2017年(平成29年)12月22日に発行された「ISO/IEC 10646:2017」(第5版)には、データで扱える漢字として約6万文字が収録された。これによって、人名・地名の異体字がカバーされ、外字を使わずに統一データとして情報交換できるようになった。
文字情報基盤整備事業
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)、内閣官房IT総合戦略室、経済産業省は、行政実務で求められる人名や地名などをコンピュータで正確に表記し、漏れなくデータ交換するため、約6万文字の漢字について、文字フォントの整備や文字コードの国際規格化を進める「文字情報基盤整備事業」を進めてきた。
これが、2017年(平成29年)12月22日に発行された「ISO/IEC 10646:2017」(第5版)に採用され、これまで外字などを使って表現してきた異体字などが、すべて Unicode で統一して扱えることになった。今後、電子行政用のシステム構築や運用効率、利便性が向上することが期待できる。
いずれは、医療用電子カルテや、宅配便の宛名シールにも、正確な名前文字が表示/印字されるようになるだろう。
IPAは、これに合わせて「IPAmj明朝フォント」「MJ文字情報一覧表」のバージョンアップを実施していくという。
これが、2017年(平成29年)12月22日に発行された「ISO/IEC 10646:2017」(第5版)に採用され、これまで外字などを使って表現してきた異体字などが、すべて Unicode で統一して扱えることになった。今後、電子行政用のシステム構築や運用効率、利便性が向上することが期待できる。
いずれは、医療用電子カルテや、宅配便の宛名シールにも、正確な名前文字が表示/印字されるようになるだろう。
IPAは、これに合わせて「IPAmj明朝フォント」「MJ文字情報一覧表」のバージョンアップを実施していくという。
IPAmj明朝フォントをホームページで使う
HTMLとスタイルシート(CSS)を組み合わせることで、IPAmj明朝フォント をホームページ上で表示することができる。つまり、およそあらゆる日本語表現を、あなたのホームページ上で自在に表現できるようになる。ただし、2020年(令和2年)12月時点で IPAmj明朝フォントに対応しているブラウザはFirefoxとSafariのみ。
使用方法を説明する。
まず、IPAの「IPAmj明朝フォント」をダウンロードする。解凍すると "ipamjm.ttf" という約46Mバイトの巨大なフォントファイルがあるが、これが IPAmj明朝フォント 本体である。TrueTypeベースのOpenTypeフォントとなっている。これを、ホームページの適当な場所にアップロードする。
なお、使用に当たっては、同梱の「IPAフォントライセンスv1.0」に定める条件にしたがうこと。
使用方法を説明する。
まず、IPAの「IPAmj明朝フォント」をダウンロードする。解凍すると "ipamjm.ttf" という約46Mバイトの巨大なフォントファイルがあるが、これが IPAmj明朝フォント 本体である。TrueTypeベースのOpenTypeフォントとなっている。これを、ホームページの適当な場所にアップロードする。
なお、使用に当たっては、同梱の「IPAフォントライセンスv1.0」に定める条件にしたがうこと。
辺󠄁辺󠄂 邊󠄏邊󠄈邊󠄎邊󠄍邊󠄌邊󠄋邊󠄒邊󠄐邊󠄊邊󠄑邊󠄉 边 𨕙 邉󠄛邉󠄟邉󠄗邉󠄝邉󠄜邉󠄚邉󠄖邉󠄕邉󠄔邉󠄘邉󠄓邉󠄒邉󠄑邉󠄐 𨓉 𦍇 𨘢󠄁𨘢󠄀 𮞽 𫟪󠄂𫟪󠄀𫟪󠄁 𨓙
スタイルシートとHTMLの表記は下記の通り。
「IPAフォント」は、IPAの登録商標です。
「IPAmj明朝フォント」に関する全ての権利は、IPAが保有しています。
@font-face {(注)
font-family: 'IPAmj明朝';
src: url('../../../common/font/ipamjm.ttf'); /* IPAmj明朝フォントの場所 */
}
span.itaiji {
font-family: 'IPAmj明朝';
font-weight: bold;
font-size: 300%;
color: #0000CC;
vertical-align: middle;
line-height: 120%;
}
<span class="itaiji">
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「IPAフォント」は、IPAの登録商標です。
「IPAmj明朝フォント」に関する全ての権利は、IPAが保有しています。
参考サイト
- Unicode=古今東西のあらゆる文字を収録:ぱふぅ家のホームページ
- 「文字情報基盤整備事業」で推進していた漢字6万文字の国際規格化が完了:IPA,2017年12月25日
- IPAmj明朝フォント:文字情報技術促進協議会
- 文字情報基盤検索システム:文字情報技術促進協議会
- ISO/IEC 10646:2017
- 『ホンモノの日本語を話していますか』(金田一春彦,2001年04月)
- 『ヘボン博士の愛した日本』(杉田幸子,2006年03月)
- 『異体字の世界』(小池和夫,2007年07月)
- 『適当な日本語』(金田一秀穂,2008年08月)
- 『ユニコード戦記』(小林龍生,2011年06月)
- 『パソコンは日本語をどう変えたか』(Yomiuri PC編集部,2008年08月)
- 西暦1978年(昭和53年) - 日本語ワードプロセッサ「JW-10」発表:ぱふぅ家のホームページ
- PHPで日本語テキストを正規化:ぱふぅ家のホームページ
- JIS X 0208 と漢字ROM:ぱふぅ家のホームページ
- 外字が不要に――ISO/IEC 10646:2017:ぱふぅ家のホームページ
(この項おわり)