瑞鳳殿
瑞鳳殿(宮城県仙台市青葉区霊屋下23-2)は、仙台藩祖・伊達政宗の霊廟であり、仙台を代表する歴史文化遺産の一つである。華麗な桃山様式の建築美と、伊達家の栄華を今に伝える貴重な史跡として、多くの観光客や歴史愛好家を魅了している。
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瑞鳳殿
伊達政宗は戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した大名であり、「独眼竜」の異名で知られる。仙台藩六十二万石の礎を築いた名君として知られ、1636年(寛永13年)に70歳でその生涯を閉じた。
瑞鳳殿
瑞鳳殿
瑞鳳殿は単なる墓所ではなく、「霊屋」と呼ばれる豪華な廟建築である。本殿、拝殿、御供所、涅槃門などから構成され、江戸時代初期の桃山文化の特徴を色濃く残していた。その極彩色の装飾や精緻な彫刻は高く評価され、1931年(昭和6年)には国宝に指定された。
瑞鳳殿
ところが1945年(昭和20年)の仙台空襲によって焼失し、長らく失われた状態が続いた。現在の建物は1979年(昭和54年)に再建されたものであり、さらに2001年(平成13年)には仙台開府400年を記念した大規模改修によって、創建当時の姿により近い形へ復元された。
瑞鳳殿
再建に先立って行われた発掘調査では、政宗をはじめとする歴代藩主の遺骨や副葬品が発見された。甲冑、刀剣、文具、煙管、さらにはヨーロッパ由来とみられる品々まで出土しており、当時の武士文化や国際交流を知るうえで極めて重要な資料となっている。これらの成果は敷地内の瑞鳳殿資料館で展示されており、伊達家の歴史をより深く学ぶことができる。

瑞鳳殿という名称の由来は明確には伝わっていないが、政宗の法名「瑞巌寺殿貞山禅利大居士」の「瑞」と、中国で吉兆を表す霊鳥である鳳凰の「鳳」を組み合わせたものと考えられている。名称そのものにも、政宗への尊崇の念が込められている。
瑞鳳殿という名称の由来は明確には伝わっていないが、政宗の法名「瑞巌寺殿貞山禅利大居士」の「瑞」と、中国で吉兆を表す霊鳥である鳳凰の「鳳」を組み合わせたものと考えられている。名称そのものにも、政宗への尊崇の念が込められている。
瑞鳳殿
江戸時代には伊達家の聖域として一般人の立ち入りが制限されていたため、周囲には当時の自然環境が比較的良好な状態で残されている。参道の石灯籠や歴史的遺構も数多く保存されており、仙台市屈指の歴史景観を形成している。
瑞宝寺
参道
瑞宝寺から瑞鳳殿へ向かう参道は、仙台藩祖・伊達政宗ゆかりの史跡と豊かな自然を同時に楽しめる散策路である。
瑞宝寺は政宗が再建に尽力した禅寺として知られ、秋には仙台屈指の紅葉名所となる。
寺を後にして経ヶ峯の森へ足を進めると、杉木立に囲まれた静かな道が続き、歴史の息吹を感じながら歩くことができる。やがて石灯籠や石段が現れ、伊達家の霊域に近づくにつれて厳かな雰囲気が増していく。参道の先に建つ瑞鳳殿の極彩色の建築は、緑深い森との対比が美しく、訪れる人々に伊達文化の華やかさと歴史の重みを伝えている。春の新緑や秋の紅葉の時期には、とりわけ趣深い散策コースとなる。
瑞宝寺は政宗が再建に尽力した禅寺として知られ、秋には仙台屈指の紅葉名所となる。
寺を後にして経ヶ峯の森へ足を進めると、杉木立に囲まれた静かな道が続き、歴史の息吹を感じながら歩くことができる。やがて石灯籠や石段が現れ、伊達家の霊域に近づくにつれて厳かな雰囲気が増していく。参道の先に建つ瑞鳳殿の極彩色の建築は、緑深い森との対比が美しく、訪れる人々に伊達文化の華やかさと歴史の重みを伝えている。春の新緑や秋の紅葉の時期には、とりわけ趣深い散策コースとなる。
