

奥内氏は1988年(昭和63年)に死去し、施設を相続した妻も2006年(平成18年)に死去。遺族が相続を拒否したために閉鎖となった。リーマン・ブラザーズ系の金融機関が債権を一時保有し、神戸地裁で競売にかけたら入札参加者がなかった。リーマンショックのあおりで、債権は別会社に移ったものの、その会社は維持管理者ではなく、修繕の法的義務がないという。
奥内氏の遺族は道義的な責任を感じ、淡路市に相当な額のふるさと納税をしており、それが観音像関連の経費に活用されているという。
奥内氏の遺族は道義的な責任を感じ、淡路市に相当な額のふるさと納税をしており、それが観音像関連の経費に活用されているという。
2011年(平成23年)9月、淡路市は安全対策として初めて内部調査を実施し、倒壊の危険性はないと判断し、観音像の入り口を封鎖した上で、傷みの激しい十重の塔にネットを張るなど応急処置をとった。
観音像は、1995年(平成7年)1月の阪神淡路大震災、2013年(平成25年)4月の淡路島地震でも倒壊は免れたが、老朽化は進んでおり、2018年(平成30年)8月の台風11号のあと、腰付近の外壁約2メートル四方が崩落しているのが見つかった。写真をご覧いただきたい。
相続財産管理人によると、観音像本体の固定資産評価額だけで6億円だという。淡路市は、債権者がいる以上は手を出せないというスタンスだ。

観音像の近くに住む住民は、「極めて危険だ。今後、コンクリート片が国道や近くの民家に落ちることがあればどうするのか。早く解体、撤去してほしい」と訴えている。
観音像は、1995年(平成7年)1月の阪神淡路大震災、2013年(平成25年)4月の淡路島地震でも倒壊は免れたが、老朽化は進んでおり、2018年(平成30年)8月の台風11号のあと、腰付近の外壁約2メートル四方が崩落しているのが見つかった。写真をご覧いただきたい。
相続財産管理人によると、観音像本体の固定資産評価額だけで6億円だという。淡路市は、債権者がいる以上は手を出せないというスタンスだ。

観音像の近くに住む住民は、「極めて危険だ。今後、コンクリート片が国道や近くの民家に落ちることがあればどうするのか。早く解体、撤去してほしい」と訴えている。
解体へ
2020年(令和2年)4月1日、財務省近畿財務局は、世界平和大観音像を周辺施設と共に、2022年度中に解体撤去すると発表した。相続人がいないことから、3月30日付で、1万9千m2の土地を含めて国の所有物となっていた。
2021年(令和3年)6月14日、解体工事が始まった。9月には本体の解体作業に着手する。2023年(令和5年)1月に更地に戻す計画だ。解体費用は8億8000万円で、国の税金で賄われるという。
2021年(令和3年)6月14日、解体工事が始まった。9月には本体の解体作業に着手する。2023年(令和5年)1月に更地に戻す計画だ。解体費用は8億8000万円で、国の税金で賄われるという。
交通アクセス
【自動車】
- 淡路インターチェンジから南へ約11km。約15分。
近隣の情報
- 世界平和大観音像は巨大廃墟:ぱふぅ家のホームページ
- ウェスティンホテル淡路は淡路夢舞台に建つ高級ホテル:ぱふぅ家のホームページ
- 明石海峡大橋は世界最長の吊橋:ぱふぅ家のホームページ
- 五色塚古墳は兵庫県内最大の前方後円墳:ぱふぅ家のホームページ
- 明石焼を10個食べたらお腹いっぱい:ぱふぅ家のホームページ
- 明石市立天文科学館と人丸前駅は日本標準時子午線の上に建つ:ぱふぅ家のホームページ
- 須磨浦山上遊園は昭和レトロな公園:ぱふぅ家のホームページ
- 新種恐竜ヤマトサウルス登場(2022年5月10日)
- 夜の森歩き「鬼滅の刃」の世界へ、音や光で鬼との戦いを再現(2022年4月14日)
- 淡路島ソフトつくる牛型ロボ(2021年9月19日)
- 深まる赤い色、淡路島でサルビア見頃(2021年9月9日)
- 淡路島の新アトラクション「ドラゴンクエストアイランド」が4月29日にオープン(2021年4月6日)
- 大宇宙へ誘い100回目。明石・天文科学館の「こども教室」12日に節目(2020年12月5日)
- 色とりどりの「うそ」が招く幸運、木彫りのお守り人気(2020年11月30日)
- 淡路島に実物大ゴジラ:新アトラクション10日オープン(2020年10月12日)
- 福運ぶ「御神幸」洲本の厳島神社(2019年12月2日)
- ドローンで見る日本の絶景、青々とした海にそびえたつ明石海峡大橋(2019年12月1日)
- 須磨離宮公園の梅が咲き始め、家族連れら楽しむ(2019年2月8日)
- 浜辺に巨大スクリーン淡路島で「うみぞら映画祭」(2018年5月23日)
- 明石海峡大橋、開通から20年(2018年4月8日)
- 青の世界、一面に 兵庫・淡路島でブルーサルビアが見頃(2017年8月30日)
- 銭湯のレトロ風情、魅力伝える 洲本・東光湯で写真展(2017年7月18日)
- ドラクエの名場面、堀井氏の故郷に(2017年6月12日)
- 火起こしや石器作りで古代体験 明石原人まつり(2017年5月30日)
- あわじ花さじきで菜の花満開 見晴らし台も新設(2017年3月23日)
参考サイト
- 兵庫・淡路の「世界平和大観音像」解体へ 所有者死亡、劣化著しく 住民「ほっとしている」:毎日新聞,2020年4月1日
- 所有者不在で荒れ果て放置される巨大“迷惑観音像”:産経新聞,2014年10月2日
- 平和観音寺:廃墟巡歴録
- 世界平和大観音像:淡路島の観光スポットと話題
- 世界平和大観音像:大仏の殿堂
- 淡路島にある世界平和大観音像の老朽化問題:ハイル禅師語録
(この項おわり)
宗教法人の認証は得ておらず、絵画や車など、奥内氏の個人コレクションを展示する博物館となっていたが、2006年(平成18年)2月26日に閉館し、現在は廃墟となっている。