西暦1796年 - 種痘の実施

ワクチンのはじまり
エドワード・ジェンナー
イギリスでは天然痘はしばしば流行しており、天然痘患者の膿疱から抽出した液を健康な人間に接種するという方法が用いられていた。これは18世紀初頭にイスラム世界からもたらされた予防法だが、接種を受けた者の一部は重症化して死亡するという危険があった。

そんな中、田舎の一開業医であったジェンナーは、牛痘にかかった人間は天然痘にかからないという農民の言い伝えを耳にしていた。
そこでジェンナーは研究を行い、1796年5月ジェームズ・フィップスという8歳の少年に、牛痘にかかった女性の膿を接種した。その6週間後、少年に天然痘を接種したが、少年は天然痘にはかからなかった。

ジェンナーは、1798年にその成果を発表し、種痘法はヨーロッパ中に広まった。

その後も天然痘ワクチンは改良されて世界中で使われ、1980年、WHOは天然痘の根絶宣言を出した。

ちなみに、ラテン語で牡牛を意味する「ワッカ」から、ジェンナーは種痘として使う牛痘の膿を「ワクチン」と呼んでいた。

この時代の世界

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(この項おわり)
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