鹿児島市交通局はヒートアイランド緩和に一役

2008年7月31日 撮影
鹿児島市交通局車庫
鹿児島市交通局(鹿児島県鹿児島市高麗町43番地11号)は、鹿児島市の交通部門で、市電(路面電車)と路線バスを運営している。
1912年(明治45年)に鹿児島電気軌道が運行を開始した路面電車を、1928年(昭和3年)7月に鹿児島市が買収したのが市電の始まりだ。当時は電気局が運営していた。
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軌道敷緑化-鹿児島市交通局
2006年(平成18年)から軌道敷に芝生を植える「軌道敷緑化整備事業」を展開している。軌道敷緑化によってヒートアイランド現象を緩和するとともに、街の景観を向上しようという試みだ。
鹿児島中央駅前付近で行われたサーモグラフィ調査では、車道アスファルト面が43℃だったのに対し、軌道敷芝生面は31.5℃と、11.5℃の温度差が確認されたという。

2012年(平成24年)までに専用軌道区間を除く全軌道敷を緑化する予定で、約3万平方メートルの緑地ができることになる。

軌道緑化に使われているのは、ストーンワークス社のシラス緑化基盤。九州南部に分厚い地層を成すシラスは保水性が高いことに着目し、これをコンクリートブロック化し、芝生を植え付けている。

芝刈りは委託業者が手作業で行っていたが、2010年(平成22年)5月、廃車にする予定だった512号と513号の2台に芝刈り機と散水機能を追加し、「芝刈り電車」として活躍している。
芝刈りは芝の生育を見ながら、夏場に4回、秋以降に3回程度行う。作業は職員4人が担当。終電後から始発までの数時間の勝負だ。軌道の芝生化が終わった区間(総延長5キロ)を一通り刈るのに3日ほどかかる。

鹿児島市交通局の路面電車

交通アクセス

【鉄道】
  • 市電「交通局前」下車、徒歩すぐ
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(この項おわり)
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