「Corel VideoStudio」で簡単にビデオ編集

2006年11月 購入
VideoStudio10
Video Studio はビデオ編集ソフトである。
デジタルビデオカメラからのデータ取り込みから、編集、ナレーション、BGM、そしてDVDやハードディスクへの書き出しまで、これ1本でまかなえる。
バージョン10 では、HDVカメラ対応、最大7本のビデオトラック編集、ドルビーデジタル5.1chサラウンド対応、編集時の“手ぶれ補正”機能が加わり、CMカット機能が強化された。

VideoStudio X6について

2013年(平成25年)3月、最新版となる VideoStudio X6 が発売された。
モーショントラッキングや再生速度の変速コントロール、字幕エディタなど、ハイエンド製品並みの機能を搭載している。

モーショントラッキング


動いている被写体に追従するオブジェクトを設定できる機能。ターゲットを指定し「トラッキング開始」ボタンを押せば自動的にモーションパスが作成され、設定した画像やテキストがターゲットとともに移動する。ハイエンド動画編集ソフトと同様の凝った演出が可能になっている。
また、プライバシー保護や肖像権などの観点から、動く対象にモザイクをかけたい場合は、ターゲットにモザイクを適用する簡易的な機能も備える。

変速コントロール


動画の再生速度を変更するだけでなく、キーフレームの再生速度を設定して、自由に加速/減速が行えるようになった。決定的なシーンだけをスローモーションにしたいといったときに便利だ。再生速度の設定範囲は10~1000%となっている。

字幕エディタ


動画内の声の部分を自動的に検出し、文字を入力するだけで手軽に字幕やテロップが作成できる。
タイムコードと文字を並べたテキストファイルの読み込みも可能なほか、作成した字幕は通常のテキストレイヤーと同様に、フォントやスタイル、アニメーションなどさまざまな効果を設定できる。
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VideoStudio X4について

2011年(平成23年)4月、VideoStudio X4 が発売された。

Intelの新世代CPU「Sandy Bridge」に最適化され、エンコード速度は従来の2.7倍に高速化されたという。
また、2D映像を2Dに変換する機能も搭載した。
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VideoStuidio Express 2010 について

2010年(平成22年)5月、シンプルな編集機能を備えた VideoStudio Express 2010 が発売された。
後述の「おまかせモード」を発展させた簡易編集機能を備え、ビデオや写真、音楽などの素材を編集し、動画ファイルやDVDビデオを作成することができる。

デジカメの写真を整理する機能などを搭載するパッケージソフト Digital Studio 2010 の昨日の一部として提供されている。
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VideoStudio X3について

2010年(平成22年)4月、VideoStudio X3が発売された。
ライブラリのクリップとタイムラインのクリップを位置やフィルター、トランジションを維持したまま置き換える機能や、オーディオトラックを新たに2トラック追加するなど、大幅なバージョンアップが図られた。さらに、GPUを使用したハードウェアアクセラレーションに対応し、高機能なGPUを備えたパソコンでは大幅な処理速度の向上が見込める。

VideoStudio 12 について

バージョン12 では、「複数タイトルトラック」や、手書きで絵や文字を描くことができる「ペインティング・クリエーター」など、タイトル関係の機能が強化された。また、YouTubeへ簡単にアップロードできる機能が加わった。
さらに、アイコンサイズの変更やBGM自動クロスフェードなど、かゆいところに手が届く機能が数多く加わった。
それでいながら、従来バージョンに比べて処理速度が向上している。

VideoStudio 11 について

バージョン11 では、HDVのフォーマットとして普及しつつあるAVCHDに対応。日付もビデオに表示できるようなオートインポート機能も加わった。

3つのモード

Windows98時代のバージョン3 から使い続けているのだが、あったらいいなという機能がどんどん加わり、インターフェースも洗練されてきた。一方で、だんだん高性能のCPUと大量のメモリを要求するようになってきている。通常ビデオの編集でも、Pentium4 2.4GHz以上、メモリは1GB以上あった方がいい。HDV編集だと、さらに高いスペックが必要だろう。

