
重要文化財 太刀 銘 信房作

戦後の駐留軍による没収等で壊滅状態にあった日本刀を保存継承するために、1948年(昭和23年)2月に文部大臣の許可により日本美術刀剣保存協会が設立された。1968年(昭和43年)5月に、代々木に刀剣博物館が開館。

3階展示室
2018年(平成30年)1月に現在地に移転・開館した。、刀剣、刀装、刀装具、甲冑、金工資料など約190点を収蔵し、国宝や重要文化財も多い。常設展示は写真撮影可能。
収蔵品の展示だけでなく、日本刀の歴史や製造方法、取り扱いと保存方法についても解説している。協会は日刀保たたらを運営し、玉鋼を生産して全国の刀匠に頒布するとともに、日本刀製造技術を伝承している。

重要美術品 刀 無銘 伝正宗
写真は、鎌倉時代末期から南北朝時代初期に打たれた大太刀だったものを、戦国時代末期に短く詰められて無銘の打刀にされたもの。長さ74cm。

大太刀 無銘 平高用
写真は、室町時代後期に制作された大太刀で、長さ114.5cm。大太刀は、南北朝時代に実戦に使われたが、江戸時代に入り長寸の刀を帯びることを禁ずる命令が繰り返されたことにより、次第に寺社への奉納品としても重用されるようになっていく。

刀 銘 以昭和五十三年度日刀保玉鋼
埼玉県飯能市の刀工、小沢正寿が制作したもの。日刀保たただ操業で産出した玉鋼を使っている。長さ70.1cm。

主頭大刀 無銘
古墳時代の大刀で、長さ142.7cm。柄の頭が、中国で作られた玉器の「圭」に似ていることから、祭祀や権威の象徴として使われていたと考えられている。

薙刀
薙刀は平安時代に登場し、鎌倉時代以降は、実戦での使用頻度も高くなり、健全な状態で残っているものは少ない。江戸時代以降は、武家の女性の道具として、女性の腕力や体格に合った寸法のものが作られた。

槍
槍は人類最古の狩猟道具・武器の一つだ。剣を使うより有利に戦うことができるが、近接戦闘では長い柄が邪魔になり、乱戦には不向き。
交通アクセス
【鉄道】

- JR総武線「両国駅」西口から徒歩7分
- 都営地下鉄大江戸線「両国駅」A1出口から徒歩5分

参考サイト
- 刀剣博物館
- 日本美術刀剣保存協会
- 刀剣ワールド
- 鎌倉能舞台で700年前の日本刀「正宗」を見る:ぱふぅ家のホームページ
近隣の情報
- 刀剣博物館は全国でも珍しい日本刀の博物館:ぱふぅ家のホームページ
- 旧安田庭園の心字池は潮の満ち引き利用し眺めが変化:ぱふぅ家のホームページ
- 両国国技館は大相撲の興行施設:ぱふぅ家のホームページ
- 榊神社は工業教育発祥の地:ぱふぅ家のホームページ
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(この項おわり)
写真は、平安時代末期から鎌倉時代初期に、備前(岡山県)の刀工、信房が制作した太刀で、長さ76.2cm。重要文化財。