西暦622年 - ヒジュラ(聖遷)

イスラーム共同体の誕生

浪人に (622) なるムハンマド

天使ジブリールから啓示を受けるムハンマド
メッカの名門貴族に生まれたムハンマド(マホメット)は、610 年、唯一絶対の神アッラーの啓示を受け、イスラーム教を創始する。
当時のアラブ世界は多神教が中心であったため、ムハンマドは迫害を受け、622 年、交通の要衝であったヤスリブ(現在のメディナ、マディーナ)へ逃れる。これをヒジュラ(聖遷)と呼び、イスラーム暦(太陰暦)の元年に定められている。
ヤスリブでイスラーム共同体を組織したムハンマドは、630 年にメッカを制圧する。
ムハンマドはイスラーム教に改宗した者には寛大だったが、他宗教は厳しく弾圧した。そして、ビザンツ帝国への遠征を企てるが、このときは失敗に終わる。

632 年には、メッカへの大巡礼を行い、イスラーム教の五行(信仰告白、礼拝、断食、喜捨、巡礼)を定める。その直後、ムハンマドは病没する。

イスラーム教の特徴

  1. 一神教(アッラー)である。
  2. 教典「コーラン」はアラビア語で書かれている。
  3. 偶像崇拝を否定している。
  4. 専門の聖職者は存在しない。
  5. 政治や生活と密接に関わり合う。

イスラーム世界の発展

この頃、西アジアでは226 年に建国し、ホスロー 1 世統治下で最盛期を迎えていたササン朝ペルシアと東ローマ帝国(ビザンツ帝国)が争っており、両帝国国境の迂回ルートに位置するメッカの商人たちが中継貿易を独占し、繁栄していた。

最初は小さな共同体であったイスラーム教を奉じる集団は、またたくまにアラビア半島を統一、642 年のニハーヴァンドの戦いでササン朝を滅ぼし、北アフリ力からイベリア半島にまで勢力を広げた。
その問、政治体制としては、正統カリフ時代の内紛を経て、ムアーウィヤウマイヤ朝を建て、世襲の王朝へと変貌を遂げている。
このとき、ムアーウィヤに反発し、アリーとその子孫のみをカリフとした勢力が、シーア派の原形である。
525 575 625 675 622 ヒジュラ(聖遷) 570 632 ムハンマド 600 661 アリー 642 ニハーヴァンドの戦い 574 622 聖徳大使 603 冠位十二階 604 十七条憲法 607 第2回遣隋使 554 628 推古天皇 551 626 蘇我馬子 592 崇峻天皇、暗殺 550 592 崇峻天皇 586 645 蘇我蝦夷 597 654 孝徳天皇 594 661 皇極天皇→斉明天皇 615 645 蘇我入鹿 614 669 中臣鎌足→藤原鎌足 645 大化の改新 541 604 陽堅→文帝 589 隋による中国統一 569 618 煬帝 566 635 高祖 574 648 孔穎達 618 唐の建国 598 649 太宗 602 661 武烈王 602 664 玄奘三蔵 645 玄奘が唐に帰国 581 649 ソンツェン・ガンボ 590 647 ハルシャ・ヴァルダナ 600 642 プラケーシン2世 Tooltip

参考書籍

表紙 「世界の三大宗教」重要ポイント83
著者 ビジネスリサ-チ・ジャパン
出版社 三笠書房
サイズ 文庫
発売日 2006年10月
価格 596円(税込)
rakuten
ISBN 9784837975878
世界各地に伝播し、政治・文化・経済に大きな影響を与えているキリスト教、イスラム教、仏教-本書は、その誕生の物語、教義、文化、習慣から民族対立、地域紛争の歴史まで、コンパクトな文章とわかりやすい図解で徹底ガイド。この1冊で、世界の三大宗教の基礎知識が身につき、グローバル化が進む現代社会の真の姿が見えてくる。
 
キリスト教、イスラーム教、仏教の成り立ちや教えの違いについて、豊富な図表を使ってわかりやすく解説している。仏教の信者数は世界第5 位というのは意外だった。

メディナ(マディーナ)付近付近の地図

(この項おわり)
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