猪目洞窟は黄泉への入口

2017年8月15日 撮影
猪目洞窟
猪目 (いのめ) 洞窟(島根県出雲市猪目町1338)は、『出雲國風土記』に記されている黄泉の穴と言われている洞窟だ。
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猪目洞窟
『出雲國風土記』によると、「夢の中でこの洞窟に行くのを見たならば、必ず死んでしまう」という。
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猪目洞窟
11年前、黄泉の入口とされる黄泉比良坂 (よもつひらさか) を訪れた際、時間の関係で訪問がかなわなかったが、今回はタクシーをチャーターして決死の覚悟で乗り込んだ。しかも、お盆の時期に。
とんでもない数の祖霊が出入りしていると見られるが、この方面の感覚を持ち合わせないぱふぅ家の面々は、思い思いに洞窟を見物した。
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黄泉比良坂
黄泉比良坂 2006年7月21日
黄泉比良坂は『古事記』に登場するが、写真のように石柱が並んだ結界のような場所だった。今回の猪目洞窟は、スマホのライトを照らしてみても、最深部は真っ暗なまま。『出雲國風土記』おそるべし。
猪目洞窟
場所は、出雲日御碕灯台から島根県道29号を戻り、途中23号をに入って、20分ほどの道路沿いにある。猪目洞窟の看板は出ているが、駐車場も何もないところである。
凝灰岩の絶壁にできた洞窟で、開口部は幅30メートル、奥行は30メートルある。
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猪目洞窟
1948年(昭和23年)、漁船置き場として利用するために表層の土を取り除いたとき、偶然に発見された。縄文時代中期の土器片のほか、弥生時代から古墳時代後期までの人骨が13体以上発見されている。
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また、土器や骨角器などの生活道具や、食糧の残滓とみられる貝や動物の骨、木の実も発見されており、古代の埋葬と生活の場だったと考えられている。
出土品は、出雲弥生の森博物館に保管されている。1957年(昭和32年)に国指定史跡に、1974年(昭和49年)に島根県指定文化財に選定されている。

交通アクセス

【バス】
  • JR出雲市駅から一畑バスで「出雲大社連絡所」下車、【うさぎ線】「出雲大社連絡所」~「猪目本町」下車(約25分)、徒歩7分
  • JR出雲市駅から一畑電電車で雲州平田駅下車、平田生活バス【猪目線】「雲州平田駅」~「猪目本町」下車(約33分)、徒歩7分
【自動車】
  • JR出雲市駅から車で約40分
日御碕 関連

ドライブコース

出雲大社前駅から、天照大御神と素戔嗚尊を祀り、日本の夜を守る日御碕神社(国の重要文化財)、世界の歴史的灯台百選で100歳を越えても現役で海の安全を守る出雲日御碕灯台、黄泉の穴・猪目洞窟をめぐるドライブコース。2時間半、約1万5千円。

近隣の情報

参考サイト

(この項おわり)
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