ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3 は音楽に没頭できる

2021年1月 購入
ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
ソニー製の完全ワイヤレスイヤフォン「WF-1000XM3」を購入した。いままで買ったイヤフォンの中で最も高価なものだが、価格に見合った機能・性能である。

当たり前の話だが、ケーブルが無いことが気持ちいい。ケーブルのこすれる音や、プレイヤーにしているスマホの電子マネー決済するときの煩わしさから解放された。
Bluetooth になり心配していた音途切れだが、ほとんどない。電車から乗り換えるときに途切れるが、これは、アダプティックサウンドコントロール(後述)が切り替わるため。
ドライバー径は、これまで使っていた XBA-C10 の半分しかないのだが、DSEE HX(後述)の効果なのか、むしろ解像度が高まったように感じる。
ノイズキャンセリング性能は、気持ち悪いほど効いている。詳しくは後述する。
マイクが何処にあるのか分からない大きさだが、ハンズフリーも全く問題ない。音量調整はスマホ側で行う。
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目次

イヤフォン本体

ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
大きさは、こんな感じ――カナル型イヤフォンに比べたら大きいし、重いが、慣れれば気にならない程度。ただし、外耳道に押し込むような格好になるので、カナル型イヤフォンが苦手な方には辛いかもしれない。
装着は、左の公式動画を見ていただくとよく分かるだろう。
外耳道に挿した後に少し回転させるのがミソ。耳にフィットするイヤーピースを選ぶことで遮音効果が高まり、ノイズキャンセリングの効き具合が実感できる。私は AZLA の SednaEarfit XELASTEC を買って装着している。
ワイアナエ沖でイルカとたわむれる
WF-1000XM3のノイズキャンセリング機能をたとえるなら、海に潜ったときの感じ――ハワイの海に潜った瞬間、外界の喧噪がかき消され、イルカの声が聞こえた、というあの感覚である。
外音取り込みがオンになると、途端に現実世界に引き戻される。
ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
左右にタッチセンサーが付いており、右のタップで停止/再生、ダブルタップで次の曲、トリプルタップで前の曲、左のタップでノイズキャンセリング ON/OFF や外音取り込み――後述の Headphones Connect アプリで機能割り当てを変更できる。
人と話すときは、左側のセンサーをタッチしている間、一時的に音楽の音量を絞り、外音を取り込むクイックアテンションモードを使うといいだろう。

充電ケース

ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
イヤフォンを外すと、プレイヤーの音楽再生が自動停止し、イヤフォンの電源も OFF になる。耳に装着してタップすると、すぐに再生できる。
外したら、充電ケースに入れておく。充電ができるし、本体が痛まなくて済む。
ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
ケースに入れた状態。左右を間違いなく置くと、マグネットで、すっと定位置に収納され、充電がはじまる。
ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
ケースの大きさは、こんな感じ――本体の連続再生時間は、ノイズキャンセリング使用時で 6 時間。ケースで 3 回分の充電が効く。ケースの充電は、Android スマホと同じ USB Type-C ケーブルで行う。スマホのモバイルバッテリーを利用できる。

ハンズフリー通話

ペアリングしているスマホが HFP プロファイルの対応していれば、ハンズフリー通話ができる。現行の Android や iPhone は対応している。着信があると、アドレス帳に登録してあれば名前を読み上げてくれる。
音声は両耳で聞くこともできるし、マイクは両側に付いているので、片方だけでのハンズフリー通話も可能。
取扱説明書に書いてないのだが、ハンズフリー通話時はノイズキャンセリングを OFFにする。そうしないと、マイクが外音を拾って、相手に声が届かない。デフォルト設定では、左のイヤフォンをタップすれば、ノイズキャンセリング OFF にできる。

ノイズキャンセリングとアダプティックサウンドコントロール

ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
マイクは左右各々に 2 個、計4 個備えており、ここで集音した外音と、プレイヤーの音楽信号を高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1 で処理し、ノイズキャンセリングを行っている。
ノイズキャンセリングの強さは 20 段階で設定することが可能。
ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
さらに、アダプティックサウンドコントロールという機能によって、止まっているとき、歩いているとき、走っているとき、電車に乗っているときで、自動的にノイズキャンセリングの強さを変化させることができる。
アダプティックサウンドコントロールはよく出来ており、歩いているときには外音が聞こえていたのに、電車に乗った途端、音楽に没頭できる。車内アナウンスは少し聞こえるのだが、走行音は気にならない程度にキャンセルしてくれる。
乗り物に乗っているとき以外は、外音取り込み+ボイスフォーカスにした。駅の案内放送や、買い物の時に店員の声がよく聞こえる。
とはいえ、自転車や自動車の運転時に本製品を使ってはダメ。絶対にダメ。危険だから。

なお、アダプティックサウンドコントロールでモードが切り替わるときに、一瞬、音が途切れる。また、バッテリーの消耗が大きく、定格時間をかなり下回る。

イヤーピース

ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
いくらノイズキャンセリングが優れているといっても、物理的に外音が遮蔽できていることが前提になる。そこで、前のヘッドフォンでも使っていた熱可逆性エラストマーを採用したイヤーピース「SednaEarfit XELASTEC」に差し替えた。
結果、ノイズキャンセルの効果が更に高まり、装着の違和感も軽減された。

DSEE HX

DSEE HXは、CD や MP3 などの圧縮音源を SBC/AAC コーデックで Bluetooth 再生する際、最大 96kHz/24bit まで拡張することで、ハイレゾ並の再生音を提供するソニーの技術である。ワイヤレスイヤフォンとしては、本機に初めて搭載された。
さすがにハイレゾと同じというわけにはいかないが、6 ミリ・ドライバーにしては、解像度の高い音が聞こえる。

Headphones Connectアプリ

ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
Bluetooth ペアリングは本体だけでできるが、より細かい設定は、Headphones Connect アプリをスマホにダウンロードして実行する。Android、iOS ともに用意されている。

左右のタッチセンサーの動作や、アダプティックサウンドコントロールの強度、DSEE HXの ON/OFF などを設定できる。

ハードウェア

ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
ワイヤレスイヤフォン WF-1000XM3
分解図を見ると、多くの部品が詰め込まれていることが分かる。
高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1e は、ノイズキャンセリングを担当すると同時に、アンプ機能を内蔵している。
DSEE HXを含め、本機で聞こえるサウンドは、ある意味「作られた音」である。けれども、スマホのカメラがそうであるように、ユーザーが受け容れやすいアウトプットになるのなら、加工されたものでもよいのかもしれない。

主要スペック

項目 仕様 コメント
ドライバーユニット 6mm CCAWボイスコイル採用 ドライバーは小ぶりだが、DSEE HXの効果で解像度は高い。
質量 約8.5グラム×2 違和感があるようならイヤーピースの変更を。
連続音声再生時間 最大6時間(NC ON)
最大8時間(NC OFF)
アダプティックサウンドコントロール使用時は3~4時間くらい。
マイク:指向特性 全指向性 ハンズフリーの音声もクリア
Bluetooth Ver.5.0 Power Class 1
見通し距離 約10m
充分
対応Bluetoothプロファイル A2DP, AVRCP, HFP, HSP 左右独立してBluetooth通信しており、音途切れはほとんどない。
対応コーデック SBC, AAC  
対応コンテンツ保護 SCMS-T  
伝送帯域(A2DP) 20Hz - 20,000Hz(44.1kHzサンプリング時)  

過去に購入したインナーイヤフォン

参考サイト

(この項おわり)
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