金峯山寺(奈良県吉野郡吉野町吉野山2498)は、吉野山の尾根上にそびえる蔵王権現を本尊とする寺院で、修験道の開祖・役行者が奈良時代に開いたと伝えられている。
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この日は大晦日。鐘楼堂において除夜の鐘をつくことができた。先着108名は記念品を受け取ることができる。
上千本(標高600メートル) にある重要文化財「三郎鐘」でも除夜の鐘をつくことができる。
上千本(標高600メートル) にある重要文化財「三郎鐘」でも除夜の鐘をつくことができる。
蔵王道の前庭には、菅原道真を祀った威徳天満宮がある。平安時代の959年(天徳3年)の鎮座と伝えられており、現社殿は豊臣秀頼によるものとされている。
蔵王堂から西側へ下ると、脳天大神がある。蔵王権現の化身で、入試合格、学力向上、頭病平癒の御利益がある。吉野の脳天さんとして親しまれている。
吉野山は暗く、星空がよく見える。
吉野山は暗く、星空がよく見える。
吉野山の桜
吉野山は桜の名所で、「千本桜」「一目千本」と形容される。役行者が吉野山に自生するヤマザクラに蔵王権現を刻んだことから、桜の木には神が宿ると考えられ、御神木とされてきた。その後も信者により桜の献木が続き、山を覆うようになった。
「新古今和歌集」の代表的歌人である西行は、吉野山に3年滞在し、庵を結び、60余りの和歌を詠み、吉野山の桜が有名になった。
1594年(文禄2年)には、豊臣秀吉が、徳川家康、宇喜多秀家、前田利家、伊達政宗ら名だたる武将に加え、茶人、連歌師たちを伴い、総勢5千人で吉野山を訪れ、5日間に及ぶ花見会を催した。秀吉は、南と義経や後醍醐天皇も滞在したとされる𠮷水院(𠮷水神社)を使うことで、自らの権勢を世の中に示した。
明治の廃仏毀釈や太平洋戦争を受けて吉野の桜は一時衰退するが、関係者の努力で往時の勢いを取り戻し、現在も献木活動は続いている。
ヤマザクラの寿命は70~100年ほどで、3人の桜守が年間50本ほどを植樹することで、3万本あるという吉野山の桜を維持している。
「新古今和歌集」の代表的歌人である西行は、吉野山に3年滞在し、庵を結び、60余りの和歌を詠み、吉野山の桜が有名になった。
1594年(文禄2年)には、豊臣秀吉が、徳川家康、宇喜多秀家、前田利家、伊達政宗ら名だたる武将に加え、茶人、連歌師たちを伴い、総勢5千人で吉野山を訪れ、5日間に及ぶ花見会を催した。秀吉は、南と義経や後醍醐天皇も滞在したとされる𠮷水院(𠮷水神社)を使うことで、自らの権勢を世の中に示した。
明治の廃仏毀釈や太平洋戦争を受けて吉野の桜は一時衰退するが、関係者の努力で往時の勢いを取り戻し、現在も献木活動は続いている。
ヤマザクラの寿命は70~100年ほどで、3人の桜守が年間50本ほどを植樹することで、3万本あるという吉野山の桜を維持している。
交通アクセス
- 吉野大峯ケーブル「吉野山駅」から黒門、銅鳥居を経て蔵王堂まで徒歩10分
参考サイト
- 金峯山寺:公式サイト
- 西暦699年 - 役小角が流刑に:ぱふぅ家のホームページ
- 西暦1336年(建武3年) - 南北朝時代はじまる:ぱふぅ家のホームページ
- 日光山輪王寺は天台宗三大本山のひとつ:ぱふぅ家のホームページ
- 奈良・吉野〜なぜ桜といえば吉野なのか?〜:ブラタモリ 第238回
- 奈良吉野の金峯山寺で蔵王権現像をご拝観:心のカフェショップ
近隣の情報
- 金峯山寺で除夜の鐘をつく:ぱふぅ家のホームページ
- 橿原神宮で初詣:ぱふぅ家のホームページ
- 大和八木駅で橿原線と大阪線が交差:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)