神楽坂の中腹にある毘沙門天 善國寺(東京都新宿区神楽坂5-36)へ初詣した。真っ赤な社殿は神楽坂のシンボルとなっている。
大きな写真
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1945年(昭和20年)の東京大空襲で焼失するが、1951年(昭和26年)、毘沙門堂を再建。1971年(昭和46年)、現在の本堂・毘沙門堂が完成した。
本堂の左右にある石像は、普通の狛犬と様子が違う――トラである。石虎と呼ばれ、新宿の有形民俗文化財に指定されている。いずれも1848年(弘化4年)に奉納されたもの。
写真は左側の吽形だが、背中の部分が欠けており、全体的に大分痛んでいる。これは東京大空襲による損傷らしい。
写真は左側の吽形だが、背中の部分が欠けており、全体的に大分痛んでいる。これは東京大空襲による損傷らしい。
写真は右側の阿形で、吽形に比べてよく保存されている。
善國寺は毘沙門天信仰からトラを重要視している。台石を含めた総高は2メートルを超え、台石正面には浮き彫りがあり、トラの動く姿を表現している。
阿形の台石正面にある「不」に似た刻印は、明治初年のイギリス式測量の几号水準点で、現存するものは全国でも珍しい。
善國寺は毘沙門天信仰からトラを重要視している。台石を含めた総高は2メートルを超え、台石正面には浮き彫りがあり、トラの動く姿を表現している。
阿形の台石正面にある「不」に似た刻印は、明治初年のイギリス式測量の几号水準点で、現存するものは全国でも珍しい。
本殿に向かって左側には水掛不動尊がある。
水掛不動尊は、お供え物を持ち合わせていなかった参拝客が、水を掛けて手を合わせたのが始まりだという。水を掛けて、用意されている手ぬぐいで身体の悪い部分を吹くと、平癒するとされている。
水掛不動尊は、お供え物を持ち合わせていなかった参拝客が、水を掛けて手を合わせたのが始まりだという。水を掛けて、用意されている手ぬぐいで身体の悪い部分を吹くと、平癒するとされている。
向かいには毘沙門せんべい 福屋が店を構えている。1948年(昭和23年)の創業。
歌舞伎俳優の先代・中村勘三郎が、ここの煎餅が大好物で、自分用に「もっと焦せ」と、特別な注文をしたのが縁で、名物の「勘三郎せんべい」が商品化されたという。
歌舞伎俳優の先代・中村勘三郎が、ここの煎餅が大好物で、自分用に「もっと焦せ」と、特別な注文をしたのが縁で、名物の「勘三郎せんべい」が商品化されたという。
交通アクセス
【鉄道】
- JR「飯田橋駅」西口より徒歩7分
- 東京メトロ有楽町線・南北線「飯田橋駅」B3出口より徒歩5分
- 東京メトロ東西線「神楽坂駅」A1出口より徒歩6分
- 都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」A3出口より徒歩6分
近隣の情報
- 毘沙門天 善國寺には狛犬ではなく石虎が:ぱふぅ家のホームページ
- 神楽坂の裏路地には階段がある:ぱふぅ家のホームページ
- 筑土八幡神社には新宿区最古の鳥居がある:ぱふぅ家のホームページ
- 近代科学資料館には日本一の計算機コレクションがあった:ぱふぅ家のホームページ
- 牛込橋には江戸城の石垣が残っている:ぱふぅ家のホームページ
- 赤城神社はグッドデザイン賞受賞:ぱふぅ家のホームページ
- la kagu は新潮社の書庫だった:ぱふぅ家のホームページ
- 印刷博物館で科学革命を振り返る:ぱふぅ家のホームページ
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- 春の靖国通りはサクラが満開:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)