西暦1726年 - 「ガリバー旅行記」の出版

西欧世界を風刺
空飛ぶ島「ラピュータ」
イギリスの小説家スウィフトが「ガリバー旅行記」を出版する。

スウィフトは、ガリバー旅行記を著すにあたり、1719年(享保4年)に出版されベストセラーとなった「ロビンソン・クルーソー」を参考にした。
ガリバー旅行記がロビンソン・クルーソーの二番煎じで終わらなかったのは、スウィフトの痛烈な風刺と批判精神による。
たとえば、リリパット国とブレフスキュ国の対立はイギリスとフランスの対立を風刺したものであり、天空に浮かぶラピュータの科学者はイギリス王立教会への当てこすりであった。

スウィフトは批判精神を活かし、その後も文壇・政界に渡って活躍した。

この時代の世界

1625 1650 1675 1700 1725 1750 1775 1726 「ガリバー旅行記」の出版 1667 1745 スウィフト 1725 バイオリン協奏曲「四季」発表 1678 1741 ヴィヴァルディ 1685 1750 バッハ 1707 ストラディヴァリウスの最盛期 1710 マイセン陶磁器製作所の創立 1719 「ロビンソン・クルーソー」出版 1660 1731 ダニエル・デフォー 1676 1721 アレキサンダー・セルカーク 1722 イースター島の発見 1642 1727 ニュートン 1660 1727 ジョージ1世 1663 1729 トーマス・ニューコメン 1659 1729 ロッヘフェーン 1713 ユトレヒト条約 1638 1715 ルイ14世 1683 1746 フェリペ5世 1688 名誉革命 1709 アン法の制定 1665 1714 アン 1685 1740 カール6世 1721 最初のイギリス首相 1676 1745 ロバート・ウォルポール 1720 南海泡沫事件 1720 ミシシッピ・バブル崩壊 1689 1755 モンテスキュー 1728 恒星の年周光行差の観測 1693 1762 ジェームズ・ブラッドリー 1740 1748 オーストリア継承戦争 1702 赤穂浪士の討ち入り 1707 宝永の大噴火 1707 宝永地震 1709 1716 徳川家継 1716 享保の改革 1731 1732 享保の大飢饉 1677 1751 大岡忠相 1684 1751 徳川吉宗 1653 1724 近松門左衛門 1689 おくのほそ道 1657 1725 新井白石 1654 1722 康煕帝 1689 ネルチンスク条約 1678 1735 雍正帝 1689 ネルチンスク条約 1672 1725 ピョートル1世 1721 ロシア帝政始まる 1688 1747 ナーディル・シャー 1722 イースター島の発見 Tooltip

参考書籍

ガリバー旅行記

Gulliver's Travels by Jonathan Swift


(Project Gutenberg Literary Archive Foundation)
小説作法ABC

小説作法ABC


(島田雅彦/新潮社/2009年(平成21年)3月)

小説のジャンル分けとして、「ガリバー旅行記」を「風刺(サタイア)」の嚆矢として紹介。
(この項おわり)
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