西暦752年 - 大仏の開眼供養

聖武天皇の大事業

泣こうにも (752) 大仏でしょう

奈良の大仏
2022年1月1日 写真:こぱふぅ
743年)、聖武天皇紫香楽宮 (しがらきのみや) (現在の滋賀県甲賀市信楽町)で大仏の建造をはじめた。
聖武天皇は、5年の間に、恭仁京 (くにきょう) (山背)、難波宮(摂津)、紫香楽宮 (しがらきのみや) (近江)を転々とした。
しかし、噴火や地震などの天災が相次いだため、745年(天平17年)に都を平城京に戻し、行基を呼び寄せて大仏の建造を続行した。
そして752年(天平勝宝4年)、聖武太上天皇 (しょうむだいじょうてんのう) 孝謙天皇 (こうけんてんのう) が見守る中、大仏の開眼供養が行われた。
奈良の大仏の大きな写真大きな写真
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東大寺大仏殿
2014年6月11日 写真:こぱふぅ
大仏と東大寺大仏殿の工事は完了したのは756年(天平勝宝8年)のことで、13年の年月と延べ260万人の労働力が必要だった。建造費は現在の貨幣価値にして約4657億円に上るという。
完成から間もなく、聖武太上天皇は崩御した。
文武天皇~桓武天皇 系図
文武天皇~桓武天皇 系図
東大寺大仏は盧舎那仏 (るしゃなぶつ) で、宇宙の真理をすべての人に照らし、悟りに導く仏とされている。中国河南省の奉洗寺の大仏がモデルといわれる。

現存の大仏は像の高さ約14.7メートル、基壇の周囲70メートルある。建造当時の大仏より1メートル低くなったとされる。
台座、右の脇腹、両腕から垂れ下がる袖、大腿部などに一部天平時代の部分が残っており、1958年(昭和33年)、「銅造盧舎那仏坐像(金堂安置)1躯」として国宝に指定されている。

2010年(平成22年)10月、聖武天皇とともに東大寺を創建した光明皇后 (こうみょうこうごう) 1250年忌法要が行われた。

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目的地:東大寺大仏殿

参考サイト

参考書籍

表紙 大仏をめぐろう
著者 坂原弘康
出版社 イースト・プレス
サイズ 単行本
発売日 2010年09月17日頃
価格 1,749円(税込)
ISBN 9784781604657
え?こんなにあるの!?初の大仏ガイド。全国各地の大仏・大観音70体をカラー写真と詳細なデータで紹介します。
 
表紙 奈良の大仏新装版 世界最大の鋳造仏
著者 香取 忠彦/穂積 和夫
出版社 草思社
サイズ 単行本
発売日 2010年03月05日頃
価格 1,760円(税込)
ISBN 9784794217523
平城遷都1300年記念。当時の日本の人口の約半分に当たる人が動員された巨大建設。金工・美術史の研究者が、天平時代の鋳造技法を推定し、それにもとづいて、イラストレーターが大仏建造のはじまりから終わりまでを描きあげた、その建造のしくみ。
 

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