飯田線秘境駅号に乗って 8つの秘境駅をめぐる

2025年11月15日 撮影
飯田線秘境駅号 373系
2025年11月15日 東栄駅 写真:パパぱふぅ
JR東海は、新緑シーズンの5月・6月、紅葉シーズンの10月・11月に、373系車両を使った臨時急行「飯田線秘境駅号」を運行している。2025年(令和7年)10月・11月のシーズンは、土日の6日間に、上下11本が臨時急行として設定され、11月15日の下りに乗車した。
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飯田線秘境駅号 373系
2025年11月15日 東栄駅 写真:パパぱふぅ
豊橋駅から飯田駅まで、5時間40分をかけて運行し、途中、8つの秘境駅に立ち寄り、停車時間の数分から十数分の間、降車して観光することができる。乗車券のほか、急行券・指定券が必要。
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飯田線秘境駅号 373系
2025年11月15日 写真:パパぱふぅ
JTB、クラブツーリズム、阪急交通がツアー旅行を組んでいるうえ、飯田線は本数が少ないため、秘境駅に降車しながら観光しようとすると、この列車を使う以外に方法がなく、予約倍率が高い。
車両には「飯田線秘境駅号」のヘッドマークを掲げ、停車駅毎に運転席に停車駅名を掲げてくれる。
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飯田線秘境駅号 373系
2025年11月15日 伊那小沢駅 写真:パパぱふぅ
秘境駅に明確な定義があるわけではないが、利用者が極めて少なく、周囲に民家や道路などがほとんどない人里離れた場所にある駅を指す。会社員で鉄道ライターの牛山隆信 (うしやま たかのぶ) さんが、全国の秘境駅を訪問し自身のホームページで公開したことから、その名が広まった。
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飯田線秘境駅号 373系
2025年11月15日 写真:パパぱふぅ
牛山隆信さんの秘境駅ランキングはJR東海も採用し、今回停車する8駅は、3位から174位の間に入っている駅である。
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飯田線秘境駅号 373系
2025年11月15日 豊橋駅 写真:パパぱふぅ
豊橋駅の行き先掲示板が凝っており、秋の演出がなされている。
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飯田線秘境駅号 373系
2025年11月15日 豊橋駅 写真:パパぱふぅ
乗車時間は昼を挟んで5時間40分にも及ぶ上、途中、どう考えても駅弁を売っている駅があるとは思えなかったので、豊橋駅構内にある壺屋で駅弁を購入した。
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壺屋の駅弁

豊橋駅 壺屋
2025年11月15日 豊橋駅 写真:パパぱふぅ
乗車して分かったのだが、秘境駅以外の駅では物産展や土産物販売をやっており(なにしろ三大旅行会社が参画している企画なので)、飢えて困るようなことはないだろう。

飯田線秘境駅号の運転開始を記念してつくられた飯田線秘境駅オリジナル弁当を購入した。色とりどりの食材が9つの区画に散りばめられており、値段の割にボリューム感のある駅弁だ。包装紙は飯田線秘境駅を紹介しており、記念にいただいた。
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飯田線秘境駅オリジナル弁当
2025年11月15日 飯田線秘境駅オリジナル弁当 写真:パパぱふぅ
飯田線豊橋駅と辰野駅を結ぶ195.7kmの全国屈指の長大ローカル線で、天竜川沿いに走っている。
1897年(明治30年)に、豊川鉄道が豊橋駅-豊川駅間の8.7kmを開業したのが始まり。その他、鳳来寺鉄道、三信鉄道、伊那電気鉄道が敷設していた区間が直結し、1943年(昭和18年)に戦時国有化・統合したことで飯田線が誕生した。
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飯田線秘境駅オリジナル弁当
2025年11月15日 飯田線秘境駅オリジナル弁当 写真:パパぱふぅ
このため駅間平均距離が約2.1kmと短く、全94駅もある。豊橋駅-豊川駅間を除き単線、全線電化。
戦時中には、豊川海軍工廠への物資輸送・通勤用に豊川駅-西豊川駅間の支線を開業したが、1956年(昭和31年)に廃止。1955年(昭和30年)には、佐久間ダムの建設により線路が水没するため、佐久間-大嵐間が水窪経由の新線に切り替えられた。
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手筒花火弁当
2025年11月15日 手筒花火弁当 写真:ままぱふぅ
こいちらは、「手筒花火弁当」。三河地方で祭礼の際奉納する手筒花火をあしらい、夜空に花咲く花火をかたどった海苔巻セットと多彩な料理との二段重ねのボリュームのある駅弁だ。
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S字鉄橋

S字鉄橋
2025年11月15日 S字鉄橋 写真:ままぱふぅ
城西駅 (しろにしえき) (静岡県浜松市天竜区佐久間町相月2105)と向市場駅 (むかいちばえき) (浜松市天竜区水窪町地頭方230)の間には、天竜峡の対岸に渡るようで渡らない第六水窪川橋梁(通称:S字鉄橋)があり、飯田線の名所となっている。

この橋梁は飯田線の難所である山間部を越えるために設計され、川の流れに沿って大きく曲がる構造を持つ。鉄道輸送の安全性と効率性を確保するため、橋梁は鉄製のトラス構造を採用し、急峻な地形に適応させた設計となっている。
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S字鉄橋
2025年11月15日 S字鉄橋 写真:ままぱふぅ
建設は飯田線全線開通の前後にあたる1920年代に着手され、山間部の地盤や川の氾濫に配慮した難工事であった。特にS字に曲がる橋梁の設計は、線形を最小限に曲げつつ勾配を緩和するためのものであり、当時の技術者たちにとって高度な挑戦であった。完成後は、地元住民の生活路線としてのみならず、物流や地域経済の発展にも大きく寄与した。

残念ながら、車窓からでは、その形状や構造はよく分からない。
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S字鉄橋
2025年11月15日 S字鉄橋 写真:ままぱふぅ
現在においても第六水窪川橋梁は観光資源として注目されており、鉄道ファンや写真愛好家がその独特の曲線美を撮影するために訪れる。橋梁の周囲は深い山間部で四季折々の景観が楽しめることから、飯田線の象徴的な景観の一つとして位置付けられている。構造物としての価値だけでなく、地域文化や歴史的背景を体現する存在として、長年にわたり保存されてきた鉄道遺産である。

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飯田線秘境駅号の停車駅
停車駅 秘境駅ランキング 停車時間
豊橋駅 - 始発
新城駅 - 約24分
柿平駅 174位 約5分
東栄駅 - 約10分
大嵐駅 - 約16分
小和田駅 3位 約20分
中井侍駅 10位 約9分
伊那小沢駅 62位 約8分
平岡駅 - 約33分
為栗駅 13位 約11分
田本駅 5位 約17分
金野駅 6位 約7分
千代駅 20位 約6分
天竜峡駅 - 約2分
飯田駅 - 終点

豊橋駅への交通アクセス

行き方ナビ


目的地:豊橋駅
飯田線秘境駅号 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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