
瑠璃光院(京都府京都市左京区上高野東山55)は、岐阜市に本坊を置く浄土真宗無量寿山光明寺の支院で、京都電燈の創業者、田中源太郎の別荘だった。2階の書院にある写経机に映る紅葉がインスタ映えすることで有名。
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田中の死後、京都電燈重役の個人別荘となり、大正から昭和初期にかけ、12,000坪の敷地に東山を借景とした築庭と、のべ240坪に及ぶ数寄屋造りの大邸宅が建設された。

建築にあたった棟梁は、京数寄屋造りの名人と称された中村外二、築庭は佐野藤右衛門一統の作と伝えられている。

境内には3つの庭園があり、そのうちの一つ「瑠璃の庭」は一面をコケで覆われており、瑠璃色に輝くことから瑠璃光院の名の由来になっている。

京都電燈が叡山電鉄叡山本線や叡山ケーブルを開設すると、京福電気鉄道の所有となり、高級料理旅館「喜鶴亭」として営業するようになり、日本情緒あふれる名建築・名庭として多くの人々に親しまれ、囲碁本因坊位の対戦場となった。

料理旅館が廃業することになり、2005年(平成17年)光明寺が買収して寺院になった。
文化財保護のために非公開であったが、2015年(平成27年)より、春と秋の季節限定で一般公開され、Instagramへの投稿が注目を集め、多くの観光客が訪れるようになった。
文化財保護のために非公開であったが、2015年(平成27年)より、春と秋の季節限定で一般公開され、Instagramへの投稿が注目を集め、多くの観光客が訪れるようになった。


境内には八瀬のかま風呂と呼ばれる、大海人皇子が傷を癒やした日本式蒸し風呂の原型がある。半円形の釜の中に十数時間、青松葉や薪などを燃やし、内部の土が十分に熱せられたところで火を止め、ムシロを敷いて寝転んで温まる。

最寄駅は、叡山電車「八瀬比叡山口駅」または叡山ケーブル「八瀬駅」である。
参考サイト
近隣の情報
- 瑠璃光院のインスタ映えする紅葉:ぱふぅ家のホームページ
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- 比叡山延暦寺と高野山を比較する:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)