利島には多くの神社がある

2021年7月16日 撮影
利島
利島(東京都利島村)は、東京から南に約140kmに浮かぶ、周囲約8km、面積4.12km2――伊豆七島のうち、最も小さな島である。人口約340人。
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利島
利島は、宮塚山 (みやづかやま) (標高508メートル)という火山を中心とした円錐形をしている。宮塚山の直近の活動は4~8千年前とみられている。宮塚山は利島の御神体でもある。
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利島
島全体が照葉樹林で覆われており、椿が8割を占めているという。椿油が島の特産品になっている。
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利島
利島港
利島港は島の北部に位置し、島内唯一の港湾として島民の生活と村の経済活動を支えている。
島の周囲は高さ200メートルの海食崖に囲まれ、港に恵まれていなかった。
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利島港 - 利島
利島港
1981年(昭和56年)になり、利島港に100メートル級の桟橋が完成した。
大型定期船が発着する岸壁のほか、漁船溜まりとして利用されている。
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利島港 - 利島
利島港
岸壁の西側に防波堤機能を備えた岸壁を整備しており、定期船や貨物船の就航率の向上をはかろうとしている。

この日は、夜行の大型貨客船「さるびあ丸」に乗り、竹芝桟橋から9時間半かけて利島に上陸した。
利島
利島
利島村の集落は、島の北側に集まっている。北側以外は断崖絶壁だからだ。北側の斜度もかなりきつい。浜から採取した丸いゴロタ石を使った石垣が続く。
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利島
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利島一周道路 - 利島
利島一周道路
利島一周道路(東京都道228号利島環状線)は、宮塚山の周辺を回り、利島を1周する。全長9km。
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浜宮神社 - 利島
浜宮神社
海に面した浜宮神社は、航海の安全を祈願する神社。大綿津見神 (オオワタツミノカミ) 事代主神 (コトシロヌシノカミ) が祀られている。前述の通り、利島は、1981年(昭和56年)まで桟橋が無く、島から出ることは命懸けだった。
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阿豆佐和気命神社 - 利島
阿豆佐和気命神社
阿豆佐和気命神社(東京都利島村1番地)は、伊豆諸島を造ったといわれる事代主命の子どもで、利島の開祖とされる阿豆佐和気命 (アズサワケノミコト) を祀っている。創建は1760年(宝暦10年)と伝わっており、利島で最古の建造物である。
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阿豆佐和気命本宮 - 利島
阿豆佐和気命本宮
島の南岸、宮塚山の中腹に本宮があるが、参拝に不便なので麓のこの場所に移された。旧本殿は離島における数少ない江戸時代末期の神社本殿建築として国の文化財に登録されている。

写真は、阿豆佐和気命本宮 (あずさわけのみことほんぐう) で、宝塚山の南西の表登山口にある。宮塚山に登るときは、最初にこの神社を参拝する。
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阿豆佐和気命本宮 - 利島
阿豆佐和気命本宮
社殿へ上る階段には丸いゴロタ石が敷かれている。
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大山小山神社 - 利島
大山小山神社
大山小山神社 (おやまこやまじんじゃ) は宝塚山の南東に位置し、宮塚山登山の二番目に参詣する。
山と海を支配する大山祇命 (オオヤマツノミコト) が祀られている。
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大山小山神社 - 利島
大山小山神社
本宮と同様、社殿へ上る階段には丸いゴロタ石が敷かれている。
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下上神社 - 利島
下上神社
下上神社 (おりのぼりじんじゃ) は、宝塚山の東の裏参道にある。阿豆佐和気命の妃の下上命 (オリノボリノミコト) を祀る神社で、宝塚山から無事に下山できた御礼に参拝する。
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下上神社 - 利島
下上神社
本宮と同様、社殿へ上る階段には丸いゴロタ石が敷かれている。
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下上神社 - 利島
下上神社
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堂山神社 - 利島
堂山神社
堂山神社 (どうやまじんじゃ) は、宝塚山の都道沿いにある。明治初期、島民が自宅に祀っていた神々を合祀して設立した。様々な神様を合祀しているが、阿豆佐和気命は含まれていない。
1992年(平成4年)の発掘調査では四面の銅製和鏡や銅銭などが発掘された。
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堂山神社 - 利島
堂山神社
この和鏡は、12世紀後半か、13世紀前半から約300年に渡って祭祀のためにつかわれたと推定されている。これまでに発見された多くの和鏡などは、利島村郷土資料館で展示されている。
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ウスイゴウ園地 - 利島
ウスイゴウ園地
下上神社の近くには、古代太陽信仰をテーマとして整備されたウスイゴウ園地がある。利島で一番早く日の出が見られる。
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ウスイゴウ園地 - 利島
ウスイゴウ園地
池にはハスが咲いている。
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スダジイ - 利島
スダジイ
大山小山神社の近くには、常緑樹スタジイの巨木があり、利島村指定文化財・指定保存樹木となっている。高さは20メートル以上。利島の南から山頂を経由して東に至るまでの照葉樹の原生林を構成している。

かつては、材木として船の骨組み、臼、鎌の柄、牛の鞍、神社の土台や柱に利用したり、ドングリの実を食用としていた
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南ヶ山園地 - 利島
南ヶ山園地
大山小山神社の近くある南ヶ山園地から、天気の良い日には、三宅島や御蔵島など、近隣の諸島を遠くに望むことができる。
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利島大石山遺跡 - 利島
利島大石山遺跡
利島大石山遺跡は、宝塚山の北側斜面、標高40~70メートルに位置する。1957~1958年(昭和33年)の調査で縄文時代後期初期の敷石住居跡が発見された。
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利島大石山遺跡 - 利島
利島大石山遺跡
その後の調査で、縄文時代早期から古墳譜代までの時代幅を持つ複合遺跡であることが分かった。遺跡の規模は3万平方メートルに及ぶ。
敷石住居が復元されている。
利島ヘリポート - 利島
利島ヘリポート
利島ヘリポートは、大島との間を結ぶ東京愛らんどシャトルが定期運行している。
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はしけと海の歴史広場 - 利島
はしけと海の歴史広場
はしけと海の歴史広場には、桟橋が完成した1981年(昭和56年)まで活躍した、はしけと呼ばれる小型船など、利島の海運の歴史的・文化的資料が展示されている広場である。
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利島村役場 - 利島
利島村役場(東京都利島村248番地)は、集落の東端にある。
1923年(大正12年)10月、利島の管轄は大島島庁(現・大島支庁)となり、利島村が誕生した。
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ガソリンスタンド - 利島
ガソリンスタンド
ENEOS利島SS(土屋燃料運送店)は、島内唯一のガソリンスタンドだ。
島内のガソリン価格は本土より高値だが、走行距離が多くなることはない。

交通アクセス

利島 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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