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1769 年、スコットランド人のジェームズ・ワット(James Watt)は、支援者のローバックと「火力機関において蒸気と燃料の消費を減少させるためにあらたに発明された方法」で特許を取得する。
従来のニューコメン式蒸気機関は、生成された熱の 1%程度しか動力に転換できなかった。ワットは、シリンダーと冷却機を分離し、より多くの熱を動力に転換する「ワット式蒸気機関」を発明したのである。 |
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ちなみに、1757 年、ギルド制度に阻まれてロンドンで機械製造業を開業できないでいたワットを救ったのは、「国富論」の著者アダム・スミスであった。彼のはからいで、グラスゴー大学構内で実験器具製造・修理店を開業したワットは、ここでニューコメン式蒸気機関と出会い、これを改良していくことになったのである。
ニューコメン、ドニ・パパン、トーマス・サヴァリーという先達に学び、ワットの上記機関が完成したと言える。 |
世界の工場イギリス |
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自国で産出する石炭でワット式蒸気機関で駆動する紡績機を開発し、インドから輸入される綿花を原材料として大量生産されるようになった綿織物(コットン)は、たちまち毛織物(ウール)に取って代わり、イギリスの産業革命を牽引していくことになる。 産業革命を経たイギリスは、世界の工場と呼ばれるようになる。 19 世紀に入ると蒸気船、蒸気機関車が発明され、交通運輸革命を迎える。そして 1830 年、マンチェスター-リバプール間を、初めて実用的な蒸気機関車が結ぶようになる。イギリスは世界中に蒸気機関車を輸出するようになる。 1872 年(明治 5 年)、初めて日本で走った蒸気機関車もイギリスから輸入したものである。 |
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参考書籍 |
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誰が本当の発明者か(志村幸雄/講談社/2006 年 8 月) 発明の歴史は「人と金と裁判の歴史」だ。
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(この項おわり)
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2009年11月21日 作成
2010年02月09日 更新
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