印刷博物館で科学革命を振り返る

2019年1月5日 撮影
印刷博物館
印刷博物館
印刷博物館(東京都文京区水道1-3-3)は、凸版印刷株式会社 本社ビル(トッパン小石川ビル)にある。2000年(平成12年)、凸版印刷が百周年記念事業の一環で設立し、月曜休館。今回、天文学と印刷という企画展示があり、ふだんより入場料はお高め。
【活動テーマ】
  1. 広く世界の印刷を視野に入れながらも、日本/アジアの印刷に重点を置いた活動を行っています。
  2. 「かんじる」「みつける」「わかる」「つくる」といった体験を通して、印刷との関わりを自然に発見できる博物館を目指しています。
  3. いままでの技術中心の印刷研究に加え、文化的側面からのアプローチを積極的におこない、「印刷文化学」の確立を目指しています。
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(1707×2560 ピクセル, 2045 Kbyte)
神田川 - 印刷博物館
神田川
「天文学と印刷」では、科学革命に果たした印刷の役割を展示している。
トッパン小石川ビルの前には神田川が流れている。井の頭池を水源とし、両国橋脇で隅田川に合流する。
歴史とは川の流れのようだ。
神田川 - 印刷博物館の大きな写真大きな写真
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トッパン小石川ビル - 印刷博物館
トッパン小石川ビル
トッパン小石川ビルは、百周年記念事業の一環として計画されたもので、2000年(平成12年)に竣工した。地上21階、地下3階。全体的に緑がかっており、ゆるやかな曲線とシャープな直線によってデザインされたユニークなビルである。

ポーランドに住んでいたコペルニクスが、主著『天球の回転について』を、なぜ800kmも離れたドイツ・ニュルンベルクで出版したのか。天文台に印刷所を構えていたレギオモンタヌスとはどんな人物だったのか。ルネサンス期の芸術家デューラーやシスティーナ礼拝堂と天文学と印刷を結びつけるものとは――ニュルンベルクの印刷所から、ルネサンスや科学革命を眺め、新しい知見が得られた。
トッパン小石川ビル - 印刷博物館の大きな写真大きな写真
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重力環―赤(内田晴之) - 印刷博物館
重力環―赤(内田晴之)
トッパン小石川ビルの前庭には、内田晴之の「重力環―赤」という作品が設置されている。赤い大きな彫刻刀のように見える。

1515年(永正12年)、ドイツの画家アルブレヒト・デューラーは、ニュルンベルクにおいて、世界で初めて星図を印刷、発行した。北星天図と南星天図の2枚の木版画で、その優れたデッサン力により、ギリシャ星座絵が線描で美しく分かりやすく描かれており、後世の星図に大きな影響を与えた。
印刷博物館
印刷博物館
重力環―赤」の近くに、印刷博物館のオブジェがある。
金属製の球体に、びっしりと古代文字が刻まれている。
印刷博物館の大きな写真大きな写真
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トッパン小石川ビル - 印刷博物館
トッパン小石川ビル
トッパン小石川ビルの入口。この先に、印刷博物館やトッパンホールがある。
双葉社
双葉社
この界隈には出版社が多い。

双葉社(東京都新宿区東五軒町3-28)――土曜日で人影は無かったが、入口に、ゴマちゃんとクレヨンしんちゃんの人形があるのが見える。
双葉社の大きな写真大きな写真
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モリサワ
モリサワ
こちらは出版社では無いが、フォントの大御所モリサワ(東京都新宿区下宮比町2-27)――設立は1948年(昭和23年)。手動写植機から電算写植を経て、現在はDTP用フォントや組版ソフト、オンデマンド印刷機などを手がける。

1990年代、印刷用のPostScriptフォントは10万円以上する高価なもので、それを利用するMacintosh QuadraやAdobe PageMakerを合わせると、軽く200万円超えするシステムだった。
印刷博物館には、初代Macintoshも展示されていた。
モリサワ
モリサワ
印刷博物館には、活版印刷を体験できる「印刷の家」がある。活字をひろい、版を組み、印刷するところまで体験できる無料公開講座がある。先着順。

交通アクセス

【鉄道】
  • 東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」4番出口より徒歩8分
  • 東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」1番出口より徒歩10分
  • 東京メトロ有楽町線・南北線・東西線「飯田橋駅」B1出口より徒歩13分
  • JR「飯田橋駅」東口より徒歩15分
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:印刷博物館
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参考サイト

(この項おわり)
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