使って円周率を1億桁まで計算させたところ、116秒かかった。5年前の Let's note CF-SZ6Core i5-7300U,2コア, 2.6GHz)では213秒なので、約1.9ほど速くなった。しかし、9年前の iMacCore i5-4670,4コア, 3.4GHz)では132秒と、1.1倍しか開きがない。Core i5-4670 がデスクトップCPUとして優秀なこともあるだろうが、メモリ32Gバイトの効果もあるかもしれない。

メモリ

メモリは、LPDDR4Xを16Gバイト内蔵する。最高転送速度は4.267GT/sで、駆動電圧は0.6Vと低くなっている。拡張不可。メモリを大食いする EdgeMicrosoft 365 も安定運用できる。

リモートワーク環境

ディスプレイ上部に、有効画素数92万画素のHD解像度対応カメラを搭載している。解像度は720pとやや粗いが、リモートワークには十分だろう。スライド式のシャッターを内蔵しており、操作ミスでプライバシーが漏れるリスクを低減してくれる。
右側面にヘッドセット対応ミニジャックを備えている。
内蔵スピーカーは、底面手前の左右に配置されており、ディスプレイを広げた状態だと机面からやや浮く形になり、机面からの音響反射で耳に届く。

ストレージ

ストレージは NVMe M.2 SSD 512Gバイト。シーケンシャルリード3,400MB/s、シーケンシャルライト1,900MB/s。BitLocker で暗号化されている。Windows 11 の起動にもストレスを感じない。

インナーバッグ

インナーバッグ PEAK-IN02
満員電車の圧迫を想定し、150kgfクラスの面加圧試験、25kgfの点加圧試験をクリアしている。また、机の高さからの落下を想定し、76cmの高さから落下させて内蔵SSDのデータに破損がないことを確認する試験を実施(非動作時)している。
とはいえ、部分的な圧力が加わった場合に液晶が割れるのではないかという心配から、カメラバッグでお馴染みのエツミから発売されているインナーバッグ「PEAK-IN02」を購入した。これが、あつらえたようにジャストフィットして、しかも、普段使いのビジネスバッグ「マンハッタンパッセージ #2170」にスッポリと納まり、大満足🤗
スペック
項目 仕様 コメント
OS Windows 11 Pro 64ビット  
CPU インテル Core i5-1235U vPro
P-core:最大4.40GHz/E-core:最大3.30GHz
コア数 10(P-core:2+E-core:8)/スレッド数 12
キャッシュメモリ 12MB
インテル vPro Essentials
 
グラフィックアクセラレーター インテル Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵) HDMI出力で3840×2160pに対応
メインメモリー 16GB LPDDR4X 拡張不可
ビデオメモリー メインメモリーと共用(最大8188MB)  
ストレージ SSD 512GB
PCIe、NVMe、M.2、SMART/Health Information機能対応、暗号化機能付き
 
液晶ディスプレイ 13.3型ワイドワイドTFTカラーIPS方式液晶
フルHD(1,920×1,080ドット)
アンチグレア
最大輝度430cd/m2と明るい。
外部ディスプレイ出力 最大3,840×2,160ドット 4Kモニタとマルチディスプレイを組むことができる。
無線LAN Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)
(WPA2/WPA3 - エンタープライズ、パーソナル対応)
Wi-Fi Direct準拠、MU-MIMO対応
 
Bluetooth Ver.5.1  
有線LAN 1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T
Remote Power On(Wake on LAN)機能対応
 
サウンド機能 内蔵ステレオスピーカ、ヤマハ製 AudioEngine機能搭載、インテル ハイデフィニション・オーディオ準拠  
セキュリティチップ TPM(TCG V2.0)  内蔵SSDはBitLockerがかかっている。
SDメモリー SDHCメモリーカード / SDXCメモリーカード / UHS-I・II高速転送対応 作権保護機能(CPRM)には対応していない。
インターフェース USB 3.2 Gen2 Type-C×1 (Power Delivery対応(パワーオフUSB充電機能付き)、DisplayPort出力機能付き、ACアダプタの接続ポートを兼用)
USB 3.2 Type-A Gen2ポート×2 (1ポートパワーオフUSB充電機能付き)
LANコネクター(RJ-45)×1
HDMI出力端子×1
入出力共用:ヘッドフォン/ヘッドフォンマイク ジャック×1
付属ACアダプタの給電能力は45W
RJ-45のメカが華奢なので取扱注意
カメラ 解像度:HD解像度(720P)対応カメラ/有効画素数92万画素、IR対応、ステレオマイク内蔵 プライバシーシャッター内蔵
セキュリティ機能 指紋センサ:OSログオン時、スクリーンセーバ解除時などに指紋による認証が可能 電源ボタンに指紋センサを内蔵している。
バッテリー駆動時間 約12時間 実運用では4時間前後と心許なく、USB PD電源が欠かせない。
バッテリー充電時間 約2.3時間 充電は左側のUSB Type-Cを使う。
外形寸法 幅307mm×奥行216mm×高さ17.9mm ディスプレイの開き方でキーボードの高さが変わる。
質量 約0.993kg バッテリーM装着時

参考サイト

(この項おわり)
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