入口
瑞鳳殿の入口。ここで入場料を払う。
涅槃門
参道を進むと、まず目に入るのが涅槃門である。
涅槃とは仏教において悟りの境地を意味し、広くは死後の世界を象徴する言葉でもある。門には麒麟や唐獅子、牡丹などの縁起の良い彫刻が施され、訪れる人々を荘厳な雰囲気で迎える。
涅槃とは仏教において悟りの境地を意味し、広くは死後の世界を象徴する言葉でもある。門には麒麟や唐獅子、牡丹などの縁起の良い彫刻が施され、訪れる人々を荘厳な雰囲気で迎える。
涅槃門
門をくぐり、石段を上った先に現れる瑞鳳殿本殿は、黒漆を基調としながらも金箔や鮮やかな彩色で飾られ、その豪華さはまさに伊達文化の象徴といえる。

現在の門は戦災で焼失した旧門をもとに復元されたもので、桃山文化の豪壮華麗な意匠を今に伝えている。
門には、中国や日本の伝統的な吉祥文様や想像上の霊獣が数多く彫り込まれている。代表的なものが麒麟である。麒麟は仁徳のある君主が現れる時に姿を見せるとされる瑞獣で、平和な世の中や繁栄を象徴する。また、唐獅子は邪気を払い、権威や勇気を表す存在として配置されている。
現在の門は戦災で焼失した旧門をもとに復元されたもので、桃山文化の豪壮華麗な意匠を今に伝えている。
門には、中国や日本の伝統的な吉祥文様や想像上の霊獣が数多く彫り込まれている。代表的なものが麒麟である。麒麟は仁徳のある君主が現れる時に姿を見せるとされる瑞獣で、平和な世の中や繁栄を象徴する。また、唐獅子は邪気を払い、権威や勇気を表す存在として配置されている。
涅槃門
植物を題材とした彫刻も見逃せない。牡丹は「百花の王」と呼ばれ、富貴や繁栄の象徴とされる。さらに、竹や菊などの意匠も見られ、それぞれ長寿や高潔さを表している。これらの彫刻は単なる装飾ではなく、故人の徳を称え、子孫の繁栄や国家の安泰を願う意味が込められているのである。
門全体には黒漆を基調とした塗装の上に金箔や極彩色が施され、彫刻の立体感をいっそう際立たせている。光の当たり方によって表情を変えるため、細部まで観察すると職人たちの高度な技術を実感できる。涅槃門は瑞鳳殿本殿へ向かう前に立ち止まり、その彫刻一つひとつに込められた意味を味わいたい、伊達文化を象徴する芸術作品である。
門全体には黒漆を基調とした塗装の上に金箔や極彩色が施され、彫刻の立体感をいっそう際立たせている。光の当たり方によって表情を変えるため、細部まで観察すると職人たちの高度な技術を実感できる。涅槃門は瑞鳳殿本殿へ向かう前に立ち止まり、その彫刻一つひとつに込められた意味を味わいたい、伊達文化を象徴する芸術作品である。
スケート石
戊辰戦争 弔魂碑
戊辰戦争の弔魂碑は、瑞鳳殿へ向かう参道沿いに建てられている慰霊碑である。これは、戊辰戦争で命を落とした仙台藩士や奥羽越列藩同盟の戦没者を追悼するために建立されたものである。
戊辰戦争では、仙台藩は新政府軍に対抗する奥羽越列藩同盟の中心的存在として戦った。しかし、同盟軍は敗北し、多くの藩士や兵士が各地の戦場で命を失った。戦後、仙台藩は大幅な減封処分を受け、藩士たちは厳しい時代を迎えることとなった。
弔魂碑は、そうした激動の時代に散った人々の霊を慰め、後世にその歴史を伝えるための記念碑である。碑文には戦没者への哀悼の意が刻まれ、仙台の近代史を語るうえで重要な史跡となっている。華やかな伊達政宗の霊廟である瑞鳳殿とは対照的に、この碑は明治維新という大きな時代の転換点で犠牲となった人々を静かに偲ぶ場所である。
