剱埼灯台は8箇所の条約灯台の1つ

2022年1月7日 撮影
剱埼灯台
剱埼灯台
剱埼灯台 (つりぎさきとうだい) (神奈川県三浦市南下浦町松輪)は、三浦半島の南東端、剱崎 (けんざき) 突端に立つ白亜の灯台だ。

1866年(慶応2年)、アメリカ、イギリス、フランス、オランダの4ヶ国と結んだ改税約書(江戸条約)により江戸幕府が建設した8箇所の条約灯台の1つで、灯台の父リチャード・ブラントンが設計を担当し、1871年(明治4年)3月1日に日本で7番目の洋式灯台として点灯した。
1923年(大正12年)、関東大震災により倒壊。1925年(大正14年)、コンクリート造りで再建され、現在にいたっている。塔の高さは16.9メートル、海面から灯火までの高さは41.1メートル。
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剱埼灯台
剱埼灯台
実効光度は45万カンデラで、約31km彼方まで光が届く。
1911年(明治44年)に無人化。1996年(平成8年)4月、無線方位信号所が併設された。
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剱埼灯台
剱埼灯台
灯台に向かって右側に、皇太后陛下行啓記念碑が建っている。1941年(昭和16年)、貞明皇太后陛下(大正天皇妃)が行啓されたという。なお、1940年(昭和15年)3月には皇太子(現・上皇陛下)が、1988年(昭和63年)1月には皇太子、皇太子妃(現・上皇后陛下)、浩宮殿下が、それぞれ行啓されている。

剱崎の名は、1660年(万治3年)頃、徳川幕府の財産を積んだ船が岬の沖で難破した際、海南神社の神主が剣を海に投じ、龍神の怒りを静めたことに由来する。
関東ふれあいの道
関東ふれあいの道
房総半島南西端の洲崎灯台と剱崎灯台を結ぶ線から北側が東京湾となっている。
晴れた日には、房総半島の館山から伊豆大島、新島、伊豆半島まで展望できる。
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関東ふれあいの道
関東ふれあいの道
剱埼灯台の下は岩礁地帯になっていて、磯釣りや磯遊びが楽しめる岩場が広がっている。バーベキュー可能。
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関東ふれあいの道
関東ふれあいの道
岩場は、ハイキングコース「関東ふれあいの道」の一部となっている。ここから海岸づたいに西へ向かい、城ヶ島の手前、宮河町バス停までの10.3kmが関東ふれあいの道である。所要時間は約3時間。落石があったり、満潮時には通れなくなる場所もあり、難易度は高い。
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毘沙門湾
毘沙門湾
智惠と武勇を備えた毘沙門天が作りだしたという毘沙門湾――1200~400万年前に堆積した泥岩、スコリア質凝灰岩の地層が、巨大な力を受けて褶曲したり、プレート運動によって逆断層を連続してみることができる。
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交通アクセス

【鉄道+バス】
  • 京浜急行線「三浦海岸駅」から京浜急行バス剣崎行きで20分、終点下車、徒歩25分

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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