
戦争中、ドイツ国土は荒廃し、1800万人いた人口が700万人にまで減ってしまったといわれる。

三十年戦争は、1648年のウェストファリア条約によって終結する。
この条約によりカトリックとプロテスタントに同じ権利が与えられたものの、諸領邦の主権を認めたためにドイツの分裂は確実なものとなり、アルザス=ロレーヌ地方を獲得したフランスが優位に立つ。また、スイスやネーデルラント連邦共和国(現在のオランダ)の独立も承認された。

この経験から、グロティウスは国際法の必要性を説き、戦後、諸国は勢力均衡を狙った体制を築く。

三十年戦争は、1648年のウェストファリア条約によって終結する。
この条約によりカトリックとプロテスタントに同じ権利が与えられたものの、諸領邦の主権を認めたためにドイツの分裂は確実なものとなり、アルザス=ロレーヌ地方を獲得したフランスが優位に立つ。また、スイスやネーデルラント連邦共和国(現在のオランダ)の独立も承認された。

この経験から、グロティウスは国際法の必要性を説き、戦後、諸国は勢力均衡を狙った体制を築く。
この時代の世界
(この項おわり)
戦争は神聖ローマ帝国内におけるカトリックとプロテスタントの対立ではじまったが、後半はハプスブルク家、ブルボン家、ヴァーサ家による大国間のパワーゲームに展開してゆく。