戊辰戦争では、仙台藩は新政府軍に対抗する奥羽越列藩同盟の中心的存在として戦った。しかし、同盟軍は敗北し、多くの藩士や兵士が各地の戦場で命を失った。戦後、仙台藩は大幅な減封処分を受け、藩士たちは厳しい時代を迎えることとなった。
弔魂碑は、そうした激動の時代に散った人々の霊を慰め、後世にその歴史を伝えるための記念碑である。碑文には戦没者への哀悼の意が刻まれ、仙台の近代史を語るうえで重要な史跡となっている。華やかな伊達政宗の霊廟である瑞鳳殿とは対照的に、この碑は明治維新という大きな時代の転換点で犠牲となった人々を静かに偲ぶ場所である。
(手前)感仙殿 (向かい)善応殿
しかし、1945年(昭和20年)の仙台空襲で焼失した。現在の建物は1985年(昭和60年)に再建されたもので、黒を基調とした瑞鳳殿に対し、落ち着いた青緑色を基調とした彩色が特徴である。
感仙殿
感仙殿
両殿へ向かう参道には杉木立が続き、静寂に包まれた空間が広がる。発掘調査では歴代藩主の遺骨や副葬品が発見され、当時の武家文化を知るうえで貴重な資料となった。瑞鳳殿と合わせて見学することで、伊達家三代にわたる歴史と、江戸初期の豪華な霊廟建築の魅力をより深く理解することができる。
芝姫の墓
芝姫の墓は、善応殿の近くにある。
芝姫は仙台藩三代藩主・伊達綱宗の側室で、後に四代藩主となる伊達綱村の生母として知られる人物である。綱宗が隠居した後も伊達家を支え、幼い綱村の後見に尽力したと伝えられている。墓は歴代藩主の霊廟群の一角に静かに佇み、仙台藩を陰で支えた女性の足跡を今に伝えている。瑞鳳殿を訪れる際の隠れた見どころの一つである。
芝姫は仙台藩三代藩主・伊達綱宗の側室で、後に四代藩主となる伊達綱村の生母として知られる人物である。綱宗が隠居した後も伊達家を支え、幼い綱村の後見に尽力したと伝えられている。墓は歴代藩主の霊廟群の一角に静かに佇み、仙台藩を陰で支えた女性の足跡を今に伝えている。瑞鳳殿を訪れる際の隠れた見どころの一つである。
伊達周宗公の墓
伊達齋義公の墓
御子様御廟
御子様御廟は、瑞鳳殿境内の一角にある伊達家の公子・公女の墓所である。ここには五代藩主・伊達吉村以降の子女らの墓碑が整然と並び、幼くして亡くなった子どもたちも多く葬られている。豪華な霊廟ではなく、比較的小規模な墓碑が静かに並ぶ姿は、藩主家の栄華の陰にあった家族の歴史を感じさせる。杉木立に囲まれた静謐な空間は、伊達家の人々への追慕の念を今に伝えている。
交通アクセス
参考サイト
- 瑞鳳殿
- 瑞宝寺
- 羽生結弦official_Staff 公式@YUZURUofficial_:Twitter(現・X)
近隣の情報
- 青葉城趾(仙台城趾)には仙台420年の歴史が凝縮されている:ぱふぅ家のホームページ
- 仙台国際センターは6カ国語同時通訳設備を持つ国際会議場:ぱふぅ家のホームページ
- 仙台・青葉まつりでは豪華絢爛の山鉾11基が巡行:ぱふぅ家のホームページ
- 仙台駅と仙台七夕まつり:ぱふぅ家のホームページ
- 八木山動物公園駅は日本の地下鉄駅としては最も高い場所に位置する:ぱふぅ家のホームページ
- 仙台大観音(仙台天道白衣大観音)は高さ100メートル:ぱふぅ家のホームページ
- 仙台で牛タンを食す:ぱふぅ家のホームページ
- 高砂市民センターは地域交流拠点:ぱふぅ家のホームページ
- なかの伝承の丘は仙台市立仲之小学校の跡地:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)

