iMac を Windows 10 Pro にアップグレード

2016年7月 導入
Windows 10 Pro
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Microsoft の新しい OS「Windows 10」が、2015 年(平成 27 年)7 月 29 日にリリースされた。
これまで、「Windows 10 Insider Preview には新機能がてんこ盛り」「Windows 10 Pro は進化し続ける OS」で紹介してきたように、iMac 27 インチ(ME088J/A)に導入した Windows 7 Professional 上の仮想環境(VMware)で試用してきた。いよいよ無償アップグレード期限を迎える時期になり、ホスト OS を Windows 10 にアップグレードすることにした。
OS のアップグレード自体は簡単だが、BootCamp のバージョンアップなどでトラブルが発生したので、その備忘録を兼ねて報告していく。

■インデックス
  1. 自動再起動を防ぐ
  2. 管理者権限でバッチ実行
  3. Build 15002
  4. Skype が動いている?
  5. Creators Update(Redstone 2)
  6. Anniversary Update の不具合
  7. Anniversary Update
  8. 無償アップグレードすべきか
  9. Windows 7 Pro からのアップグレード手順
  10. BootCamp のバージョンアップ手順
  11. 日本語入力の変更
  12. Apache の問題解決
  13. 日本語フォントの変更
  14. ProgramFiles のアクセス権
  15. タスクマネージャ
  16. 参考サイト

自動再起動を防ぐ

Windows 10 では自動更新がデフォルトになっている。
だが、席を離れた途端に OS が再起動するのは困るという場合、Anniversary Update では自動的に再起動しない時間帯(アクティブ時間帯)を指定する機能が追加された。
自動再起動を防ぐ - Windows 10
上図のように、[設定]→[更新とセキュリティ]→[Windows Update]→[アクティブ時間の変更]を指定することで、自動的に再起動しない時間帯を指定できる。指定できるアクティブ時間は 1 つだけで、12 時間以下にしなければならない。

管理者権限でバッチ実行

管理者権限でバッチ実行 - Windows 10
サービスの再起動など、バッチを管理権限で実行したい場合、いちいち右クリックでコンテキストメニューを表示し、「管理者として実行」を選択しなければならない。
ところが、このバッチファイルに対するショートカットを作成し、ショートカットのプロパティから「ショートカット→詳細設定」を選ぶと、常に管理者として実行できるチェックボックスがあらわれる。
システムの脆弱性を考えると危険な香りがする機能ではあるが、便利なので使わせてもらっている。

Build 15002

Build 15002 - Windows 10
2017 年(平成 29 年)1 月にリリースされた Build 15002 では、最大 35 日間アップデートを停止できる機能が追加された。また、Windows アップデート時にドライバのアップデートを含めるかどうかを設定できるオプションが加わった。
「Windows の設定→更新とセキュリティ→詳細オプション」が左図のように変更になっている。
Build 15002 - Windows 10
Windows アップデートなどに失敗した場合に PC のリフレっしょ/リセットを行う Refresh Windows 機能が追加された。DVD などで提供される Windows イメージを必要としない点が特長だ。
「Windows の設定→更新とセキュリティ→回復」が左図のように変更になっている。
「この PC を初期状態に戻す」の「開始する」をクリックして、オプションで「個人用ファイルを保持する」を選択すると PC のリフレッシュが実行され、オプションで「すべてを削除する」を選択すると PC のリセットが実行される。プリインストール PC であれば、さらに「出荷時の設定に戻す」オプションが利用できる。
ブラウザ Edge に、タブのプレビューバー機能や、複数のタブをまとめて置いておく機能が加わった。
また、Google Chrome 同様、ユーザーが明示的に許可しない限り、信頼できない Flash コンテンツはデフォルトでブロックされるようになった。

Skypeが動いている?

2016 年(平成 28 年)11 月頃から、Norton SecuritySkype 関連のプロセスが通信していると警告を挙げるようになった。Skype をインストールした記憶がないので、何度か「常に遮断」を選択したのだが、すぐにまた警告を発する。

コントロールパネルの「プログラムと機能」を見たのだが、Skype はインストールされていない。ところが、Windows スタートからプログラム一覧を見ると、
Skype - Windows 10
このように「Skype プレビュー」なるものがある。速攻でアンインストールした。

別に Skype が悪いアプリだというつもりはないが、インストールしたことのないアプリに、勝手にネットアクセスさせるのは止めてほしい。

Creators Update(Redstone 2)

米Microsoft は、2017 年(平成 29 年)春に大規模アップデート「Creators Update」(開発コード:Redstone 2)を計画している。名前の通り、3D やブロードキャスト機能など、クリエイター向けにフォーカスしたアップデートになっている。

