無いに (712) 等しい出来事も載せた古事記

720年(養老4年)に登場する『日本書紀』とは世界観が異なり、編纂目的も異なっていると考えられる。
『古事記』は、語り部によって伝えられた日嗣ぎの伝承を、ほぼそのまま記述したものであり、天皇家が統治していくことの正当性を述べようとしている。一方の『日本書紀』は、天皇家にとって津堂の悪いことは隠し、中国の史書のような作品になることを目指している。
『古事記』は、語り部によって伝えられた日嗣ぎの伝承を、ほぼそのまま記述したものであり、天皇家が統治していくことの正当性を述べようとしている。一方の『日本書紀』は、天皇家にとって津堂の悪いことは隠し、中国の史書のような作品になることを目指している。
この時代の世界
参考書籍
![]() |
現代語古事記: 決定版 | ||
著者 | 竹田恒泰 | ||
出版社 | 学研プラス | ||
サイズ | 単行本 | ||
発売日 | 2011年09月 | ||
価格 | 1,870円(税込) | ||
ISBN | 9784054050754 | ||
神話・伝説・文学・歴史・天皇…素朴で、おおらかで、エネルギッシュな日本の古代世界が、生きた言葉で、今よみがえる。古事記全文を完全現代語訳。 | |||
![]() |
新版 古事記 現代語訳付き | ||
著者 | 中村 啓信/芦澤 泰偉 | ||
出版社 | KADOKAWA | ||
サイズ | 文庫 | ||
発売日 | 2009年09月 | ||
価格 | 1,276円(税込) | ||
ISBN | 9784044001049 | ||
8世紀の初め、古代国家形成途上にあった大和朝廷が編纂した、天地創成から推古天皇に至るまでの、神々につながる天皇家の系譜と王権の由来書。人間的で叙情豊かな多くの歌謡と伝承は、口誦時代の古代の風俗を色濃く伝えている。より原本に近づけるために厳密な史料研究の成果を盛り込み、歴史・民俗・文学などの諸方面からの要求に応える、文庫として望みうる最高の内容をほこる。便利な歌謡各句索引・主要語句索引付き。 | |||
(この項おわり)
『古事記』の原本は現存せず、いくつかの写本が伝わるのみである。