目次
- いでゆ坂
- 血の池地獄
- 龍巻地獄
- 蒸し工房 鉄輪
- 白池地獄
- 鬼山地獄
- かまど地獄
- 海地獄
- 鬼石坊主地獄
- 別府駅
- 海地獄への交通アクセス
- 参考サイト
- 近隣の情報
いでゆ坂

いでゆ坂

いでゆ坂

血の池地獄
日本で一番古い天然の地獄で、1300年(正安2年)前の『万葉集』『豊後国風土記』に登場する。
地下の高温、高圧下で化学反応を起こした酸化鉄、酸化マグネシウムなどを含んだ赤い熱泥が地層から噴出し、堆積し、池一面が赤く染まっている。
地下の高温、高圧下で化学反応を起こした酸化鉄、酸化マグネシウムなどを含んだ赤い熱泥が地層から噴出し、堆積し、池一面が赤く染まっている。

血の池地獄
本当に真っ赤である。
面積は約1,3002。最深部は粘土質のため不明だが、約30メートルと見積もられている。温度は約78℃、湧出量は1.8m3である。
面積は約1,3002。最深部は粘土質のため不明だが、約30メートルと見積もられている。温度は約78℃、湧出量は1.8m3である。

血の池地獄
記念写真撮影用のパネルがある。

血の池地獄
赤鬼が記念写真撮影に応じてくれる(暑くないか?着ぐるみ👹)。

1927年(昭和2年)に血の池地獄は、高さ220メートルに達する大爆発を起こした。

1927年(昭和2年)に血の池地獄は、高さ220メートルに達する大爆発を起こした。

血の池地獄
テーブルも凝っている。

血の池地獄
龍巻地獄

龍巻地獄
龍巻地獄は、30~40分間隔で6~10分にわたって噴き出す間欠泉で、国の名勝、別府市の天然記念物に指定されている。

龍巻地獄
熱水を30メートルの高さに噴き出す力をもっているが、100℃近い熱水であるため、観客の危険防止のため、周囲を岩で囲んでいる。

アメリカのイエローストーン国立公園や、アイスランド、ニュージーランドの間欠泉に比べ、噴出間隔が短いことを特徴としている。
これは、地下深くから150℃の熱水が、地下50メートルの所にある空洞に集まり、地表に至るまでの温熱水が沸騰すると、その圧力によって噴出する。沸騰により空洞にたまった熱水が減少し、噴出が終わる。

アメリカのイエローストーン国立公園や、アイスランド、ニュージーランドの間欠泉に比べ、噴出間隔が短いことを特徴としている。
これは、地下深くから150℃の熱水が、地下50メートルの所にある空洞に集まり、地表に至るまでの温熱水が沸騰すると、その圧力によって噴出する。沸騰により空洞にたまった熱水が減少し、噴出が終わる。

龍巻地獄

龍巻地獄

龍巻地獄
昭和テイストな鬼が2体、記念撮影に応じている。
蒸し工房 鉄輪

蒸し工房 鉄輪

蒸し工房 鉄輪
食材をザルにのせたら、温泉から噴出する100℃の蒸気を利用した地獄蒸し釜の中に入れる。塩分を含む温泉蒸気で一気に蒸すため、食材本来の旨味が閉じ込められる。別府では江戸時代から利用されてきた調理法だ。

蒸し工房 鉄輪
蒸し上がりまでの時間を知らせるタイマーが渡されるので、座席で待つ――まだまだコロナ禍なので、騒いではいけない。飲み物はないので、持ち込み。
タイマーが鳴ったら、地獄蒸し釜からザルを引き上げ、いただく😋
タイマーが鳴ったら、地獄蒸し釜からザルを引き上げ、いただく😋

蒸し工房 鉄輪
表には飲湯場がある。
隣りのポケットパークには、足蒸しや、車椅子でも利用できる足湯を備えている。
隣りのポケットパークには、足蒸しや、車椅子でも利用できる足湯を備えている。

白池地獄
落ち着いた雰囲気の和風庭園にある池は、青みを帯びた白色をしている。噴出時は透明な温水が、外気に触れ、圧力と温度が下がると青白く変化するためである。

白池地獄
1931年(昭和6年)に噴出した。
泉質は含ホウ酸食塩泉で、塩化ナトリウム、ケイ酸、重炭酸カルシウムを含む。噴出口の温度は約95℃。
泉質は含ホウ酸食塩泉で、塩化ナトリウム、ケイ酸、重炭酸カルシウムを含む。噴出口の温度は約95℃。

白池地獄

白池地獄
温泉の結晶と地下の岩層のサンプルが展示されている。

白池地獄
庭園内に大分県指定有形文化財の国東塔がある。高さ2.69メートル。巨石の上に、一重の基礎、反花、請花座、塔身、笠、相輪からなる宝塔で、大分県国東半島を中心に分布する。一般の宝塔が台座を有さないのに対して、国東塔は基礎と塔身の間に反花または蓮華座、ものによっては双方からなる台座を有するのが外観上の最大の特徴だ。
銘文はないが、南北朝時代末ごろの作と推定されている。
銘文はないが、南北朝時代末ごろの作と推定されている。