バージョン10 には 3つのモードがある。
クイックDVDウイザードを使うと、デジタルビデオカメラからのデータ取り込みからDVDオーサリングまで、ほぼ自動的に処理してくれる。我が家では使いそうにない機能なので説明は省略する。
おまかせモードは、バージョン8程度の編集ができる。動画だけでなく、デジカメの静止画や、BGMやテロップを入れることも可能。DVDにも書き出せる。急いで編集したいときに、おまかせモードを使い、プロジェクト・ファイルを保存。時間があるときにVideo Studioモードで編集するという使い方ができる。

3つめのモードである Video Studioモード を使うと、バージョン10のすべての機能を利用できる。

ビデオの取り込み

ビデオの取り込みは、デジタルビデオはもちろんのこと、アナログビデオやテレビチューナーからの取り込みも可能だ。
シーン毎にファイルを分割する機能も備えており、テレビチューナーから取り込む際には自動CMカット機能が働く。DVDディスクや携帯プレイヤーからの取り込みや、静止画ファイルの取り込みもサポートする。

ビデオ編集機能

ビデオ編集は、絵コンテのようにサムネイルを並べるモードと、タイムラインで編集するモードの2種類がある。タイムラインのスケールは自在に変更できる。フレームに対しては、変形、フィルター、トランジションなど、実にさまざまな動画加工ができる。
あまり機能を多用すると、かえって見にくくなってしまうので、我が家のホームムービーではシーンに合わせて使う機能を限定することにしている。
クロマキー合成などの映像合成も可能。映像トラックを7つまで並べられるので、工夫次第でさまざまな特殊効果を出せそうだ。

サウンド機能

音声やBGMの編集も優れている。とくにオートBGMは便利だ。28種類用意されている楽曲ソースに修飾をかけ、任意の長さのBGMを自動生成してくれる。この機能が便利なのでVideo Studio は手放せない。

タイトル、テロップ機能

タイトルやテロップの作成もできる。ある程度のアニメーション効果も付加できる。たとえば、映画のエンドクレジットのように、スクロールする字幕を簡単につくることができる。
また、3Dアニメーションを作成できるUlead COOL 3D SE版が付属している。ちょっと凝ったタイトルを作りたいときに重宝する。

フォントは Windows フォントが利用できる。フリー素材として出回っている、レトロ・ポスターのような「懐流体」(井上デザイン)や、日本語字幕を模した「しねきゃぷしょん」(Chiphead )を利用させてもらっている。

出力、DVD作成機能

出来上がった映像は、DVDビデオのほか、さまざまなファイル形式で保存することができる。MPEG-2やDivXはもちろんのこと、最近流行のH.264(iPodなど)にも対応している。音声も、MP3からドルビー5.1chまで、さまざまな形式で保存できる。
映像・BGMソースとVideo Studio のプロジェクトファイルを保存しておき、必要に応じて様々な形式の出力ファイルをつくることができる。これも、デジタル編集のおかけだ。

Video Studioによる作品

参考サイト

ビデオ編集ソフトの機能比較

製品名 VideoStudio Pro X6 PremiereElements 11 PowerDirector 11 EDIUS Neo 3.5 MoviePro
パッケージ VideoStudio Pro X6 PremiereElements 11 PowerDirector 11 EDIUS Neo 3.5 MoviePro
メーカー Corel Adobe CyberLink Thomson Canopus AHソフトウェア
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3D対応
GPUアクセラレーション
BDライティング
ビデオトラック 7 16 99
サウンドトラック 4
自動BGM
Dolby Digital 5.1ch
クロマキー合成
タイトル等アニメーション
YouTubeアップロード
iPod等への転送
対応カメラ クリック!
(この項おわり)
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