野島崎灯台は房総半島最南端

2020年2月25日 撮影
野島崎灯台
野島崎灯台
野島崎灯台(千葉県南房総市白浜町白浜630)は、江戸末期の1866年(慶応2年)5月、アメリカ、イギリス、フランス、オランダの4ヶ国と結んだ改税条約によって建設を約束させられた8つの灯台の1つである。1870年1月19日(明治2年12月18日)、観音埼灯台に続き、日本の洋式灯台として2番目に初点灯した。

千葉県房総半島の最南端の岬に立ち、完成当時は白色八角形のレンガ造りで、 基礎から灯火までの高さが30メートルあった。
野島崎灯台の大きな写真大きな写真
(1707×2560 ピクセル, 2011 Kbyte)
野島崎灯台
野島崎灯台
1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊し、1925年(大正14年)8月、白色八角形の形はそのままで、コンクリート造りで再建された。全高29メートル、海面から灯火までの高さは38メートル。
太平洋戦争で大きな被害を受けるが、1946年(昭和21年)11月、完全復旧した。
野島崎灯台
野島崎灯台
現在は電化されており、光源は730,000カンデラで、単せん白光。15秒毎に1せん光で、17海里(約31km)まで到達する。
野島崎灯台
野島崎灯台
参観料を払って塔の内部を上ることができる。
眼下には南房総国定公園の美しい景色が広がり、太平洋から東京湾に入る大型船の列が遠望される。
野島崎灯台の大きな写真大きな写真
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朝日と夕陽の見える岬 - 野島崎灯台
朝日と夕陽の見える岬
野島崎灯台の前には、「絶景 朝日と夕陽の見える岬」と刻まれた碑と、白いベンチが設置されている。雰囲気は最高なのだが、鉄製ベンチは腐食していないだろうか‥‥このベンチと岩場を入れての天の川撮影が人気だという。
伝説の岩屋 - 野島崎灯台
伝説の岩屋
1180年(治承4年)、伊豆から安房へ渡ってきた源頼朝が、にわか雨を避けるために身を寄せたと伝えられている伝説の岩屋がある。
この場所に深海に棲むとされる大蛸 (おおだこ) の海神を祀り、海を鎮め、豊漁を授かるよう願いがかけられている。大蛸の周囲にはアワビやサザエがあり、中央のアワビの中に願いをかけた賽銭を投げて、貝の中に入れば願いが叶うとされている。
三峯神社 - 野島崎灯台
三峯神社
秩父三峯 (みつみね) 神社の支社だろうか。
かっとびくん - 野島崎灯台
かっとびくん
三峯神社の前には、白浜漁協が21世紀に向けて全ての出発の成功を祈って建てた金属製のトビウオのモニュメント「かっとびくん」がある。
野島崎公園
野島崎公園
野島崎公園いは、この他、厳島神社や、野島崎灯台資料展示室「きらりん館」がある。

交通アクセス

【バス】
  • 館山駅からJRバスまたは日東バスで「野島埼灯台口」下車、徒歩約10分
  • 千倉駅から安房白浜駅までバスで約30分、徒歩20分

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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