

奈良の大仏は盧舎那仏で、宇宙の真理をすべての人に照らし、悟りに導く仏とされている。中国河南省の奉洗寺の大仏がモデルといわれる。

現存の大仏は像の高さ約14.7メートル、基壇の周囲70メートルある。建造当時の大仏より1メートル低くなったとされる。
頭部は江戸時代、体部は大部分が鎌倉時代の補修となっている。台座、右の脇腹、両腕から垂れ下がる袖、大腿部などに一部建立当時の天平時代の部分も残っている。
1958年(昭和33年)に国宝に指定された。

現存の大仏は像の高さ約14.7メートル、基壇の周囲70メートルある。建造当時の大仏より1メートル低くなったとされる。
頭部は江戸時代、体部は大部分が鎌倉時代の補修となっている。台座、右の脇腹、両腕から垂れ下がる袖、大腿部などに一部建立当時の天平時代の部分も残っている。
1958年(昭和33年)に国宝に指定された。

背中は数多くの柱によって支えられている。

奈良の大仏の左手。
長さ2.5メートルもある。
長さ2.5メートルもある。

奈良の大仏に向かって右の柱には、大仏の鼻の穴と同じ大きさの四角い穴があいている。この穴をくぐると無病息災のご利益があると言われている。
縦37cm×横30cm×奥行き108cmというサイズは、メタボ判定の腹囲をオーバーしていると通り抜けは厳しい(笑)。
縦37cm×横30cm×奥行き108cmというサイズは、メタボ判定の腹囲をオーバーしていると通り抜けは厳しい(笑)。

奈良の大仏に向かって左側には、高さ7.1メートルの虚空蔵菩薩が安置されている。
虚空蔵菩薩とは、「広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩」という意味で、智恵や知識や記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰されている。
1752年(宝暦2年)に完成した、江戸時代の代表的な仏教彫刻である。国の重要文化財に指定されている。
また、右側には如意輪観音菩薩が安置されている。こちらも国の重要文化財に指定されている。
虚空蔵菩薩とは、「広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩」という意味で、智恵や知識や記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰されている。
1752年(宝暦2年)に完成した、江戸時代の代表的な仏教彫刻である。国の重要文化財に指定されている。
また、右側には如意輪観音菩薩が安置されている。こちらも国の重要文化財に指定されている。

堂内の北西と北東の隅には、四天王のうちの広目天(=写真)と多聞天が安置されている。
虚空蔵菩薩、如意輪観音菩薩と同様、江戸時代の代表的な仏教彫刻である。
虚空蔵菩薩、如意輪観音菩薩と同様、江戸時代の代表的な仏教彫刻である。

四天王の残りの2体(持国天、増長天)は未完成に終わり、両像の頭部のみが大仏殿内に安置されている。

大仏を安置する大仏殿は、正式には東大寺金堂という。
正面の幅57.5メートル、奥行き50.5メートル、棟までの高さ49.1メートルで、世界最大の木造建築とされてきたが、近年では建築資材の発達により、大仏殿より大きな木造建築が建造されている。
正面の幅57.5メートル、奥行き50.5メートル、棟までの高さ49.1メートルで、世界最大の木造建築とされてきたが、近年では建築資材の発達により、大仏殿より大きな木造建築が建造されている。

大仏の鋳造が終わった後に建設され、758年(天平宝字2年)に完成した。当時の大仏殿は、幅86メートル、奥行き50メートル、高さ37メートルと、現在のものより幅が広かった。
1190年(文治6年)の再建模型(=写真)を見ると、いまより幅が広いことが分かる。
1190年(文治6年)の再建模型(=写真)を見ると、いまより幅が広いことが分かる。

江戸時代の1709年(宝永6年)に落慶した大仏殿(=写真)が、現存するものである。
1879年(明治12年)から1915年にかけてと、1973年(昭和48年)から1980年にかけて修理が行われた。
1952年(昭和27年)に国宝に指定された。
1879年(明治12年)から1915年にかけてと、1973年(昭和48年)から1980年にかけて修理が行われた。
1952年(昭和27年)に国宝に指定された。

大仏殿の正面に立つ金銅八角燈籠は、高さ464センチの巨大な燈籠で、たびたび修理はされているが、奈良時代創建時の姿を残しており、国宝に指定されている。
楽器を奏でる音声菩薩が四面に鋳造されている。
楽器を奏でる音声菩薩が四面に鋳造されている。

南大門には、平安時代末期から鎌倉時代初期の仏師として名を馳せた運慶、快慶の作として名高い、高さ8.4メートルの巨大な金剛力士像が安置されている。
向かって左側には口を開けた阿形が。
向かって左側には口を開けた阿形が。

二月堂は、旧暦2月にお水取り(修二会)が行われることから、この名が付けられた。
創建は奈良時代だが、1667年(寛文7年)のお水取りの最中に失火で焼失した。2年後に再建されたのが現在の建物で、2005年(平成17年)に国宝に指定された。
創建は奈良時代だが、1667年(寛文7年)のお水取りの最中に失火で焼失した。2年後に再建されたのが現在の建物で、2005年(平成17年)に国宝に指定された。

四月堂は、旧暦4月に法華三昧の行が行われることから、この名が付けられた。
1021年(寛仁5年)の創建で、1681年(延宝9年)に改築された。
1021年(寛仁5年)の創建で、1681年(延宝9年)に改築された。
交通アクセス
【鉄道】

- JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
- 近鉄奈良線「奈良駅」から徒歩約20分

参考サイト
- 華厳宗大本山 東大寺
- 大仏の全て:奈良市観光協会
- 奈良の大仏:ぱふぅ家のホームページ
- 鎌倉の大仏:ぱふぅ家のホームページ
- 高岡大佛:ぱふぅ家のホームページ
近隣の情報
- 奈良の大仏の鼻の穴でメタボ判定:ぱふぅ家のホームページ
- 東大寺大仏殿から大仏様が顔を覗かせる日:ぱふぅ家のホームページ
- 奈良公園には約1200頭のシカが生息している:ぱふぅ家のホームページ
- 興福寺は藤原鎌足の病気平癒を願って創建:ぱふぅ家のホームページ
- 春日大社では毎年2回、3千基の燈籠に火が灯される:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)
聖武天皇は、743年(天平15年)、紫香楽宮で大仏造立の詔を発した。その後、短い間に遷都を繰り返したが、745年(天平17年)に都を平城京に戻し、行基を呼び寄せ、本格的に大仏の建造を続行した。