描画ツール「ペイント」は「ペイント 3D」になる。写真を 3D画像に加工したり、アプリ内で 3D オブジェクトを生成することもできる。
また、2017 年(平成 29 年)中に、Word、Excel、PowerPoint も 3D画像を取り込めるようになる。PowerPoint では、プレゼンテーション中に回転させて見せることもできるという。
AR HMD「HoloLens」との連携も強化される。

「ピープル」に登録してあるユーザーで頻繁に連絡する相手を Windows のタスクバーにピンしておくと、そこからメール、メッセージング、Skype などの様々な手段でやり取りを開始できる「MyPeople」機能が追加される。

また、ダウンロードサイズを約 35%削減する送信技術「Unified Update Platform(UUP)」が発表された。Insider 向けでは build 14959 から、正式版では Creators Udate の次のアップデートから採用される見込みだ。

Anniversary Update の不具合

Anniversary Update の適用直後に、PC が起動しなくなるなどの報告があります。実際、私の身近でも起こり、セーフモードに入って解決したという事例がありました。
症状と対策については、下記サイトをご覧下さい。

Anniversary Update

Windows 10 Anniversary Update
2016 年(平成 28 年)8 月 2 日、公開1 周年を記念した大型アップデート「Anniversary Update」(version 1607)の配信が始まった。

Bash シェルを使いたかったので手動アップグレードしたが、6 時間以上を要した。巷間では多くのトラブルが報告されているが、Dropbox が自動起動しなくなったことを除けば大きな問題はなかった。(再インストールで復旧)
電源 ON からログイン画面まで 28秒、シャットダウンは 5秒以下と、体感できるほど高速化された。
bash - Windows 10
Bash シェルがサポートされた。Linux の Ubuntu 実行環境をサポートすることにより、Bash シェルやそれ以外の Ubuntu ベースのバイナリプログラムをそのまま入手して実行することが可能になる。
詳しくは ビルド 14316 を参照されたい。
Edge では拡張機能がサポートされた。
詳しくはビルド 14291 および ビルド 14361 を参照されたい。

Windows Ink が加わった。スケッチ用のアプリや付箋アプリなどを使って、ペンによるメモ書き、イラスト描画などができるようになった。
詳しくはビルド 14328 を参照されたい。

タスクバー上のカレンダー機能の強化され、タスクバー上のカレンダー(時刻と日付の調整)が UWP アプリのカレンダーと連動して予定などを表示できるようになった。

ライセンス認証方法が変更され、Microsoft アカウントに関連付けされたライセンス認証方式が追加された。これを利用することにより、ハードウェア構成を大きく変更してライセンス認証が解除されても、Microsoft アカウントを使ってオンラインで再認証できるようになった。

マルチデスクトップ機能の強化され、アプリやそのウィンドウを、全ての仮想デスクトップに表示させることができるようになった。

無償アップグレードすべきか

2016 年(平成 28 年)7 月 29 日、無償アップグレード期間が終了する。
1 年半にわたって Windows 10 を評価してきた結果、手持ちのほとんどのアプリケーションが動くことと、デザインには難があるが、応答速度は満足できるものであることから、アップグレードを決断した。

ただ、マイクロソフトによる無償アップグレードの勧めた方は強引なものがある。
2016 年(平成 28 年)6 月 22 日、消費者庁は、Windows 10 に意図せずアップグレードしてしまうユーザーが続出している問題について「確認・留意が必要な事項について」と情報提供する資料を公表した。
これを受け、アップグレードを促すウィンドウが変更されたのだが、7 月 22 日にはこんなウィンドウが表示されるようになっていた。
Windows 10 無償アップグレード

Windows 7 Proからのアップグレード手順

アップグレードでは、ほとんどのデバイスドライバ、サービス、アプリケーションの設定は引き継がれ、データが消えることもない。心配な方は、"C:\Users\" 以下をバックアップしておけばいいだろう。

iMacBootCamp 5.1 を使っているが、BootCamp のバージョンアップは Windows 10 へのアップグレードが終わってから行う。
Windows 10 無償アップグレード
Windows 7 の右下の通知エリアに、Windows 10 アップグレードの通知アイコンがある。これをクリックすると、事前にダウンロードされてているインストーラーを使ってアップグレードが始まる。
まず、ここでトラブルが起きた。
アップグレード直後にエラーが発生し、Windows 10 アップグレード・パッケージを再ダウンロードしなければならなくなった。その容量は 3G バイト――1 時間20 分かかった。
下表に、主なプロセスと所要時間を整理した。
No. プロセス 所要時間
1 アップグレード・パッケージの再ダウンロード 80分
2 Windows 7再起動→Windows 10 アップグレード画面 - ファイルをコピーしています 25分
3 機能とドライバーをインストールしています 25分
4 設定を構成しています 10分
5 Windows10の設定 5分
6 合計 145分

