
竜宮の宮殿
飛騨大鍾乳洞(岐阜県高山市丹生川町日面1147)は、1965年(昭和40年)、大橋外吉によって発見され、1968年(昭和43年)6月から観光鍾乳洞として一般公開されている。標高900メートルにあり、観光鍾乳洞の中では一番高い場所にある。
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観光洞は第1~第3洞に分かれており、全長800メートル。未開発部分が1,000メートルある。ペット連れでの入場可能。

地元の実業家・大橋外吉が発見したもので、現在は飛騨大鍾乳洞観光株式会社が運営している。
大橋氏の趣味としか形容のしようがない独特の観光鍾乳洞である。

地元の実業家・大橋外吉が発見したもので、現在は飛騨大鍾乳洞観光株式会社が運営している。
大橋氏の趣味としか形容のしようがない独特の観光鍾乳洞である。

入口のすぐ前に設置されている日本一宿儺鍋は、毎年11月に催されている飛騨にゅうかわ宿儺まつりで、2001年(平成13年)から2007年にかけて野菜鍋を振る舞う際に使われていたもの。直径6.1メートル、重さ9トンもある。


駐車場の周りには食堂や土産物屋が軒を連ねている。

大橋コレクション館
受付で入場料を払う。大きな荷物は受け付けで預かってくれる。
まず、2階の大橋コレクション館を通らされる。大橋外吉が私財を投じてコレクションした美術品、装飾品、奇石、化石など、国もジャンルも問わない約1千点の品々が並んでいる。
まず、2階の大橋コレクション館を通らされる。大橋外吉が私財を投じてコレクションした美術品、装飾品、奇石、化石など、国もジャンルも問わない約1千点の品々が並んでいる。

2007年(平成19年)3月、展示品の目玉である100kgの金塊が盗まれた(翌年、71.7kgが戻ってくる)。

大橋コレクション館の2階から渡り廊下を渡って、飛騨大鍾乳洞の入口にやって来る。

大橋コレクション館の2階から渡り廊下を渡って、飛騨大鍾乳洞の入口にやって来る。

洞内の通年平均気温は約12℃と、とても涼しい。

夢の宮殿
冒頭の竜宮の宮殿を過ぎると、夢の宮殿がある。
飛騨大鍾乳洞は、鍾乳管(ストロー)と呼ばれる、つららのような鍾乳石が多く見られることが特徴だ。
飛騨大鍾乳洞は、鍾乳管(ストロー)と呼ばれる、つららのような鍾乳石が多く見られることが特徴だ。

大円空像

宝船
七福神の宝船。

東洋一の石筍
第2洞から先は、急坂や階段が続く。足腰に自信のない方は、第2洞に入る前にある出口へどうぞ。

東洋一の石筍は長さ4.5メートル。頭上にあるのだが、それほど大きさを感じない。

東洋一の石筍は長さ4.5メートル。頭上にあるのだが、それほど大きさを感じない。

月の世界
第3洞にある月の世界。

2億5千万年前、このあたりは海底にあり、サンゴなどによって石灰石が形成され、長い年月の間に雨水に溶け、少しずつ堆積してこの鍾乳洞が作られた。

2億5千万年前、このあたりは海底にあり、サンゴなどによって石灰石が形成され、長い年月の間に雨水に溶け、少しずつ堆積してこの鍾乳洞が作られた。

子宝神社
第3洞の終点に子宝神社がある。

鍾乳洞の石を子孫繁栄のシンボルとして信仰する風習が生まれ、子宝鍾乳洞とも呼ばれた。
そこで、重さ3トンの「日本一の男子宝物石器」を建立し、祀った。

鍾乳洞の石を子孫繁栄のシンボルとして信仰する風習が生まれ、子宝鍾乳洞とも呼ばれた。
そこで、重さ3トンの「日本一の男子宝物石器」を建立し、祀った。

第3洞の出口付近の風景。

外廊下(階段)を通って入口へ向かうのだが、途中に七福神像があった。
交通アクセス
【鉄道+バス】
- JR高山駅より平湯・新穂高線に乗車し、「鍾乳洞口」下車。バス停からは無料送迎車あり。
- 中部縦貫自動車道「高山西IC」より約40分
- 長野自動車道「松本IC」より約90分
参考サイト
- 飛騨大鍾乳洞
- 飛騨大鍾乳洞:新穂高温泉観光協会
- 秋芳洞は皇太子時代の昭和天皇の命名:ぱふぅ家のホームページ
- 秋芳洞は日本最大の鍾乳洞:ぱふぅ家のホームページ
- 景清洞でスカイフィッシュを撮影!?:ぱふぅ家のホームページ
- 井倉洞は全長1.2キロの巨大鍾乳洞:ぱふぅ家のホームページ
- 龍河洞は総延長4キロの巨大鍾乳洞:ぱふぅ家のホームページ
近隣の情報
- 飛騨大鍾乳洞は発見者の趣味の世界:ぱふぅ家のホームページ
- 乗鞍岳で御来光を拝む:ぱふぅ家のホームページ
- 飛騨高山の古い町並みは現役の商店街:ぱふぅ家のホームページ
- 新穂高ロープウェイから笠ヶ岳を望む:ぱふぅ家のホームページ
- 白骨温泉は乗鞍岳の山麓にある:ぱふぅ家のホームページ
- 乗鞍岳と夏の大三角:ぱふぅ家のホームページ
- 上高地は日本屈指の山岳景勝地:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)