大きな写真
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島はひょうたん型で、天上山(標高572メートル)のある北部と、秩父山(標高238メートル)のある南部と2分できる。
秩父山登山道の入口には、小さなトイレと自販機がある。山頂までは約40分。ここで用を済ませて、飲料を調達しておこう。
秩父山登山道の入口には、小さなトイレと自販機がある。山頂までは約40分。ここで用を済ませて、飲料を調達しておこう。
北側には天上山が見える。838年(承和5年)に大規模な噴火をしたと『続日本後紀』に記されている。このとき出来た溶岩ドームが天上山だ。
登山道の右側に小さな祠があり、80~90年ほど前に設置されたといわれている7体の観音様が祀られている。
当時、子供に恵まれなかった村民が観音様を7体設置すると子宝に恵まれたといわれ、今でもその子孫の方は毎年、年末にはお参りをしているとのこと。
当時、子供に恵まれなかった村民が観音様を7体設置すると子宝に恵まれたといわれ、今でもその子孫の方は毎年、年末にはお参りをしているとのこと。
山道には、島民が私財を投じて建てた観音様や道祖神などを数多く見ることが出来る。
秩父三十四所観音霊場を模して造ったとされる秩父堂は、34基の石塔にはそれぞれ、厄除け、健康、長寿などのご利益がある。
秩父三十四所観音霊場を模して造ったとされる秩父堂は、34基の石塔にはそれぞれ、厄除け、健康、長寿などのご利益がある。
前浜港から南に1kmほどつづく白砂の海岸。気軽に海水浴を楽しめ、島の西側に位置することから夕陽の眺めも最高だ。
島の西側に位置する前浜海岸からの夕陽は絶景だ。
水配り像――その昔、伊豆諸島の中心である神津島の天上山に、島々の神々が集まり会議をした。一番大切な会議は、生命の源である「水」をどのように分配するかだったが、言い分がさまざまで、なかなかまとまらない。そこで次の日の朝、先着順に分けることになった。。いよいよ朝になり、一番早く着いたのは御蔵島の神様だった。御蔵島は最も多くの配分を受け、次は新島、三番目は八丈島、四番目は三宅島、五番目は大島だった。こうして水は次々と配られ、最期に利島の神様がやってきたときには水はほとんど残っていなかった。それを見た利島の神様は怒り、わずかに残った水に飛び込んで暴れまわった。この水が四方八方に飛び散り、神津島ではいたるところで水が湧き出るようになったと言われている。
東京都立神津高等学校は、神津島唯一の高校で、1972年(昭和47年)に開校した。生徒数確保も兼ねて、島外からの「島留学生」を受け入れている。2018年度の在校生は43人。
前浜港には、2001年(平成13年)、天皇・皇后両陛下が地震被害の慰問のために神津島と新島を行幸された際に詠まれた和歌「幾すじも崩落のあと白く見ゆはげしき地震の禍うけし島」を刻んだ御製碑が建てられている。
赤崎遊歩道の先、海岸線道路の北端は大黒根トンネルが終点である。
トンネルは1998年(平成10年)3月に竣工したものの、出口の部分は土砂崩れと崩落に見舞われており、道路はここで寸断されている。
トンネルは1998年(平成10年)3月に竣工したものの、出口の部分は土砂崩れと崩落に見舞われており、道路はここで寸断されている。
島の北に位置する神戸山は、山全体が抗火石で形成されている。昭和の時代、建築材料などに利用するための抗火石を採掘、出荷をしていた。当時は道路も無く、山から名組湾まで索道を張り、採石した石を降ろしていた。
その先で、トロッコに載せて運び、運搬船に運び込まれた。
名組湾には、トロッコ線の跡が残っている。
名組湾には、トロッコ線の跡が残っている。
干潮時には長さ150メートルほどの天然のプールができるので、小さな子どもでも楽しめる。
ジュリアの十字架は島の西側に位置し、その周囲は「ありま展望台」となっている。
ジュリアおたあは神津島で最期を迎えたとされ、前浜港の南東約1kmにある流人墓地に墓がある。
神津島空港は、東京都港湾局が運営している東京都営空港のひとつで、1992年(平成4年)7月に開港した。滑走路の長さは800メートルしかない。小型プロペラ機の離発着が可能。新中央航空が就航しており、調布飛行場との間を、毎日往復3~4往復している。所要時間は約40分。
前浜港の近くにあるアニメイトという名の居酒屋。某有名アニメショップではないので、念のため。
前浜港(神津島港)は、島の南西にあり、定期旅客船が発着する。
伊豆の島々を作るために、神々を集めて話し合う場であることから、かつては神集島と書かれ、神津島と呼ばれるようになった。アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』では、ギアスに関連する神殿のある場所として登場した。
星空保護区認定
国際ダークスカイ協会(IDA)は、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える「星空保護区認定制度」を実施しているが、2020年(令和2年)12月1日、神津島(神津島村全域)が認定された。
この制度は2001年(平成13年)から実施しているもので、2018年(平成30年)、沖縄県の西表石垣国立公園が国内初の星空保護区に認定された。神津島は2番目だ。
神津島村では2020年(令和2年)1月に、神津島村の美しい星空を守る光害防止条例を制定し、星空保護区認定を目指すことを正式に表明した。5月からは島内にある屋外照明の大規模な改修工事を進め、島の夜の光環境を短期間で一変させることに成功した。その後、8月にIDAへ星空保護区申請を提出し、認定に至った。
神津島村では2020年(令和2年)1月に、神津島村の美しい星空を守る光害防止条例を制定し、星空保護区認定を目指すことを正式に表明した。5月からは島内にある屋外照明の大規模な改修工事を進め、島の夜の光環境を短期間で一変させることに成功した。その後、8月にIDAへ星空保護区申請を提出し、認定に至った。
交通アクセス
【船舶】
- 竹柴から高速船で約3時間45分、大型船で約12時間
- 下田からフェリーで約4時間20分
参考サイト
- 神津島村
- 神津島観光協会
- 国際ダークスカイ協会 東京支部(IDA東京)
- 東京都初! 星空保護区認定決定:神津島村役場
近隣の情報
- 神津島には神々が集う:ぱふぅ家のホームページ
- 式根島の海中温泉:ぱふぅ家のホームページ
- 新島港から地内島を望む:ぱふぅ家のホームページ
- 利島は椿の島:ぱふぅ家のホームページ
- 利島には多くの神社がある:ぱふぅ家のホームページ
- 石廊崎からの絶景:ぱふぅ家のホームページ
- 伊豆下田から石廊崎ジャングルパークへ:ぱふぅ家のホームページ
- 恵比須島は祭祀の場所だった:ぱふぅ家のホームページ
- 伊豆下田から石廊崎へ:ぱふぅ家のホームページ
- 龍宮窟は豚の隠れ家:ぱふぅ家のホームページ
- ユウスゲ見頃 南伊豆・石廊崎(2017年7月15日)
- 菜の花見頃に(2017年2月23日)
- 水面の電球5000個、河津桜と共演(2016年3月7日)
(この項おわり)