BootCampのバージョンアップ手順

BootCampのバージョンアップ手順
Windows 10 が起動したら、次に BootCamp のバージョンアップを行う。バージョンアップしないと、Bluetooth やカメラなど iMac 固有の機能が使えない。

「すべてのプログラム」に Apple Software Update が移行されているはずなので、これを実行すると、BootCamp 6 へバージョンアップができる。
ここでは「インストール」を選択しないで、「メニュー→ツール→ダウンロードのみ」を選択する。通常手順でバージョンアップできないトラブルが発生する場合があるからだ。
BootCampのバージョンアップ手順
BootCamp 6 は 1.1G バイトあり、ダウンロードに 30 分以上かかる。気長に待とう。
BootCampのバージョンアップ手順
ダウンロードできたら、Apple Software Update の「メニュー→ツール→ダウンロードされた更新のフォルダを開く」を選び、"AppleBcUpdate.exe" を実行する。
BootCampのバージョンアップ手順
通常は、この手順で BootCamp 6 にバージョンアップできるはずだが、左図のようなエラーが出たら、インストール済みの BootCamp 5 をアンインストールする必要がある。
まず、Windows 10 対応の インストール/アンインストール問題修復用プログラムをダウンロードする。
このプログラムを実行するとプログラム一覧が表示されるので、アンインストール対象として BootCamp 5 を選択する。すると、問題点が修復され、自動的にアンインストールされる。
そうしたら、再起動はせず、先ほどの"AppleBcUpdate.exe" を実行する。
これで BootCamp 6 にバージョンアップできるはずである。
BootCampのバージョンアップ手順
Windows 10 を再起動すると、いくつかのドライバが更新され、BootCamp 6 になっているのが分かる。

日本語入力の変更

ATOK
日本語入力ソフトとして「ATOK」を利用しているのだが、MS IME に戻ってしまっている。
ATOK自体は引き継がれており、「Windows ボタン(右クリック)→コントロールパネル→言語→日本語→入力方式→入力方式の追加」を選択して、ATOK を追加してやる。
ATOK
次に、「コントロールパネル→言語→詳細設定→規定の入力方式の上書き」で、ATOK を選択する。

マイクロソフト社に悪意があるのではないかと思うほど、面倒な手順である。

Apacheの問題解決

IISの停止
Windows 7 では Apache をインストールしていたのだが、サービス停止していたはずの IIS が復活しており、初期状態では Apache サービスが開始できない状態だった。
「コントロールパネル→プログラムの機能の有効化または無効化」を選び、「インターネットインフォメーションサービス」のチェックを外す。

日本語フォントの変更

日本語フォント
Windows 10 では、日本語フォントとして「Yu Gothic UI」を採用した。左が Yu Gothic UI、右が Windows 7 のメイリオである。
スマホのために開発されたフォントであるため、PC で使うと違和感がある。
メイリオに戻そうとしたのだが、Windows の設定ではシステムフォントの変更ができない。
そこで、フリーソフト「Meiryo UI も大っきらい!!」を使ってメイリオに変更した。

ProgramFiles のアクセス権

ProgramFilesのアクセス権
"C:\ProgramFiles\" および "C:\ProgramFiles (x86)\" に、一律にアクセス権保護がかかっている。
このため、これらのフォルダに設定ファイルを書き込むプログラムが正常に動作しなくなる場合がある。
上図のように、フォルダのプロパティを表示し、Users のセキュリティ設定をフルコントロールに変更してやると直る。

タスクマネージャ

タスクマネージャ
タスクマネージャの起動場所とデザインが変わった。
「Windows ボタン(右クリック)」または「Win+X」でコントロールパネルを立ち上げ、そこから「タスクマネージャ(T)」を選択する。

表示は左図のようにタブ構成になっており、Windows 7 時代より表示がスッキリとした。
時々、Windows Modules Installer Worker が CPU リソースを 30%ほど消費しているが、これは Windows Update 後に不要ファイルを削除するためのプロセスだ。Windows 8 以降に登場したもので、厄介ではあるが、バックグラウンドで頻繁にアップデートしている OS であるため、kill することはできない。

参考サイト

(この項おわり)
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