
明石市立天文科学館(兵庫県明石市人丸町2-6)は、日本標準時子午線(東経135 度)の真上に建つ天文科学館である。1960 年(昭和 35 年)6 月 10 日に開館し、現存する天文科学館の中では最も古い。塔時計の上部にある巨大な時計盤は、正確な日本標準時を刻んでいる。
大きな写真

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1995 年(平成 7 年)1 月 17 日の阪神淡路大震災では、天体望遠鏡が転倒し、塔時計は午前 5 時 46 分の地震発生時刻指したまま止まってしまった。
その後、復旧工事が行われ、1998 年(平成 10 年)3 月 15 日、3 年 2 ヶ月ぶりにリニューアルオープンした。

現在の塔時計は 3 代目で、文字盤の直系 6.2m、長針の長さ 3.2m、短針の長さ 2.2m、地上からの高さは 47.5m ある。
その後、復旧工事が行われ、1998 年(平成 10 年)3 月 15 日、3 年 2 ヶ月ぶりにリニューアルオープンした。

現在の塔時計は 3 代目で、文字盤の直系 6.2m、長針の長さ 3.2m、短針の長さ 2.2m、地上からの高さは 47.5m ある。

4階の展示室「時のギャラリー」には、塔時計を制御している親時計がある。
親時計は、独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)のテレホン JJY から電話回線で時刻情報を受信し、自動的に補正している。精度は±1/100秒以下という。

塔時計と親時計はセイコーが寄贈したものだ。
親時計は、独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)のテレホン JJY から電話回線で時刻情報を受信し、自動的に補正している。精度は±1/100秒以下という。

塔時計と親時計はセイコーが寄贈したものだ。

明石ダコの近くには、1994 年(平成 6 年)7 月のスペースシャトル「コロンビア号」で向井千秋宇宙飛行士と旅をした宇宙メダカの子孫が泳いでいる。



4階はテラスになっていて、さまざまな形の日時計が設置されている。

写真は赤道環型日時計。目盛りが等間隔なので設計は易しいが、曲がった面を正しい形に仕上げるのは難しい。

写真は赤道環型日時計。目盛りが等間隔なので設計は易しいが、曲がった面を正しい形に仕上げるのは難しい。

こちらは多面体日時計。水平型、垂直型、赤道環型、極型、正午計が合わさった日時計である。
正午計の目盛りの形は、太陽高度の季節変化と均時差に対応してアナレンマという8の字形になっている。
正午計の目盛りの形は、太陽高度の季節変化と均時差に対応してアナレンマという8の字形になっている。

こぱふぅも日時計になる!

地球を直径 65cm(2000 万分の 1)の球にした時の、太陽他惑星の大きさが比べられる模型がある。木星、土星、太陽は大きすぎるので、床に描かれている。

塔時計の 13階・ 14階は展望室になっており、エレベーターが 1 つと螺旋階段が 2 つある。螺旋階段の内部には全天星座が描かれている。

展望室に床には東経135 度の日本標準時子午線が引かれている。

こちらは、4階の日時計広場から見た明石海峡大橋。
手前に、JR 山陽本線と山陽電鉄本線が走っている。
手前に、JR 山陽本線と山陽電鉄本線が走っている。

1階入口の外には、東経135 度の日本標準時子午線の上に漏刻が設置されている。

明石市立天文科学館は、1960 年(昭和 35 年)の「時の記念日」(6 月 10 日)に開館した。時の記念日は天智天皇が 671 年 6 月 10 日に人々に時を知らせたことに由来している。この時に使われたのが漏刻と呼ばれる水時計だ。
複数の水槽が管で繋がっており、一定量の水が順番に下っていく。一番下の水槽の水面の目盛りを読んで時刻を知ることができる。

明石市立天文科学館は、1960 年(昭和 35 年)の「時の記念日」(6 月 10 日)に開館した。時の記念日は天智天皇が 671 年 6 月 10 日に人々に時を知らせたことに由来している。この時に使われたのが漏刻と呼ばれる水時計だ。
複数の水槽が管で繋がっており、一定量の水が順番に下っていく。一番下の水槽の水面の目盛りを読んで時刻を知ることができる。

漏刻から南へ日本標準時子午線が延びている。

ちなみに、日本標準時(JST)は、東京都小金井市にある情報通信機構(NICT)本部のセシウム原子時計18 台と水素メーザー原子時計3 台を使って決められている。時刻サーバへのアクセスは、1 日約億回、アナログ電話回線でも 1 ヶ月に約 14 万回の利用がある。
2011 年(平成 23 年)3 月の東日本大震災の際、原発事故に伴う避難指示で、JST は福島県にあるおおたかどや山標準電波送信所を停止せざるを得なかった。

ちなみに、日本標準時(JST)は、東京都小金井市にある情報通信機構(NICT)本部のセシウム原子時計18 台と水素メーザー原子時計3 台を使って決められている。時刻サーバへのアクセスは、1 日約億回、アナログ電話回線でも 1 ヶ月に約 14 万回の利用がある。
2011 年(平成 23 年)3 月の東日本大震災の際、原発事故に伴う避難指示で、JST は福島県にあるおおたかどや山標準電波送信所を停止せざるを得なかった。
電波時計は、この施設と、はがね山標準電波送信所(佐賀県)の 2 カ所が発信する電波を使って時刻を微修正するが、停止の影響で一部の電波時計が正確な時を刻めなくなり、利用者から 500 件以上の苦情があった。
こうした事態を防ぐため、標準時子午線(東経135 度)から 4 キロ西にあるNICT 未来 ICT研究所に副局を設置することになり、2018 年(平成 30 年)6 月 10 日(時の記念日)に運用開始した。5 台のセシウム原子時計と 2 台の水素メーザー原子時計で運用し、通常は現地と東京からの遠隔で監視し、大地震などで本部から送信できなくなった際は、7 台の時計を駆使して標準時を作成、提供することになっているb。
こうした事態を防ぐため、標準時子午線(東経135 度)から 4 キロ西にあるNICT 未来 ICT研究所に副局を設置することになり、2018 年(平成 30 年)6 月 10 日(時の記念日)に運用開始した。5 台のセシウム原子時計と 2 台の水素メーザー原子時計で運用し、通常は現地と東京からの遠隔で監視し、大地震などで本部から送信できなくなった際は、7 台の時計を駆使して標準時を作成、提供することになっているb。

毎年、3 月 1 日と、10 月 12 日の年 2 回、約 1.4 キロ西にある電波塔の奥に沈む夕日がパンダのように見える「夕焼けパンダ」が観測できる。長尾高明館長(60)が 2013 年(平成 25 年)10 月、夕日を撮影中に偶然発見した。

ホームはひとつだけで、西寄りの部分を日本標準時子午線が貫いている。


山陽電気鉄道本線のすぐ北側には JR 山陽本線が走っている。
交通アクセス
【鉄道】

- 山陽電鉄「人丸前駅」から徒歩約 3 分
- JR 明石駅から徒歩約 15 分
- 第二神明道路「大蔵谷I.C.」から南西へ約 3Km

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この付近でネットができる宿
- 料亭旅館 人丸花壇 (兵庫県明石市大蔵天神町21-22)
- グリーンヒルホテル明石 (兵庫県明石市大明石町2-1-1)
- 明石キャッスルホテル (兵庫県明石市大明石町1-8-4)
- ファミリーホテル ヒカリア (兵庫県明石市本町2-2-10)
- GuestHouse Geragera (兵庫県神戸市垂水区狩口台7-15-41)
(この項おわり)