リニモは愛知万博のために建設された磁気浮上式鉄道路線

2024年8月10日 撮影
リニモ(Linimo)は、藤が丘駅(愛知県名古屋市名東区藤が丘)から八草 (やくさ) 駅(愛知県豊田市八草町)までの9駅、8.9kmを結ぶ磁気浮上式鉄道路線で、愛知高速交通株式会社が運行している。正式名称は愛知高速交通東部丘陵線。
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愛知万博(愛・地球博)のために建設され、2005年(平成17年)3月6日に開業した。開業以来、100形を使って営業している。中部HSST開発が開発したHSST-100L車両を基に3両編成化したもので、日本初の常設営業用磁気浮上式鉄道用車両だ。1編成当たりの価格は約7億7700万円。9編成が製造された。
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八千草駅 - リニモ
八千草駅
09編成のみ2005年(平成17年)日本国際博覧会協会が所有しており、万博閉幕後は運用から外れたが、ジブリパークへの輸送力強化を目的として買い戻され、2022年(令和4年)10月13日に運用復帰した。
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アルミニウム合金を使った軽量車体で、白を基調に、透明感が感じ取れる色としてブルーを象徴的に構成し、路線の愛称であるリニモのロゴタイプをメイングラフィックスとして車体中央に配している。編成定員244人(座席定員104人)。
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藤が丘駅 - リニモ
藤が丘駅
車体には、レールの下側に入り込むような形で電磁石が設置されており、通電するとレールに引き寄せられ、車体が浮上する。そして、回転モーターを平たく伸ばした形のリニアモーターによって推進する。
1両当たり左右に1組、合計10台のモジュールが搭載されており、1つのモジュールに浮上用の電磁石が4個、リニアインダクションモーター用コイルが1台、その他油圧ブレーキ装置などが組み込まれている。

軌道は、逆U字型をした軟鋼でできており、その上にアルミニウムのリアクションプレートが貼ってある。逆U字型をした軟鋼の部分は、浮上案内用電磁石の磁気導体となり、浮上・案内力を発生して車体を支える。また、機械ブレーキの摺動面として制動力を与える。
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藤が丘駅 - リニモ
藤が丘駅
車輪を用いないため、レールと車輪の接触による騒音・振動がなく、また、推進力は車輪とレールの接触による粘着力に依存しないリニアモーターによるため、加・減速や登坂性能に優れ、ゴムタイヤ式よりもさらに静かで乗り心地がよく、最高速度も上回る。
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八草駅 - リニモ
八草駅
インフラ整備にかかる投資額は同規模のモノレールやAGTよりも安価である。反面、走行にかかる電力消費が大きい。
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藤が丘駅 - リニモ
藤が丘駅
各駅にはシンボルマークが付けられたが、一見しただけで記憶できるほど視認性がよいとは言えない。全駅にホームドアが整備されている。
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八草みずき - リニモ
八草みずき
鉄道むすめは八草みずき――リニアモーターカーに憧れて入社し、貸切運転の際などリニモ添乗員として業務にあたっているという設定。

リニモは、ATOによる無人自動運転を採用しているが、操縦者の教育訓練や貸切運転時に有人手動運転を行うことがある。無人運転車両としては、唯一、営業最高速度約100 km/hを実現している。なお、万博期間中は全列車において乗務員が乗務していた。
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交通アクセス

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出発地の最寄駅:

目的地:藤が丘駅
リニモ 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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