西暦814年 - 『凌雲集』編纂

日本初の勅撰漢詩集
凌雲集
814年(弘仁5年)に嵯峨天皇 (さがてんのう) の命により、小野岑守 (おのの みねもり) 菅原清公 (すがわらの きよきみ<) 勇山文継 (いさやまのふみつぐ) らによって編纂された日本初の勅撰漢詩集『凌雲集 (りょううんしゅう) 』が編纂される。五言詩42首、七言詩49首の計全91首。『凌雲新集』とも呼ばれる。

平安京に遷都した第50代・桓武天皇は、聖武天皇の血筋ではなかったことから、天帝から位を授かったという自らの正統性をアピールすべく、中国文化を積極的に採り入れた。この流れは、第51代・平城天皇 (へいぜいてんのう) 、第52代・嵯峨天皇にも受け継がれ、平安時代前期は王朝漢文学が全盛期を迎える。
その後、和歌が盛んになり、905年(延喜5年)に日本初の勅撰和歌集『古今和歌集』が編纂される。

参考書籍

表紙 謎の平安前期―桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年
著者 榎村寛之
出版社 中央公論新社
サイズ 新書
発売日 2023年12月20日頃
価格 1,100円(税込)
ISBN 9784121027832

この時代の世界

725 775 825 875 800 800 800 814 『凌雲集』編纂 773 828 勇山文継 778 830 小野岑守 770 842 菅原清公 786 842 嵯峨天皇 804 872 藤原良房 737 806 桓武天皇 784 長岡京へ遷都 794 平安京へ遷都 774 824 平城天皇 804 最澄、空海が唐へ 767 822 最澄 774 835 空海 802 坂上田村麻呂が東国を平定 758 811 坂上田村麻呂 760 802 阿弖利為 755 763 安史の乱 742 805 徳宗 780 850 フワーリズミー 750 アッバース朝が成立 786 ハールーン・アッラシードが即位 766 809 ハールーン・アッラシード 800 カールの戴冠 742 814 カール大帝 750 816 レオ3世 793 ヴァイキングがイングランドへ侵入 778 840 ルートウィヒ1世 795 855 ロタール1世 760 811 ニケフォロス1世 793 ヴァイキングがイングランドへ侵入 Tooltip

参考サイト

(この項おわり)
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