
谷瀬の吊り橋(奈良県吉野郡十津川村上野地65-2)は、清澄な十津川(熊野川)の上にあり、十津川村上野地と対岸の谷瀬地区を結ぶ。高さ54メートル、長さ297.7メートルの歩行者専用の吊橋で、1954年(昭和29年)に架橋された。
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2021年(令和3年)9月に、土木学会選奨土木遺産に認定された。
完成時には日本一長い歩道吊橋だったが、1994年(平成6年)に茨城県に竜神大吊橋(長さ375メートル)が完成したことで日本一の座を譲った。なお、2015年(平成27年)12月に静岡県に完成した三島スカイウォーク(長さ400メートル)が、現在の日本一である。
完成時には日本一長い歩道吊橋だったが、1994年(平成6年)に茨城県に竜神大吊橋(長さ375メートル)が完成したことで日本一の座を譲った。なお、2015年(平成27年)12月に静岡県に完成した三島スカイウォーク(長さ400メートル)が、現在の日本一である。

鉄線と30センチメートルおきに渡された横木の上に幅約80センチメートルの板が乗っているだけで、足元より50メートル下にある川がよく見える状態だ。加えて、風が吹くと中央付近はかなり揺れ、まるで空中を散歩している気分を味わえる。「危険につき20名以上は同時に橋に乗らないように」という横断幕が掲げられており、高いところが苦手な人はご注意いただきたい。

いまでは観光スポットとなっているが、もともとは生活用の橋として架けられた。
それまでは丸木橋を架けていたが、河原へ下って登らなければならないことや、しばしば増水する十津川によって流されてしまった。

いまでは観光スポットとなっているが、もともとは生活用の橋として架けられた。
それまでは丸木橋を架けていたが、河原へ下って登らなければならないことや、しばしば増水する十津川によって流されてしまった。

そこで、村の人たちが大卒初任給3年分の寄付金を出し合い、吊橋を完成させた。
自転車やオートバイによる渡橋もできるが、話題性や眺望の良さから多くの観光客が訪れるようになったことから、監視所を設け、混雑期は監視員を配置して一度に20人以上入ることがないよう監視している。
自転車やオートバイによる渡橋もできるが、話題性や眺望の良さから多くの観光客が訪れるようになったことから、監視所を設け、混雑期は監視員を配置して一度に20人以上入ることがないよう監視している。

妨げるものが何もないので、眺望は素晴らしい。テレビCMのロケ地で利用されたこともある。

上野地にある小学校へ通う子どもたち通学路だったが、2010年(平成22年)春に廃校になったため、吊り橋を渡るのは主に観光客となっている。


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(この項おわり)