戦場ヶ原は日本最大の高層湿原

2016年8月13日 撮影
戦場ヶ原
戦場ヶ原は、標高1,390メートルから1,400メートルに広がる日本最大の高層湿原で、広さは400ヘクタールに及ぶ。うち174.68ヘクタールが「奥日光の湿原」として、2005年(平成17年)11月、ラムサール条約に登録された。
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戦場ヶ原 2009年
2009年6月25日 こぱふぅ
2009年(平成21年)6月訪問時には天候が良かった。
戦場ヶ原
男体山 (なんたいさん) の噴火で湯川 (ゆかわ) が堰き止められて湖ができた。これが湿原化したものが戦場ヶ原である。高山植物の宝庫で、植物観察や野鳥観察を目的に訪れる人が多い。

むかしむかし、男体山の神と上州赤城山の神が中禅寺湖をめぐり戦ったことから、戦場ヶ原という名が付けられたという。
男体山の神は大蛇に姿を変えヘビを引き連れて、上州赤城山の神はオオムカデに姿を変え数多くのムカデを引き連れて戦った。そこへ助太刀としてあらわれたの弓の名手・猿丸が赤城山の神の右目を射貫き、男体山の神が勝利した。このときオオムカデの流した血がたまったのが赤沼といわれている。
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戦場ヶ原
男体山(標高2,486メートル)は、富士山と同じような円錐形で、火山灰や火山礫の部分と溶岩の部分が互い違いになって層を成している。できてから年数が浅い火山だ。

湿原には、湯の湖を水源に中禅寺湖に注ぐ湯川が流れており、5月1日から9月30日まで魚釣りができる。
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戦場ヶ原
戦場ヶ原を含む日光国立公園は、1934年(昭和9年)12月に指定された。
当初は日光、尾瀬、奥鬼怒の三地域が指定されていたが、1950年(昭和25年)に那須甲子・塩原、藤原、栗山、足尾の4地域が追加された。2007年(平成19年)に尾瀬地域が尾瀬国立公園に分離されたため、現在は日光地域、鬼怒川・栗山地域、那須甲子・塩原地域の3地域となっている。
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交通アクセス

JR・東武日光駅からバスで約1時間。東武バスのフリー券が乗り降り自由で2日間利用できて便利だ。

日光ロマンチック街道を北上し、赤沼バス停で降りると、ハイキングに最適な木道が続く。次の三本松バス停で降りると、すぐに戦場ヶ原展望所があり、湿原を見渡すことができる。

参考サイト

戦場ヶ原関連

近隣の情報

(この項おわり)
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