
利島(東京都利島村)は、東京から南に約140kmに浮かぶ、周囲約8km、面積4.12km2――伊豆七島のうち、最も小さな島である。人口約340人。
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島全体が照葉樹林で覆われており、椿が8割を占めているという。椿油が島の特産品になっている。

利島港

利島港
1981年(昭和56年)になり、利島港に100メートル級の桟橋が完成した。
大型定期船が発着する岸壁のほか、漁船溜まりとして利用されている。
大型定期船が発着する岸壁のほか、漁船溜まりとして利用されている。

利島港


利島村の集落は、島の北側に集まっている。北側以外は断崖絶壁だからだ。北側の斜度もかなりきつい。浜から採取した丸いゴロタ石を使った石垣が続く。


利島一周道路
利島一周道路(東京都道228号利島環状線)は、宮塚山の周辺を回り、利島を1周する。全長9km。

浜宮神社

阿豆佐和気命神社

阿豆佐和気命本宮
島の南岸、宮塚山の中腹に本宮があるが、参拝に不便なので麓のこの場所に移された。旧本殿は離島における数少ない江戸時代末期の神社本殿建築として国の文化財に登録されている。

写真は、阿豆佐和気命本宮で、宝塚山の南西の表登山口にある。宮塚山に登るときは、最初にこの神社を参拝する。

写真は、阿豆佐和気命本宮で、宝塚山の南西の表登山口にある。宮塚山に登るときは、最初にこの神社を参拝する。

阿豆佐和気命本宮
社殿へ上る階段には丸いゴロタ石が敷かれている。

大山小山神社
本宮と同様、社殿へ上る階段には丸いゴロタ石が敷かれている。

下上神社
下上神社は、宝塚山の東の裏参道にある。阿豆佐和気命の妃の下上命を祀る神社で、宝塚山から無事に下山できた御礼に参拝する。

下上神社
本宮と同様、社殿へ上る階段には丸いゴロタ石が敷かれている。

下上神社

堂山神社
堂山神社は、宝塚山の都道沿いにある。明治初期、島民が自宅に祀っていた神々を合祀して設立した。様々な神様を合祀しているが、阿豆佐和気命は含まれていない。
1992年(平成4年)の発掘調査では四面の銅製和鏡や銅銭などが発掘された。
1992年(平成4年)の発掘調査では四面の銅製和鏡や銅銭などが発掘された。

堂山神社
この和鏡は、12世紀後半か、13世紀前半から約300年に渡って祭祀のためにつかわれたと推定されている。これまでに発見された多くの和鏡などは、利島村郷土資料館で展示されている。

ウスイゴウ園地
下上神社の近くには、古代太陽信仰をテーマとして整備されたウスイゴウ園地がある。利島で一番早く日の出が見られる。

ウスイゴウ園地
池にはハスが咲いている。

スダジイ

利島大石山遺跡

利島大石山遺跡
その後の調査で、縄文時代早期から古墳譜代までの時代幅を持つ複合遺跡であることが分かった。遺跡の規模は3万平方メートルに及ぶ。
敷石住居が復元されている。
敷石住居が復元されている。

利島ヘリポート

はしけと海の歴史広場
はしけと海の歴史広場には、桟橋が完成した1981年(昭和56年)まで活躍した、はしけと呼ばれる小型船など、利島の海運の歴史的・文化的資料が展示されている広場である。

利島村役場(東京都利島村248番地)は、集落の東端にある。
1923年(大正12年)10月、利島の管轄は大島島庁(現・大島支庁)となり、利島村が誕生した。
1923年(大正12年)10月、利島の管轄は大島島庁(現・大島支庁)となり、利島村が誕生した。

ガソリンスタンド
ENEOS利島SS(土屋燃料運送店)は、島内唯一のガソリンスタンドだ。
島内のガソリン価格は本土より高値だが、走行距離が多くなることはない。
島内のガソリン価格は本土より高値だが、走行距離が多くなることはない。
交通アクセス
参考サイト
- 利島村
- 阿豆佐和気命神社:神社庁
- 東京愛らんどシャトル
近隣の情報
- 利島には多くの神社がある:ぱふぅ家のホームページ
- 利島は椿の島:ぱふぅ家のホームページ
- 新島港から地内島を望む:ぱふぅ家のホームページ
- 波浮港・地層切断面・大島町役場:ぱふぅ家のホームページ
- 式根島の海中温泉:ぱふぅ家のホームページ
- 三原山の山頂火口と三原神社:ぱふぅ家のホームページ
- 大島は三原山を擁する火山島:ぱふぅ家のホームページ
- 泉津の切り通しはラピュタのよう:ぱふぅ家のホームページ
- 大島空港は東京・調布、および三宅島・利島を結ぶ:ぱふぅ家のホームページ
- 野田浜の日没:ぱふぅ家のホームページ
- 岡田港は伊豆大島の北東にある港:ぱふぅ家のホームページ
- 椿まつり、スタンプラリーや花びら染めも(2017年1月27日)
(この項おわり)