西暦786年 - ハールーン・アッラシードが即位

アッバース朝の最盛期
ハールーン・アッラシード
ハールーン・アッラシードは、ペルシア人の官僚ヤフヤー・イブン=ハーリドの後見を受け、父王の治世から若くして東ローマ帝国との戦いなどに参加、786年(延暦5年)に20歳で第5代カリフに即位した。
797年(延暦16年)、803年、806年(延暦25年)と3度にわたって東ローマ帝国へ親征を行い、いずれも勝利を収め、アッバース朝の勢力は最盛期を迎えた。また、学芸を奨励し、イスラム文化の黄金時代の土台を築いた。
ハールーン・アッラシード治下のバグダッドは、世界の中心と呼ぶにふさわしい大都市であった。交易路の発達により、世界中から人と富と知識が集まり、人口は150万に達していたという。アッラシードは、『千夜一夜物語』に登場するシンドバッドを使者に用いた。

しかし、人の流れが活発になると、地方の力も高まっていく。9世紀後半になると、いたるところで自立の動きがみられ、アッパース朝は大帝国を維持するのが困難になる。

この時代の世界

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バグダッド付近の地図

参考書籍

表紙 千夜一夜物語(全11巻セット)―バートン版
著者 大場正史
出版社 筑摩書房
サイズ 文庫
発売日 2004年08月10日
価格 16,632円(税込)
rakuten
ISBN 9784480038401
 
(この項おわり)
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