長崎市で「ちゃんぽん」「卓袱料理」を食す

2008年7月28日 撮影
長崎駅
長崎駅
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長崎市は九州の西端に位置する人口約45万人の中核都市である。長崎駅はJR長崎本線のターミナル駅となっている。
面積は406km2。人口密度は1,100人/km2と、日本平均の343人/km2に比べてだいぶ大きい。新潟市(1,120人/km2)と同じくらいの密度である。ちなみに、東京23区は13,800人/km2――想像を絶する密度である。

長崎市は、三方が山に囲まれ、もう一方は海と、すり鉢状になっている。
坂が多いため、長崎市民は自転車に乗れないないなどと報じたテレビ番組があった。たしかに街を歩いていても自転車はほとんど見かけなかったが、いくら何でも「乗れない」ということはないだろう。実際、長崎駅前の放置自転車には手を焼いているという全国共通の悩みがあるし、そもそも、長崎電気鉄道の路面電車の運賃が一律100円と、自転車を持つよりリーズナブルということが背景にあるのだろう。
長崎カステラ関連
朱印船(荒木船)
朱印船(荒木船)
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JR長崎駅構内には「朱印船」が置かれている。
朱印船は、16世紀末から17世紀初頭にかけ、朱印状をもって海外交易を行った貿易船のことである。朱印状をもつことで、日本と外交関係のあるポルトガル、オランダ、東南アジア諸国の支配者の保護を受けることができた。

長崎駅の朱印船は、1592年(天正20年)、豊臣秀吉から最初の朱印状を給わった一人、長崎の豪商・荒木宗太郎が建造した「荒木船」を模したものである。三菱重工長崎造船所が製作した。
朱印船関連
郵便ポスト - 長崎駅前
郵便ポスト - 長崎駅前
長崎駅前には謎のポストが――文明開化というか、異国情緒というか、知らない人が見たらポストには見えない造形である。
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長崎ちゃんぽん
長崎ちゃんぽん
長崎に来たので早速「長崎ちゃんぽん」を――が、時間の制約などがあり、残念ながら駅前のロイヤルホストで食べることに。

リンガーハットの公式サイトによると、同社のレギュラーメニュー「長崎ちゃんぽん」は642kcalあるという。
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第6次改定日本人の栄養所要量」ではラーメンを508kcalとしているから、それより2割増である――うーん、メタボを気にしている人は「ちゃんぽん」を食べるなと言うことか――。
卓袱料理
卓袱料理
市内を観光した後、梅松鶴に泊まった。駅前の観光案内所では、荷物をホテルに届けてくれるサービスをやっていた。重たい荷物を持ち歩かずに助かった。
夕食は「卓袱料理 (しっぽくりょうり) 」である。卓袱料理とは、中国料理を日本流にアレンジしたもののこと。
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卓袱料理関連
長崎の夜景
長崎の夜景
「卓袱」は中国で用いられるテーブル掛けのことで、転じて「中国風の脚の高い食卓」を意味するようになった。「卓袱台 (ちゃぶだい) 」も同じ語源である。
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「卓袱」の中国語読みはcho-fuであり、「しっぽく」も「ちゃぶ」も、日本に入ってきて訛って読むようになったものであろう。「しっぽく」については唐音とする説もあるが、長崎言葉であるような気がする。
「中国風の脚の高い食卓」というのは、中華料理店でお馴染みの大きな赤い円卓なのだが、今回は部屋食で、座卓である。日本人的には、こちらの方が贅沢だと感じる。
また、鎖国時代にあっても、長崎は海外に港が開かれていたわけだが、和(日本)・華(中国)・蘭(オランダ)を合成して「和華蘭 (わからん) 料理」の代表格にもされている。
長崎の夜景
長崎の夜景
梅松鶴から長崎の街が一望できる。

夕食を食べ終わった頃に、ようやく日が沈んだ。東京に比べて経度にして10度近くも離れれており、日没時刻は40分近く遅いのである。
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(この項おわり)
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