紀元前45年 - ユリウス暦はじまる

ガイウス・ユリウス・カエサル
ガイウス・ユリウス・カエサル
共和政ローマの最高神祇官であり、独裁官・執政官のガイウス・ユリウス・カエサルは、紀元前45年1月1日から太陽暦であるユリウス暦を施行した。
ユリウス暦は、1年を365日とし、4年に一度366日(うるう年)を設けることで、1年が平均365.25日(≒平均太陽年約365.24219日)となり暦上の日付と季節のズレを抑えるようにした。

古代ローマで暦が定まったのは、紀元前8世紀の伝説の王ロムルスの時代であった。この時代のロムルス暦は太陰暦で、30日の月が6つ、31日の月が4つの合計10ヵ月304日で、残りの61日は冬で休息の季節のために数えないというものだった。
これでは季節とも月の満ち欠けともズレてしまうため、その後、12ヵ月355日のヌマ暦になり、最高神祇官が閏月を加える制度に変わった。
ところが、政治や軍事、経済などの恣意的な事情で閏月を入れたり入れなかったりする事が繰り返されたため、暦上の日付と季節のズレが広がっていった。そこでカエサルは、紀元前46年の1年は445日とする荒療治を敢行し、翌年、ユリウス暦を施行した。

キリスト教の教義を決めたローマ帝国のニケーア公会議では、同時に、ユリウス暦を用いてイースターの日取りを定める方法を確立した。

参考サイト

参考書籍

表紙 知れば知るほど面白い暦の謎
著者 片山 真人
出版社 三笠書房
サイズ 文庫
発売日 2022年02月17日頃
価格 858円(税込)
ISBN 9784837987635
1週間はなぜ「7日」なのか?「曜日」はどのように生まれたか?国立天文台「暦の専門家」が教える!
 

この時代の世界

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