『異体字の世界』――漢字標準化の経緯

小池和夫=著
表紙 異体字の世界
著者 小池和夫
出版社 河出書房新社
サイズ 文庫
発売日 2007年07月
価格 704円(税込)
rakuten
ISBN 9784309408576

概要

異体字の世界
著者は、JIS X 0213(第3・第4水準漢字)の開発に関わった小池和夫さん。常用漢字表の成り立ちからJISコードの制定、JIS83 の混乱を経て、Windows Vistaの Unicode 字体に至るまで、漢字標準化の経緯がよくわかる。異体字の多い人名を扱っているシステム開発に携わっている方は、知識として読んでほしい。

レビュー

高橋の「」など、人名の異体字については法務省が「戸籍統一文字情報」という情報を持っており、これを解析すれば、すべての異体字をおさえることができるらしい。
ところが、個人情報保護の観点から、この情報をシステム開発に流用することはできないらしい。
一方で、われわれが依存しているJIS漢字表は経済産業省の所管、国語で学ぶ常用漢字表は文部科学省の所管である。標準化が進められているといっても、役所の縦割りの壁があるようだ。
(2007年9月21日 読了)

参考サイト

(この項おわり)
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