白池地獄
大分県指定重要文化財の向原石幢は、高さ2.69メートル。丈夫に、金剛界四仏の種子(ウーン・タラーク・キリーク・アク)が彫られている。
石幢の「幢」は旗章を意味し、インドではこれを石面に表して仏殿の前に立てた。

銘文がわずかに読める形で残っており、庚申信仰に関係あると考えられている。1568年(永禄11年)頃に作られたと考えられている。
石幢の「幢」は旗章を意味し、インドではこれを石面に表して仏殿の前に立てた。

銘文がわずかに読める形で残っており、庚申信仰に関係あると考えられている。1568年(永禄11年)頃に作られたと考えられている。

白池地獄
無銘の石灯籠――これも古そうだ。

白池地獄

白池地獄

白池地獄
鬼山地獄

鬼山地獄
鬼山地獄は、緑白色の熱水をたたえた池を中心に、広大なワニ園と、マレーシアのサラワク州から移築されたマレーシア伝統家屋がある。

鬼山地獄
緑白色の熱水はナトリウム一塩化物泉で、約99℃。

鬼山地獄
鬼山地獄は、別名をワニ地獄といい、1923年(大正12年)に日本で初めて温泉熱を利用しワニの飼育を開始した。現在、クロコダイル、アリゲーターなど、約80頭のワニを飼育している。

鬼山地獄
かまど地獄

かまど地獄

かまど地獄 1丁目
かまど地獄は1丁目~6丁目に分かれており、さまざまな湯の池がある。

1丁目は、茶褐色の熱泥地獄で、地下にある岩盤が地熱により粘土になったもの。

1丁目は、茶褐色の熱泥地獄で、地下にある岩盤が地熱により粘土になったもの。

かまど地獄 2丁目
2丁目は、岩の間から100℃の蒸気が噴きだしている。
ここには、八幡竈門神社に帰依してかまど地獄の門番となったかまどの鬼がいる。鬼の横には藤の花もあり、綺麗な花が咲く。
ここには、八幡竈門神社に帰依してかまど地獄の門番となったかまどの鬼がいる。鬼の横には藤の花もあり、綺麗な花が咲く。

かまど地獄 大釜
鬼の下にある釜と、向かいにある写真の大釜は、一対の夫婦釜をなしている。

かまど地獄 3丁目
3丁目はコバルトブルーの色をした85℃の地獄。塩化銅水溶液の色に似ているが、こちらは温泉沈殿物の非晶質シリカが約70年かかって沈殿し、この色になったと考えられている。

かまど地獄 4丁目
4丁目は、地下にある岩盤が地熱により粘土になったもので、酸化鉄ではない。

かまど地獄 5丁目
5丁目は、池の色が変わる不思議な地獄。ブルーとグリーンの間で、色も濃くなったり薄くなったりする。原因はわかっていない。

かまど地獄 6丁目
6丁目は、地下にある岩盤が地熱により粘土になった熱泥地獄で、以前は灰色だったものが年々変化し、現在の色になった。地中に含まれている鉄分が何らかの原因で溶け出し変化したと考えられている。

海地獄
コバルトブルーは硫酸鉄によるもので、温度は98℃。泉脈までの深さは200メートルに達する。

海地獄
別府温泉には、昭和天皇陛下、香淳皇后陛下、上皇・上皇后両陛下、天皇陛下が行幸された。
鬼石坊主地獄

鬼石坊主地獄
最後に鬼石坊主地獄を訪れた。明治時代に坊主地獄として観光名所になったが、1950年代に一度閉鎖になり、鬼石地獄と合わせて2002年(平成14年)12月にリニューアルオープンした。

鬼石坊主地獄
灰色の熱泥が沸騰する様子が坊主頭に似ていることから、鬼石坊主地獄と呼ばれるようになった。泉質は、ナトリウム、一塩化物泉で、温度は約99℃。

鬼石坊主地獄

鬼石坊主地獄
別府駅

別府駅
参考サイト
- 別府温泉のなぞと歴史:大分市
- 地獄 - 別府温泉事典:別府温泉地球博物館
- 血の池地獄
- 地獄蒸し工房 鉄輪
- 白池地獄
- かまど地獄
- 八幡竈門神社
- 鬼石の湯
- 霊場恐山で東日本大震災の供養:ぱふぅ家のホームページ
近隣の情報
- 別府地獄めぐりと地獄蒸し釜:ぱふぅ家のホームページ
- 別府温泉は源泉数、湧出量とも日本一:ぱふぅ家のホームページ
- みょうばん・湯の里では「薬用 湯の花」を製造販売:ぱふぅ家のホームページ
- ビーコンプラザには別府市を望む展望塔:ぱふぅ家のホームページ
- 別府タワーはタワー六兄弟の三男:ぱふぅ家のホームページ
- 竹瓦温泉は別府温泉のシンボル:ぱふぅ家のホームページ
- 湯布院?由布院? 湯布院温泉は存在しない?:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)